絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-

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絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-
ジャンル サバイバル・アクションアドベンチャー
対応機種 PlayStation Portable
開発元 アイレムソフトウェアエンジニアリング
発売元 アイレムソフトウェアエンジニアリング
ダウンロード販売再開後:グランゼーラ
シリーズ 絶体絶命都市シリーズ
人数 1人(アドホックモード対応/2〜4人)
メディア UMD
ダウンロード
発売日 パッケージ版:2009年4月23日
ダウンロード版:2010年5月13日
ダウンロード販売再開:2015年7月29日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
アイコン
セクシャル、暴力、犯罪
その他 データインストール対応
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絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-』(ぜったいぜつめいとし3 こわれゆくまちとかのじょのうた)は、アイレムより2009年4月23日に発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト。

概要[編集]

前作『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』から3か月後の2011年3月[1]の設定。前作は水害による洪水がテーマだったが、本作は前々作と同様の大地震によって被災した海に浮かぶ大都市セントラルアイランドからの脱出がテーマとなり、火災旋風などの今までに無い災害にも見舞われる。前作、前々作に比較し、ハードをPSPに移したことによりスケールは縮小されたが、アドホックモードを使ったマルチプレイモードが追加された。また、前作の登場人物も2人登場しており[2]、作中で入手できる雑誌新聞の記事において前作や前々作での災害について触れた記述が存在するなど僅かながらも前作との繋がりを見せている。

また、防災・危機ジャーナリストの渡辺実が監修を務め、本作内の災害シーン・災害マニュアルを手掛けている。この災害マニュアルは作中のいたるところで表示されたり、アイテムとして入手することで、閲覧が可能になっている。

2011年3月、『絶体絶命都市4 -Summer Memories-』の発売中止に前後して今作を含む『絶体絶命都市』の全シリーズ販売終了・廃盤が決定。DL版の販売も中止され、パッケージ版の入手は在庫限りとなった。

2014年12月、かつて『絶体絶命都市4』を開発しアイレム社におけるゲーム部門の中核を担っていた名倉剛、九条一馬が設立したゲーム会社グランゼーラは、アイレムより『絶体絶命都市』シリーズタイトル(新規タイトルを含む)に関する全世界でのIPおよび販売権を取得した[3]。旧作のゲームアーカイブス配信が順次開始され、2015年7月29日には本作のダウンロード販売が再開された。

ゲームシステム[編集]

複数の主人公が異なる立場で同じ災害に遭遇するオムニバスストーリーになった前作とは異なり、前々作同様に一人の主人公で最後までプレイするストーリーに戻った。主人公を操作して、絶体絶命な状況を生き抜くことがこのゲームの目的。 主人公は香坂直希と牧村里奈のどちらから選択するが、一部のキャラの対応などを除いてストーリーの内容は全く同じである。名前の変更は可能。

さらに前作の体調維持の代わりとして、今作では体力ストレスに気を配らねばならない。舞台は災害中の大都市であり、そこに余震の揺れが襲い、瓦礫が落ちてきたり、火災に巻かれ、体力は当然減ってくる。更には余震で転倒したり、火災で煙を吸ったり、足場の悪いところを歩いたりすると不安緊張恐怖心を感じる場面ではストレスが増え体力の上限値を圧迫する。体力が減ってくると視野が悪くなって走ることができなくなり、最後にはゲームオーバーになる。それを回復するため、『食料のアイテムを使ったりベンチで休憩して、体力と安心感からストレスの回復を図る』。ほぼ全編で主人公は危機的状況にさらされているので、力任せな雑なプレイをすると主人公はすぐに体力及びストレスを悪化させてしまう為、頭を使った丁寧、且つ迅速な操作が必要とされる。

主人公は性格が設定され、ゲーム内の行動と選択肢により時折性格が変化していく。性格と内容は以下のようにある。

情熱型
感情を前面に出して行動や選択肢を多く選ぶとなる性格。ややストレスを受けやすい反面、咲の歌によるストレス回復効果が高い。アイテムによるストレス回復効果は普通。
冷静型
ハプニングに動じず、冷静に物事を考える選択肢を多く選ぶとなる性格。ストレスを受けにくい反面、アイテムや咲の歌による回復効果も低い。
臆病型
さまざまな事態に備え、何事にも慎重な姿勢で構える行動や選択肢を多く選ぶとなる性格。非常にストレスを受けやすい反面、アイテムによる回復効果も高い。咲の歌によるストレス回復効果は普通。

また、ゲーム中には多数のコスチュームが配置されており、それらを自由に着替える事が出来る。服の他にも、帽子、靴、手袋と言った部位毎の装備アイテムも存在し、制服、私服、コスプレなど、前作よりも遥かにバリエーションに富んでいる。これらは主人公の性別で手に入る種類が異なる。但し、服は上下セットなので、前作のように組み合わせは出来ない。パートナーに渡して着替えさせる事も不可能となった(そもそも男主人公では男物しか手に入らない)。また、マルチプレイモードでのみ入手可能の装備(またはコンパス)も存在する為、通信プレイが出来ないプレイヤーには絶対に手に入らないと言う事態が発生してしまっている。

更には2名のヒロインとの好感度が設定されており、選択肢や行動で好感度が上下し、ベンチで休憩した時や会話、エンディングなどで影響が出る。但し、前々作のようなルート分岐は無い。

ストーリー[編集]

4月からセントラルアイランドの大学へ通うことになった香坂直希(こうさかなおき)または牧村里奈(まきむらりな)はセントラルアイランドへの高速バスに乗っていた。

バスがセントラルアイランドの島へと続く海底トンネル「春崎ラグーンライン」内を走行中に大きな揺れが生じバスは横転、その衝撃で主人公は気を失った。

しばらくして気を取り戻した主人公は車内の状況に驚愕、とりあえず危険なバスの中から脱出を試みるのであった。

主な登場人物[編集]

香坂 直希(こうさか なおき)
- 鳥海浩輔
本作の主人公の一人である男性。19歳。もう一人の主人公である牧村里奈より体力面や段差を登る速度は勝るが、ストレス面では影響を受けやすい。この春からセントラルアイランドにある大学に通うためにやって来たが、その時に島へと続く海底トンネルの中で地震に遭遇してしまう。その後、様々な困難に乗り越え、その過程で本条咲とも親しくなっていき、遂にはセントラルアイランドから生還を果たす。生還後は咲とメアドを交換する程に仲良くなっており、その際にミュージシャンになった彼女からライブに来るように誘われたり、咲と恋愛に発展するという展開が伺われる。
牧村 里奈(まきむら りな)
声 - 広橋涼
本作の主人公の一人である女性。18歳。もう一人の主人公である香坂直希より体力面や段差を登る速度は劣るが、ストレス面では影響が受けにくい。また、香坂よりアイテムが難しい場所に配置されている傾向にある。この春からセントラルアイランドにある大学に通うためにやって来たが、その時に島へと続く海底トンネルの中で地震に遭遇してしまう。その後、様々な困難を乗り越え、その過程で羽月彩水から「お姉様」と呼び慕われるまでに親しくなっており、遂にはセントラルアイランドから生還を果たす。生還後は彩水の手紙で彼女が働いている食堂に食べに来るように誘われる。
本条 咲(ほんじょう さき)
声 - 生天目仁美
セントアイランド市民病院で看護師をしていた女性。22歳。気丈な性格で、どんな状況でも冷静に対応し、時には冷たいツッコミをしたりするが、反面では主人公である香坂直希や牧村里奈の冗談まじりな返答にも柔軟に対応するなどのノリが良い一面があったり、時には羽月彩水などの年下の同性にはややお姉さんぶるところがある。また、過去にバンドメンバーだった彼氏とバンドを辞めることが原因で喧嘩をして別れるが、後に彼の友達から辞めたのは父親の工場の跡を継ぐためだったと知ったことで昔の自分を子供だったと振り返ることもあり、それ故に歌を歌わなくなった今でも歌声は聴く者の心を励まして勇気付けると共にストレスを和らげるというきっかけにもなっている。ミュージシャンになる夢を諦めきれずに看護師を辞めて島から出ようとしたところで地震に遭遇し、車と瓦礫の間に挟まって動けずにいたが、やって来た主人公に助けられ、以降は行動を共にする。その後、最初に何とも思っていなかった直希を徐々に意識するようになっていき、エンディング後のあるエピローグでは直希とメアドを交換する程に仲良くなっており、その時に新曲が仕上がったことやミュージシャンの夢が叶ってライブを行うことが決まったことを明かした上で彼をライブに誘うが、同時に彼に対して恋愛感情を見せるような素振りもする。
羽月 彩水(はづき あやみ)
声 - こやまきみこ
地震に巻き込まれた高校生だが、実は「森田グループ」の会長である森田信輝の娘で、氷川の異母妹である。大人しい性格で、一見はか弱いが、氷川のことになると見境無く彼を追うなどの行動力があり、また主人公の選択肢次第では牧村里奈のことを「お姉様」と呼び慕い、同時に心酔したような発言や言動をする等のシュールな一面や彼女が咲にある一言を言った時には嫉妬心を見せるなどのコミカルな面も見せる。また、氷川のことは実の兄のように尊敬して同時に頼りにもしており、それ故に彼のことを「お兄さん」と呼ぶ事が出来ずにいることを気にしている[4]。羽月大悟が当時の羽月建設の規模では無理だったセントラルアイランドの工事受注を取るために政府にパイプのある森田信輝に莫大な資金と妻を差し出した結果として森田との間に生まれたが、後に入院中の母が石沢要一の元妻に怨嗟の言葉をぶつけられたショックで衰弱死してしまい、その事から母を犠牲にした羽月と母を蹂躙した森田を母の死の遠因を作った石沢に殺させるという計画を立てる。その後は窮地に陥ったところろをやって来た主人公や咲に助けられ、それ以降は行動を共にするが、特に選択肢次第では里奈のことを慕うようになり、それにより前述の計画を立案したことに疑問を感じるようになる。その後、石沢に人質に取られた際には殺人計画と自らの過去などの全てを明かし、直後に屋上から落ちそうになった石沢を助けようとして代わりに転落したが、そこを里奈に助けられる[5]。セントラルアイランドからの生還後は父親の罪が明るみに出たものの、自身は氷川共々罪に問われずに済む。その後は氷川と離れて一人で暮らすようになり、現在は近くの食堂で働いていることを里奈に送った手紙で明かすが、その際に里奈を食堂に食べに来るように誘う。
氷川 慶介(ひかわ けいすけ)
声 - 成田剣
崩壊したセントラルアイランドに出没する謎の刑事で、「羽月建設」の社長である羽月大悟の息子だが、実は石沢の娘である景子の元婚約者で、同時に彩水の異母兄である。彩水から母の仇打ちとして石沢が森田と羽月大悟を殺すように仕向けるという計画を持ちかけられ、結局は断り切れずに協力をする。その後、計画の一端として景子に近付き、婚約するが、それでも計画に反対の意を示していたために石沢を止めるような行動も行う。その後は主人公や咲と出会い、計画を止めるために密かにサポートする。
石沢 要一(いしざわ よういち)
声 - 菅原淳一
地質学者。かつてセントラルアイランドの開発に備わっており、島の地質調査を行ったことがある。また、娘である景子と共に彩水を実の娘のように可愛がっており、それ故に彼女の行動を度々心配していた。セントラルアイランドの地盤が孕む危険性を訴え続けたが、後に危険性の事実を隠蔽した森田と羽月大悟の策略によって学会を追放された。その後は景子が森田と羽月に殺されたことを知り、復讐のために森田を殺害する。その後、混乱の最中にあるセントラルアイランドでもその崩壊の危険性を説くが、同時にもう一人の仇である羽月大悟が既に島を脱出していたことを知り、娘を失った自分と同じ思いを羽月に味わわせるために彩水を殺害しようと画策する。その後、彩水を人質に取ったものの、最終的には氷川の隙を突いた銃撃や咲及び主人公の行動により計画は失敗に終わる[6]
森田 信輝(もりた のぶてる)
声 - 佐藤正治
様々な業種の企業を有する「森田グループ」の会長で、羽月彩水の父親。財界や政界に顔が利き、セントラルアイランドの開発に携わっている。セントラルアイランドの建設予定地となった島には欠陥があって大都市計画は不向きであることを知りつつも開発を続けたが、その事が秘書の石沢景子に知られてしまい、羽月大悟と共謀して景子を殺害する。その後、セントラルアイランドの崩壊の際には一時は姿を現し、主人公の見ている前で脱出の手段を探し続けていたが、最後は娘を殺害したという事実を知った石沢に殺害される。
本多 涼子(ほんだ りょうこ)
声 - 坂戸こまつな
前作(絶体絶命都市2)に引き続き登場した週刊報都の編集者。島の開発を独占して行ってきた森田グループと羽月建設の取材のためセントラルアイランドにやって来ており、単独で調査をしつつも主人公をサポートする。
比嘉 夏海(ひが なつみ)
声 - 立野香菜子
前作(絶体絶命都市2)や前々作(絶体絶命都市)に引き続き登場したセントラルアイランドのとある高等学校に新任した教師。災難続きの運命を嘆きつつも前向きに生きており、教師として責任感のある行動を見せては暴徒に拉致された生徒達を救おうと懸命に頑張っている。今回も3度目として災害に巻き込まれるが、ある場面で窮地に陥ったところを主人公に救われる。その後、生徒達とその場を離れるために主人公にお礼を告げて別れる。
羽月 大悟(はづき だいご)
声 - 緒方賢一
セントラルアイランドの建設工事を受注した「羽月建設」の社長で、氷川慶介の父親。羽月建設の規模では無理だったセントラルアイランドの建設工事の受注を取るために政府にパイプのある森田信輝に莫大な資金と妻を差し出したが、後に森田の秘書である石沢景子を森田と共謀して口封じのために殺害する。その後、セントラルアイランドの崩壊の際には島から逸早く脱出をしており、後に島の欠陥説からなる大地震の責任問題をマスコミに問われるが、事実を否認した上で「文句を言うぐらいなら、島に住まなければよかったんですよ!」と言い放つ。事件後は全ての罪が公にされることとなる。
石沢 景子(いしざわ けいこ)
石沢要一の娘で、氷川の婚約者。父を社会的地位から落とした森田グループと羽月建設の真実を暴くために母方の名字を使って森田グループに女性秘書として入社しており、後に真相を突き止めたものの、最後はそれに気付いた森田と羽月によって殺された。
柘植 明(つげ あきら)
前作(絶体絶命都市2)の主人公の一人であるタクシー運転手。今作ではマルチプレイのあるステージにさり気無く登場する。

ステージ[編集]

1日目
海底トンネル 春崎ラグーンライン
松谷交差点付近
松谷南付近
梅野通り
桃垣通り
本郷ビル 事務所
2日目
桜町通り
ホテル ハイアーバン
ラグーンモール
藤代通り、あおい住宅街、スーパーマゴヤ
西第三中学校
中央記念公園 舞津運河西岸・東岸、百合大橋付近
3日目
セントラルアイランド市民病院
セントラルアイランド市役所付近
やなぎ住宅街
グロリア稲荷
柿山通り
羽月建設ビル

不具合[編集]

本作には幾つかの不具合が確認されており、ゲーム進行に影響を及ぼす致命的なものまで存在する。これらは公式に認められている不具合であり、この他にもバグが存在する。配信再開後のダウンロード版では進行不能になるバグが修正されている[7]

ホテル ハイアーバンバグ
ゲーム中のエリアの一つのホテル ハイアーバンで、ハシゴを上階から落として階下のハシゴまで向かう場面で黄色い矢印が出ているポイントまで行っても何も起こらないバグがある。同一エリアにあるベンチでセーブしてしまうと回避が不可能になってしまうので以前のセーブデータを別に保存していない限り最初からやり直さないといけない。
スーパーマゴヤバグ
ゲーム中のエリアの一つのスーパーマゴヤにて、二階から一階に降りる際にPSPがフリーズ、電源が落ちてしまう事がある。
グロリア稲荷ロープバグ
ゲーム中のエリアの一つのグロリア稲荷で、ロープを手に入れる場面で、ロープを調べても入手できないバグが確認されている。同一エリアにセーブポイントであるベンチでセーブしてしまったら、以前のセーブデータを別に保存していない限り最初からやり直ししなくてはいけない。
絶体絶命グリップのコンパス
パッケージ内に、絶体絶命グリップのコンパスがゲーム中で入手出来る旨を伝える冊子が入っているが、実際にはそのようなコンパスは存在しない。これは製作の都合で収録を断念したが、これら冊子の修正が間に合わなかった為である。後に公式サイトにお詫びの文が掲載された。
9種類目のエンディング
本作には全9種類のエンディングが存在するが、9種類目のエンディング(途中、一人で脱出するもの)はエンディングリストにカウントされない。

脚注[編集]

  1. ^ 本条咲の公式ブログではセントラルアイランドを出発する日が「2009年4月23日」とあるが、ゲーム内の設定とは異なる。詳しくは本記事のノートを参照。
  2. ^ 「絶体絶命都市3 ―壊れゆく街と彼女の歌― 公式ガイドブック」に掲載されたインタビューによると、前二作に登場した須藤真幸と竹辺幸も三度登場させる案があったが、やり過ぎ感が否めなかったために廃案となったと言う。
  3. ^ グランゼーラ、絶体絶命都市の版権を取得”. 株式会社グランゼーラ. 2014年12月25日閲覧。
  4. ^ それでも終盤では氷川のことを「お兄さん」と呼び、更には後になって「お兄ちゃん」とも呼ぶようになっている。
  5. ^ それでも結局は共に転落してしまうが、後に救助ヘリとそれに搭乗していた咲に救助される。
  6. ^ その後の消息は語られていないために不明であるが、おそらくは警察に逮捕されたと思われる。
  7. ^ オフィシャルサイト「よくあるご質問」

関連項目[編集]

  • カロリーメイト - コラボレーション登場アイテム。ただし、イベントアイテムとしての登場なので任意に使用することは出来ない。
  • 東京マグニチュード8.0 - 本作と同じく災害をテーマにしたアニメ。絶体絶命都市3の公式サイトでコラボレーションしていた。