砂利

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金魚の水槽に入れられた砂利
からおろされる砂利

砂利(じゃり、ざり、: gravel)は、直径2~5cm程度のや、小石にが混ざったものをいう。砂利にはさまざまな色や形、密度のものがあり、白色系、黒岩系、褐色系、赤色系など採掘地により識別される。

用途[編集]

建設材料[編集]

建設材料としての砂利には、道路鉄道軌道用の路盤材料や、盛土埋立地などを造成する土工材料、コンクリートを造る際の骨材造園における敷石(庭石)などがある。

水処理[編集]

浄水場下水処理場ろ過に使われるフィルター材としても利用されている。

アクアリウム[編集]

水生生物を飼育するアクアリウムでは、水槽内の景観デザインや、水草を固定させるために砂利を敷くことがある。

その他[編集]

一般家庭では防犯(足音が出るようにする為)や雑草の生育を阻害する目的で用いられることがある。

砂利の種類[編集]

建設材料の砂利の種類はコンクリート用骨材道路用砕石クッション用砂・埋め戻し用砂再生砕石リサイクル発泡骨材などがある。

コンクリート用骨材[編集]

日本におけるコンクリート用骨材は、砂はJIS A 5308「レディーミクストコンクリート用骨材」、砕石にはJIS A 5005「コンクリート用砕石及び砕砂」などが規定されている。詳しくは骨材を参照

道路用砕石[編集]

道路用砕石の基準は、JIS A 5001「道路用砕石」に規定されており、クラッシャーラン(砕石のうちふるい分けせずに粒度が不揃いのもの)、粒度調整砕石(ふるい分けし粒度が揃っているもの)、スクリーニングス(砕石時に発生する細かい岩石の破片)等に分類される。

クッション用砂・埋め戻し用砂[編集]

クッション用砂とは、地下に埋設された上下水道管、ガス管等を保護するための材料で、主に山砂などの砂が使われることが多い。埋め戻し用砂は、掘削工事で発生した穴などの空隙を埋めたりするのに使われるもので、砂だけではなく現場で発生した砂質土等が使われることがある。

再生砕石[編集]

再生砕石とは、建築構造物を解体したときなどに発生する建設副産物のうち、コンクリート塊やアスファルトコンクリート塊を破砕したものをいう。破砕処理の方法は、破砕処理機で破砕したものをふるい分けした簡易処理再生骨材と、さらに処理を行い付着したモルタルを除去した高度処理再生骨材があり、前者は上記の道路用砕石やクッション用砂・埋め戻し用砂に使われることが多く、後者はコンクリート塊を処理したものはコンクリート用骨材として再利用する再生骨材として利用されることがあるが、硬化後の強度が新材を使ったコンクリートに比べて劣るため、日本では住宅基礎工事に使われる捨てコンクリートや均しコンクリート、間詰めコンクリートとして使われることが多い。

リサイクル発泡骨材[編集]

リサイクル発泡骨材
『防犯砂利』

リサイクル発泡骨材とは、廃ガラス瓶などガラス材をリサイクルし、発泡剤を混合・焼結して出来た骨材である。この骨材は、ガラス質の強固な無数の微細な気泡を持ち不定形塊状からなっている。軽量で強度もあり薬品・油・熱にも強い。運動場の水はけ用や、急斜面地の壁背面裏込め用や、浸透地下トレンチ材として利用されているほか、敷詰めた上を歩くと『じゃりじゃり』と音がし、敷地内進入防止に効果があることから、『防犯砂利』として一般住宅用にも広く利用されている。

砂利の資源[編集]

種類[編集]

砂利は天然由来のものと人工由来のものに大きく分けられ、前者は採石場から採取し破砕した砕石河岸段丘や、海岸段丘から採取した山砂利河川流路跡や氾濫原扇状地から採取した陸砂利、河川やダム堆積した川砂海浜や海底などに堆積した海砂利などがある。後者は前述の再生砕石や、製鉄所高炉から出る高炉スラグを使った高炉スラグ骨材、粘土やフライアッシュを焼成した人工軽量骨材、廃ガラス瓶をリサイクルした多孔質軽量発泡骨材等がある。

需要の推移[編集]

日本における砂利の利用は、関東地震頃から本格化したとされている。当時は、大消費地に近い都市近くの多摩川荒川などの大河川で川砂利が盛んに採取された。当時砂利の運搬をするために各地に小さな鉄道会社が設立され、それが後の東急電鉄相模鉄道などの大手私鉄の母体となったものも少なくない。 その後、砂利の需要が飛躍的に増えるのが高度経済成長前の建設ラッシュの頃である。それまでほぼ全量を賄ってきた川砂利は、河川護岸の浮き上がりや橋梁基礎の洗堀などさまざまな問題が表れるようになると徐々に採取の規制がされるようになり、1960年代末までには主要な河川で採取が原則禁止されることとなった。それでも増加する砂利需要に応えるため、川砂利に代わって砕石や陸砂利、海砂利の割合が多くを占めるようになった。特に砕石は、全需要の50%を超える供給源となったが、運搬に使われるダンプトラックの過載積や、騒音・振動・排気ガスの問題が顕在化されるようになり、道路交通法が改正されることとなった。海砂利は、砕石に適した岩石が少ない瀬戸内海沿岸や九州北部で盛んに行われたが、採取によって漁場が荒れるなどの漁業への影響が発生したことなどから徐々に規制が進み、瀬戸内海では全面規制も検討されている。1990年代の平成不況以降は砂利需要の伸びは落ち着いてはいるが、国内での骨材供給は自然保護意識の高まりや郊外の都市化の進展など砕石採取に適した場所の減少や、川砂利、海砂利の採取規制によって供給に不安が見られるようになった。そこで、中国から川砂利を輸入したり、ダムや堰に堆積した砂利を活用することが行われている。 今後21世紀半ばにかけては、高度成長期に建設された構造物の耐用年数を迎え解体されるものが増えてくると予測されており、それらを再生砂利として有効活用し、需要を満たしていくことが考えられており、品質を向上させたり再生処理コストの削減を研究する動きが進んでいる。

しかし、中国では国内需要の増加などにより2007年(平成19年)3月より、砂の全面輸出禁止となった[1]

隠語[編集]

また劇場などで使われた隠語から、子供を指す蔑称として「ジャリ」が使われることもある。丸刈りが主流だった時代、子供客の集まりを劇場の上から見下ろすと、砂利のように見えたことから。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『砂を考え直す』独立行政法人産業技術総合研究所地圏資源環境部門鉱物資源研究グループより 2007年5月14日付

参考資料[編集]