田中陽希

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たなか ようき
田中 陽希
生誕 (1983-06-05) 1983年6月5日(39歳)
日本の旗 日本
職業アドベンチャーレーサー

田中 陽希(たなか ようき、1983年6月5日 - )は、日本のプロアドベンチャーレーサー[1]。Team EAST WIND所属[2]

人物・来歴[編集]

埼玉県出身。父が『北の国から』に影響を受けたため6歳のときに北海道富良野市に移住[3]

クロスカントリー選手・山岳ガイドとして

旭川大学高等学校明治大学卒業。大学時代はスキー部でクロスカントリースキーの選手として活躍する[4]群馬県みなかみ町に所在する有限会社カッパクラブで山岳ガイドやリバーガイドとして勤務しながら、2012年と2013年のパタゴニア・エクスペディションレース英語版に出場し、2年連続2位となる[5]。幅広くアウトドア活動を実施しており、スキーオリエンテーリングにおいては、2009年3月に北海道留寿都村で開催された世界選手権に日本代表として出場した[6][7]

グレートトラバース 日本三百名山ひと筆書き 達成

2014年、208日11時間かけて日本列島に点在する日本百名山を南から北へ徒歩と海峡区間はカヤックだけで全行程7,800kmを人力踏破する「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」を達成[注 1][2]。2015年、221日と11時間かけて日本二百名山に選定されている残りの100座を北から南へ同様に8,000km踏破する「グレートトラバース2 日本二百名山ひと筆書き」を達成[注 1][2][8]。2018年から2021年8月にかけて、すでに踏破した百名山・二百名山に加え、日本三百名山に選定されている全301座[注 2]を一度に南から北へ踏破する「グレートトラバース3日本三百名山ひと筆書き」を1,310日間で達成した[注 1][注 3][2][9]

いずれの挑戦もアルパインクライマー平出和也やTeam EAST WINDの先輩アドベンチャーレーサーの駒井研二らを同行カメラマンとし、この挑戦の様子はNHKのBS放送と地上波放送で放映されている[10]

出演・著作など[編集]

テレビ出演[編集]

  • 「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」 NHK BSプレミアム(2014年、全5回+α)
    • 第一集 屋久島・宮之浦岳から四国・剣山
    • 第二集 紀伊半島・大峰山から南アルプス・北岳
    • 第三集 日本アルプス大縦断!鳳凰山から白馬岳
    • 第四集 富士山・八ヶ岳・尾瀬 関東近辺33座を巡る
    • 第五集 最終回 7800km完全踏破へ!東北~北海道24座を巡る
    • ゴール達成記念 特番
  • 「もうひとつのグレートトラバース「密着!百名山人力踏破の舞台裏」」NHK BSプレミアム(2014年)
  • 「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き 15min.」NHK BSプレミアム(2014年-2015年、全92回)
  • 「グレートトラバース 特別編「百名山一筆書き7,800km完全踏破!」」NHK総合テレビジョン(2015年)
  • 「グレートトラバース2 ~日本二百名山一筆書き踏破~」NHK BSプレミアム(2015年-2016年、全6回+α)
    • プロローグ 田中陽希・二百名山へ!新たなる旅立ち
    • 第一集 春~初夏・北海道10座に挑む
    • 第二集 夏・東北~新潟18座に挑む
    • 第三集 夏から秋へ 関東~南アルプス19座に挑む
    • 第四集 秋・日本アルプス大縦断
    • 第五集 晩秋・北アルプスから西へ!
    • 第六集 冬・四国~九州12座 そしてゴールへ
    • ゴール達成スペシャル
  • 「グレートトラバース2 15min. ~日本二百名山一筆書き踏破~」NHK BSプレミアム(2016年、全100回)
  • 「グレートトラバース外伝 大冒険 パタゴニア ~田中陽希 世界の頂点に挑む~」NHK BSプレミアム(2016年)
  • 「グレートトラバース3 ~日本三百名山全山人力踏破~」2018年 NHK BSプレミアム(2018年 - 2021年、全35回+α)
    • プロローグ 冬の北海道大縦断
    • 第一集 厳冬! 九州南部9座をめぐる
    • 第二集 九州北部大火山地帯をゆく
    • 第三集 日本海絶景ロード&神話の山々をゆく
    • 第四集 四国大縦走!
    • 第五集 大縦走!中国山地&六甲山
    • 第六集 紀伊山地修行道 8座に挑む
    • 第七集 知られざる古都の名峰 11座へ
    • 第八集 霊峰白山と信仰の山々
    • 第九集 北陸から北アルプスへ 立山・剱岳
    • 第十集 北アルプス 後立山連峰大縦走
    • 第十一集 黒部源流の山々から槍・穂高へ
    • 第十二集 北アルプス最終章 表銀座から乗鞍岳へ
    • 第十三集 飛騨・木曽そして絶景の富士
    • 第十四集 冬の関東・東北1,000kmの旅
    • 第十五集 大豪雪地帯 北信越の山々へ
    • 第十六集 大岩稜地帯 信州・上州の山々へ
    • 第十七集 初夏 八ヶ岳連峰から南アルプス北部
    • 第十八集 中央アルプスから南アルプス新南部へ
    • 第十九集 真夏の南アルプス大縦走!
    • 第二十集 富士山・北岳・間ノ岳 日本のトップ3に挑む
    • 第二十一集 巨大山塊!奥秩父をゆく
    • 第二十二集 日光から尾瀬へ 9座を歩く
    • 第二十三集 尾瀬へ 谷川岳へ 知られざる絶景へ
    • 第二十四集 晩秋 越後の山々 そして佐渡へ
    • 第二十五集 東北豪雪地帯 月山・朝日連峰7座に挑む
    • 第二十六集 厳冬! 氷雪の越後・会津の7座
    • 第二十七集 白銀の峰々へ~吾妻から那須へ~
    • 第二十八集 早春!東北の名峰5座 に挑む
    • 難関突破スペシャル
    • 第二十九集 百花繚乱!真夏の東北6座
    • 第三十集 千変万化の大パノラマ!岩手・秋田の7座
    • 第三十一集 青森・北海道の6座
    • 第三十二集 冬迫る北の大地をゆく
    • 第三十三集 最難関!日高山脈大縦走
    • 第三十四集 知床・大雪山系 初夏の6座に挑む
    • 最終回 2万キロ踏破!大雪山から利尻
    • 達成スペシャル
  • 「グレートトラバース3 プロローグ 15min.「冬の北海道大縦断」」(NHK BSプレミアム(2018年、全4回)
  • 「グレートトラバース3 15min.」NHK BSプレミアム(2019年 - 、全?回)
  • 「グレートトラバース 田中陽希 501座 7年の軌跡」NHK BSプレミアム(2022年)
  • 「グレートトラバース外伝 富士山麓 迷宮レース ~田中陽希 新たなる挑戦~」NHK BSプレミアム(2022年)
  • 「グレートトラバース外伝 アメリカ 極限のサバイバルレース ~新キャプテン陽希の挑戦~」NHK BSプレミアム(2022年)

DVD[編集]

  • グレートトラバース ~日本百名山一筆書き踏破~ ディレクターズカット版 NHKエンタープライズ(2015年)
  • グレートトラバース2 ~日本二百名山一筆書き踏破~ NHKエンタープライズ(2016年) 
  • グレートトラバース外伝 大冒険 パタゴニア ~田中陽希 世界の頂点に挑む~ ディレクターズカット版 NHKエンタープライズ(2016年)

著書[編集]

  • 「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」NHK出版(2015年)
  • 「グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き」NHK出版(2016年)
  • 「アドベンチャーレースに生きる! 田中正人×田中陽希 百名山ひと筆書きへの挑戦はEAST WINDのためだった」 山と渓谷社(2016年)
  • 「それでも僕は歩き続ける」平凡社(2021年)
  • 「日本3百名山ひと筆書き 田中陽希日記」平凡社(2022年)

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ a b c いずれの挑戦でも、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)やレベル3(入山規制)の噴火警報が発令されていて立入禁止の浅間山桜島などの山頂については、至近の立ち入り可能な最高地点への到達をもって登頂扱いとした。三百名山全山人力踏破では、立入禁止の景鶴山は至近の尾瀬ヶ原のヨッピ橋の通過をもって登頂扱いとした。動力の使用については、関門海峡の人道用海底トンネルへの昇降のみはエレベーターを利用した。また、百名山ひと筆書き時には本来予定していたルートとその代替ルートがすべて通行不能になるアクシデントが発生し、カヤックの使用が禁じられている黒部湖を渡らざるを得なくなり、平の渡の渡し船を利用した。
  2. ^ 原則として日本二百名山は日本三百名山から選定されたが、二百名山のうち荒沢岳のみが三百名山の選外から選ばれたため、日本百名山、日本二百名山、日本三百名山に選定されている山の合計は301座となる。
  3. ^ 前2回の挑戦と異なり山と向き合うことを重視して天候を選んで登るなどスピード登山を放棄した事や、道中での右手の指の骨折、新型コロナウイルスの流行による行政からの県間移動自粛要請などで行程の大幅な変更を余儀なくされ、冬季には限定した山にしか登れないこともあり、スタート時には2年程度を見込んでいた全行程は3年7ヶ月余に長期化した。登山のできない冬季には行政上の手続や住居の契約更新、スポンサーへの挨拶回りに東京へ戻っているが、この往復もすべて徒歩で行い、オフィスビル訪問時もエレベーターを使わず階段で上り下りをしていた。これらは視聴者から一切の疑念を持たれないように留意したためである。

出典[編集]

  1. ^ 日本三百名山を究極のバリエーションルートで”. 産経ニュース (2021年11月20日). 2021年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d EAST WIND Production. “Team EAST WIND”. 2022年2月26日閲覧。
  3. ^ 日本百名山ひと筆書き完全踏破の田中陽希選手が、6年ぶりにスキーオリエンテーリング界に現役復帰、13年連続日本チャンピオンの堀江守弘選手と競う!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年6月25日閲覧。
  4. ^ 田中陽希プロフィール(ヤマケイオンラインニュース)”. 2017年10月5日閲覧。
  5. ^ NHK. “番組概要”. 2016年7月24日閲覧。
  6. ^ orienteering.com. “スキーオリエンテーリング2009年世界選手権日本代表選手決定”. 2021年6月24日閲覧。
  7. ^ Team EAST WIND. “スキーオリエンテーリング世界選手権を終えて(田中陽希)”. 2021年6月24日閲覧。
  8. ^ グレートトラバース2”. 2017年9月20日閲覧。
  9. ^ @GtTraverse100のツイート(1422166967029583874)
  10. ^ グレートトラバース3”. 2018年3月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]