田中於菟弥
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人物情報 | |
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生誕 |
1903年9月24日 日本東京都 |
死没 | 1989年7月12日 (85歳没) |
出身校 | 東京帝國大学文学部 |
学問 | |
研究分野 | 文学(インド文学) |
研究機関 | 中央大学 |
主な受賞歴 | 東方学術特別顕彰(1981年度) |
田中 於菟弥(田中 於兎彌、たなか おとや、1903年9月24日 - 1989年7月12日)は、インド学・インド文学者。
経歴
[編集]1903年、東京生まれ。府立一中などを経て、東京帝国大学文学部梵文学科に進学。辻直四郎に師事した。
卒業後は、中央大学教授を務めた。河田烈の娘・河田元子と結婚し、岳父の河田烈が1940年から1941年まで大蔵大臣を務めた際には、秘書官を務めた。1988年にはインドのカーリダーサ・アカデミーの名誉会員に推挙された[1]。
受賞・栄典
[編集]研究内容・業績
[編集]専門は古代から中世にかけてのインド文学。サンスクリット語によるインド文学やインド神話の邦訳を多数手がけた。
家族・親族
[編集]- 妻:河田元子は河田烈の長女。
著作
[編集]- 著書
- 『印度さらさ』生活社 1943[3]
- 『インド童話集』(世界児童文学全集 10) 田中実一[絵]、あかね書房 1959[4]
- 『インドの文学』(世界の文学史 9) 明治書院 1967[5]
- 『インド童話』野々口重[絵]、玉川大学出版部 (玉川こども図書館) 1974[7]
- 『酔花集:インド学論文・訳詩集』春秋社 1974
- 増訂版 1991[8]
- 『ジャータカ物語』玉川大学出版部 (玉川こども図書館) 1975[9]
- 『インド民話集』松田仁峯[絵]、ピタカ、1978[10]
- 『インド説話集』松田仁峯[絵]、ピタカ、1978[11]
- 『インドの神話:今も生きている神々』(世界の神話 6) 筑摩書房 1982[12]
- 『インド・色好みの構造』春秋社 1991[13]
共著
[編集]訳書
[編集]- 『インド・アラビア・ペルシア集』(筑摩世界文学大系 9) 筑摩書房 1974[19][20]
- 『鸚鵡七十話:インド風流譚』平凡社(東洋文庫 3) 1963[21]
- ダンディン『十王子物語』指田清剛共訳、平凡社(東洋文庫 63) 1966[22]
- 『パンチャタントラ』(アジアの民話 12) 上村勝彦共訳、大日本絵画巧芸美術 1980[23]
- 『インドの笑話』坂田貞二共訳、春秋社 1983[24]
- ダーモーダラグプタ『遊女の手引き クッタニー・マタ=遣手女の忠言』平河出版社 1985[25][26]
外部リンク
[編集]- CiNii著書(田中 於菟弥)
- 「田中 於菟弥」『20世紀日本人名事典』 。コトバンクより2023年5月28日閲覧。
- INBUDS(田中於菟弥) インド学仏教学論文データベース
脚注・出典
[編集]- ^ 20世紀日本人名事典.
- ^ 顕彰式/第3回(1981年)東方学術賞(PDF 144KB). 公益財団法人 中村元東方研究所. 2023年5月28日閲覧。
- ^ NCID BN10897226
- ^ 全国書誌番号:45030886
- ^ NCID BN05443230
- ^ NCID BN01435398
- ^ 全国書誌番号:45001734
- ^ NCID BN06896296, BN06637185
- ^ 全国書誌番号:45008291
- ^ NCID BN06766701
- ^ NCID BN06766712
- ^ ISBN 978-4480329066
- ^ ISBN 978-4393132425
- ^ NCID BN02387687
- ^ NCID BN02413277
- ^ NCID BN14978749
- ^ NCID BN02001043
- ^ 解説「インド文学小史」を収録
- ^ NCID BN01920440
- ^ 本書は「シャクンタラー」を再録する。
- ^ NCID BN01001897
- ^ NCID BN02526604
- ^ NCID BN00346984
- ^ NCID BN02796416
- ^ ISBN 978-4892030970
- ^ 目次 平河出版社. 2023年5月28日閲覧。