「ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団」の版間の差分

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'''ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団'''('''Royal Scottish National Orchestra''')は、[[スコットランド]]の最大都市[[グラスゴー]]の[[オーケストラ]]。グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール及びヘンリー・ウッド・ホールを拠点とし、[[エディンバラ国際フェスティバル]]や[[BBCプロムス]]にも定期的に登場している。
'''ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団'''('''Royal Scottish National Orchestra''')は、[[スコットランド]]の最大都市[[グラスゴー]]の[[オーケストラ]]。グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール及びヘンリー・ウッド・ホールを拠点とし、[[エディンバラ国際フェスティバル]]や[[BBCプロムス]]にも定期的に登場している。


[[1891年]]に'''スコットランド管弦楽団'''(the Scottish Orchestra)として設立。[[1950年]]に'''スコティッシュ・ナショナル管弦楽団'''(Scottish National Orchestra)と改称した。[[1991年]]から英国王室の財政的支援を受け、名称に「ロイヤル」を冠するようになった。
[[1891年]]に'''スコティシュ管弦楽団'''(the Scottish Orchestra)として設立。[[1950年]]に'''スコティッシュ・ナショナル管弦楽団'''(Scottish National Orchestra)と改称した。[[1991年]]から英国王室の財政的支援を受け、名称に「ロイヤル」を冠した現名称となった。


[[1959年]]より[[アレクサンダー・ギブソン]]がスコットランド出身者として初めて首席指揮者に就任し、彼の25年にわたる長期政権のもとで大きく発展を遂げるとともに世界的知名度を獲得した。ギブソンの専門分野であった北欧の作曲家([[ジャン・シベリウス|シベリウス]]、[[カール・ニールセン|ニールセン]]など)の解釈は高い評価を得た。更に後を引き継いだ[[ネーメ・ヤルヴィ]]、そしてスコットランド出身者としては人目となる[[ブライデン・トムソン]]によって、この特色はより強固なものとなった。
[[1959年]]より[[アレクサンダー・ギブソン]]がスコットランド出身者として初めて首席指揮者に就任し、彼の25年にわたる長期政権のもとで大きく発展を遂げるとともに世界的知名度を獲得した。ギブソンの専門分野であった北欧の作曲家([[ジャン・シベリウス|シベリウス]]、[[カール・ニールセン|ニールセン]]など)の解釈は高い評価を得た。更に後を引き継いだ[[ネーメ・ヤルヴィ]]、そしてスコットランド出身者としては2人目となる[[ブライデン・トムソン]]によって、この特色はより強固なものとなった。


現在、名誉指揮者を[[ワルター・ウェラー|ヴァルター・ヴェラー]]、音楽監督は[[ステファヌ・ドゥネーヴ]]が務めている。
現在、名誉指揮者を[[ワルター・ウェラー|ヴァルター・ヴェラー]]、音楽監督は[[ステファヌ・ドゥネーヴ]]が務めている。


== レコーディング ==
== 録音 ==
1980年~90年代には[[シャンドス|シャンドス・レーベル]](Chandos)に多数の録音を行っている。代表的なものにはギブソン指揮によるシベリウス交響曲全集、トムソン指揮のニールセン交響曲全集がある。近年は[[ナクソス (レコードレーベル)|ナクソス・レーベル]]への録音が多く、[[ゲオルク・ティントナー]]指揮による[[アントン・ブルックナー|ブルックナー]]の交響曲録音や、[[デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ]]指揮によるイギリスものなどが有名である。
1980年~90年代には[[シャンドス|Chandos]]に多数の録音を行っている。代表的なものにはギブソン指揮によるシベリウス交響曲全集、トムソン指揮のニールセン交響曲全集がある。近年は[[ナクソス (レコードレーベル)|Naxos]]への録音が多く、[[ゲオルク・ティントナー]]指揮による[[アントン・ブルックナー|ブルックナー]]の交響曲録音や、[[デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ]]指揮によるイギリスものなどが有名である。


== 歴代首席指揮者 ==
== 歴代首席指揮者 ==

2010年6月16日 (水) 22:25時点における版

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団Royal Scottish National Orchestra)は、スコットランドの最大都市グラスゴーオーケストラ。グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール及びヘンリー・ウッド・ホールを拠点とし、エディンバラ国際フェスティバルBBCプロムスにも定期的に登場している。

1891年スコティッシュ管弦楽団(the Scottish Orchestra)として設立。1950年スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(Scottish National Orchestra)と改称した。1991年から英国王室の財政的支援を受け、名称に「ロイヤル」を冠した現名称となった。

1959年よりアレクサンダー・ギブソンがスコットランド出身者として初めて首席指揮者に就任し、彼の25年にわたる長期政権のもとで大きく発展を遂げるとともに世界的知名度を獲得した。ギブソンの専門分野であった北欧の作曲家(シベリウスニールセンなど)の解釈は高い評価を得た。更に後を引き継いだネーメ・ヤルヴィ、そしてスコットランド出身者としては2人目となるブライデン・トムソンによって、この特色はより強固なものとなった。

現在、名誉指揮者をヴァルター・ヴェラー、音楽監督はステファヌ・ドゥネーヴが務めている。

録音

1980年~90年代にはChandosに多数の録音を行っている。代表的なものにはギブソン指揮によるシベリウス交響曲全集、トムソン指揮のニールセン交響曲全集がある。近年はNaxosへの録音が多く、ゲオルク・ティントナー指揮によるブルックナーの交響曲録音や、デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮によるイギリスものなどが有名である。

歴代首席指揮者


外部リンク