「ソーラーアナログ」の版間の差分

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2010年3月24日 (水) 15:59時点における版

ソーラータイプソーラーアナログそしてソーラーツインは、太陽に似た恒星の分類である。 太陽との類似性が高いものをソーラーツイン、比較的低いものをソーラータイプと呼ぶ。

惑星の居住可能性で言及されている適切な恒星系の基準のひとつである。

太陽との類似性

太陽との類似性による3つのカテゴリの定義は天文観測技術の進歩を反映したものである。まず、ソーラータイプの定義が可能となった。ついで計測技術の精度が向上し表面温度等のディティールを高い精度で観測可能になったことでソーラーアナログを定義できるようになり、さらに技術の進歩によって太陽との一致性が非常に高いカテゴリとしてソーラーツインが定義されるようになった。

太陽との類似性は、いくつかの物理量(例えば色指数から読み取れる表面温度)を、唯一表面温度がはっきりしている恒星である太陽と比較することで判定できる。 太陽と似ていない恒星についてはクロスチェックが行えない[1]

ソーラータイプ

広い意味で太陽に似ている恒星である。これらは 色指数 (B-V) が0.48から0.80の間にある主系列星である。太陽の色指数 (B-V) は0.65である。

スペクトル型を用いて分類する場合にはF8VからK2Vにある主系列星とする。この場合は色指数 (B-V) は0.5から1.00の範囲となる。

恒星の10%がこの定義に当てはまり、ソーラータイプ恒星のリストは長い。

ソーラーアナログ

光学観測上、以下の条件を満たす太陽に似ている恒星である。

  • 太陽との表面温度差500K以内(およそ5,200Kから6,300K)。
  • 金属量が太陽の50%以上200%以下。太陽系形成時と類似した原始惑星系円盤が形成されるための条件。
  • 公転周期10日程度、あるいはそれ以下の近接伴星が存在しないこと。このような伴星は恒星の活動に影響を与える。

50光年以内のソーラーアナログで、ソーラーツインの条件に当てはまらないもののリストを以下に示す。

ソーラーツイン

下記の条件を満たす、よりいっそう太陽に似ている恒星である。

  • 太陽との表面温度差50K以内(5,720K以上5,830K以下)。
  • 金属量が太陽の89-112%(精度± 0.05)。太陽系形成時と非常に類似した原始惑星系円盤が形成されるための条件。
  • 伴星を持たないこと(太陽が単独恒星であるため)。
  • 太陽との年齢差10億歳以内(35億歳から56億歳)。

ソーラーツインのリストを以下に示す。

潜在的な居住可能性

ソーラーツインには「居住可能な星」と言う意味もある。光度変化、質量、年齢、金属量、近接伴星の有無においてこれらの特性を持つ恒星は地球に似た惑星を持つ可能性が信じられている[2]

関連項目

参考文献

  1. ^ D. R. Soderblom; J. R. King (1998). “Solar-Type Stars: Basic Information on Their Classification and Characterization”. Solar Analogs : Characteristics and Optimum Candidates. http://www.lowell.edu/users/jch/workshop/drs/drs-p1.html 2008年2月26日閲覧。. 
  2. ^ M. C. Turnbull & J. C. Tarter (2003). “Target Selection for SETI. I. A Catalog of Nearby Habitable Stellar Systems” (abstract). The Astrophysical Journal Supplement Series 145: 181–198. doi:10.1086/345779. http://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/345779 2008年2月26日閲覧。. 

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