浅黄斑
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1946年3月31日[1] - 2020年9月[2])は、日本の小説家、推理作家。本名は (そともと つぎお)[3]。ペンネームは蝶の一種であるアサギマダラから取られている。
(あさぎ まだら、来歴
[編集]兵庫県神戸市生まれ[4]。関西大学工学部機械科卒業[5]。会社勤務のかたわら同人雑誌に小説を発表。1992年、『雨中の客』で第14回小説推理新人賞を受賞。1995年、『死んだ息子の定期券』『海豹亭の客』で第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞。ミステリ作家としてデビューしたが、後に時代小説を主に手がけるようになった。
2020年9月5日、知人から通報を受けた神戸西警察署の警察官により、死亡しているところを発見された[3]。
主な著書
[編集]- 『死者からの告発 4+1の告発』(講談社、1993年6月)
- 『霧の悲劇』(双葉社、1993年7月)
- 『富士六湖まぼろしの柩』(光文社、1993年9月)
- 『星の悲劇』(双葉社、1994年1月)
- 『水底からの告発』(講談社、1994年7月)
- 『金沢・八丈まぼろしの19分』(光文社、1994年8月)
- 『雨中の客』(双葉社、1994年10月)
- 『海の中道殺人前線』(徳間書店、1994年11月)
- 『逃げる男・追う女』(角川書店、1995年5月)
- 『夫婦岩殺人水脈』(光文社、1995年9月)
- 『鎌倉・ユガ洞 まぼろしの誘拐』(光文社、1996年3月)
- 『人妻小雪奮戦記―神戸ニュータウン事件簿』(光文社、1996年4月)
- 『カロンの舟歌』(徳間書店、1996年6月)
- 『蛇の目のごとく』(双葉社、1996年7月)
- 『富士六湖殺人水脈』(光文社、1996年8月)
- 『死蛍』(祥伝社、1997年7月)
- 『虹色のカレイドスコープ』(双葉社、1997年8月)
- 『君が唇は死をささやく』(勁文社、1997年9月)
- 『「金沢・八丈」殺人水脈』(光文社、1998年1月)
- 『骸蝉』(有楽出版社、1998年10月)
- 『轟老人の遺言書―奇想推理コレクション』(祥伝社、1999年1月)
- 『きょうも風さえ吹きすぎる』(双葉社、1999年3月)
- 『天橋立殺人回廊』(実業之日本社、1999年5月)
- 『能登の海殺人回廊』(角川春樹事務所、1999年9月)
- 『瀬戸の海殺人回廊』(角川春樹事務所、1999年10月)
- 『墓に登る死体―特別継続捜査班』(光文社、2000年3月)
- 『十五の喪章―神戸・「雀の宿」の殺人』(角川春樹事務所、2000年4月)
- 『光虫』(角川春樹事務所、2000年10月)
- 『ちょんがれ西鶴』(双葉社、2001年1月)
- 『櫻島殺人海流』(勁文社、2001年8月)
- 『トカラ北上殺人前線』(有楽出版社、2001年12月)
- 『走る死体―ペットマムの事件簿』(有楽出版社、2002年7月)
- 『神戸・真夏の雪祭り殺人事件』(有楽出版社、2003年7月)
- 『かしくのかじか―明治なんぎ屋探偵録』(祥伝社、2004年2月)
- 『鎌倉・ユガ洞殺人水脈』(光文社、2004年8月)
- 『芭蕉隠密伝―執心浅からず』(角川春樹事務所、2005年1月)
- 『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』(二見書房、2006年4月)
- 『火蛾の舞 無茶の勘兵衛日月録2』(二見書房、2006年10月)
- 『残月の剣 無茶の勘兵衛日月録3』(二見書房、2007年4月)
- 『衣紋坂の時雨―湯島・妻恋坂ごよみ』(角川春樹事務所、2007年8月)
- 『冥暗の辻 無茶の勘兵衛日月録4』(二見書房、2007年10月)
- 『刺客の爪 無茶の勘兵衛日月録5』(二見書房、2008年2月)
- 『ごろまき半十郎 八丁堀双紙』(ベストセラーズ、2008年8月)
- 『陰謀の径 無茶の勘兵衛日月録6』(二見書房、2008年12月)
- 『面影橋の怪 八丁堀町双紙』(ベストセラーズ、2009年4月)
- 『報復の峠 無茶の勘兵衛日月録7』(二見書房、2009年8月)
- 『惜別の蝶 無茶の勘兵衛日月録8』(二見書房、2009年12月)
- 『風雲の谺 無茶の勘兵衛日月録9』(二見書房、2010年4月)
- 『流転の影 無茶の勘兵衛日月録10』(二見書房、2010年10月)
- 『月下の蛇 無茶の勘兵衛日月録11』(二見書房、2011年1月)
- 『秋蜩の宴 無茶の勘兵衛日月録12』(二見書房、2011年5月)
- 『幻惑の旗 無茶の勘兵衛日月録13』(二見書房、2011年10月)
- 『蠱毒の針 無茶の勘兵衛日月録14』(二見書房、2012年2月)
- 『写楽残映 胡蝶屋銀治図譜』(ベストセラーズ、2012年5月)
- 『北瞑の大地 八丁堀・地蔵橋留書』(二見書房、2012年7月)
- 『目黒の筍縁起 胡蝶屋銀治図譜(二)』(ベストセラーズ、2012年10月)
- 『妻敵の槍 無茶の勘兵衛日月録15』(二見書房、2013年2月)
- 『川霧の巷 無茶の勘兵衛日月録16』(二見書房、2013年5月)
- 『玉響の譜 無茶の勘兵衛日月録17』(二見書房、2013年9月)
- 『半十郎影始末―麒麟児』(コスミック出版、2013年12月)
- 『天満月夜の怪事 八丁堀・地蔵橋留書2』(二見書房、2014年1月)
- 『半十郎影始末―面影橋悲愁』(コスミック出版、2014年8月)
- 『風花の露 無茶の勘兵衛日月録18』(二見書房、2017年12月)
- 『天空の城 無茶の勘兵衛日月録19』(二見書房、2018年6月)
- 『落暉の兆 無茶の勘兵衛日月録20』(二見書房、2019年4月)
出典
[編集]- ^ 『現代物故者事典2018~2020』(日外アソシエーツ、2021年)p.13
- ^ 浅黄斑氏死去 作家 佐賀新聞(共同通信)、2020年9月10日
- ^ a b “おくやみ 浅黄斑さん 作家”. 東京新聞. (2020年9月12日) 2020年9月14日閲覧。
- ^ 報道発表資料 | 福井県
- ^ 半十郎影始末 麒麟児 傑作長編時代小説/浅黄斑/著 本・コミック : オンライン書店e-hon