洗足学園中学校・高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
洗足学園中学高等学校
右側の建物が中学校・高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人洗足学園
設立年月日 1924年
創立者 前田若尾
共学・別学 女子校
中高一貫教育 完全一貫制
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
高校コード 14539E
所在地 213-8580
外部リンク 洗足学園中学高等学校
Portal.svg ウィキポータル 教育
Project.svg ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

洗足学園中学高等学校(せんぞくがくえんちゅうがくこうとうがっこう)は、神奈川県川崎市高津区にある私立女子中学校高等学校学校法人洗足学園が運営する。

洗足学園音楽大学溝の口キャンパスと同一の敷地内に設置されている。中高一貫教育を提供し、高校から募集を行わない、完全中高一貫校である[1]

概観[編集]

1924年大正13年)、前田若尾が旧平塚村(現在の東京都品川区)の自宅に私塾を創設。その2年後、現在の東京都目黒区洗足に洗足高等女学校を創設。

「洗足」という校名は地名から採られたのでなく、キリスト教新約聖書「ヨハネによる福音書」第13章の次の一節からなる。

イエスは、夕食の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手拭(てぬぐい)をとって腰に巻き、それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手拭で拭きはじめられた。(中略)しかし、主でありまた教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた互いに足を洗うべきである。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしが手本を示したのだ。 — 「ヨハネによる福音書」第13章、新約聖書

イエス・キリストは、明日は十字架の上に消えることを悟ったとき、12人の弟子たちの足を一人一人洗ってやって、最後の晩餐の席に着いた。キリスト教を厚く信仰し、賛美歌を愛唱していた前田若尾は、教育の理想を、感謝と献身、犠牲と奉仕の信仰の中に打ち立て、建学の精神を「謙愛」とする学園を嚆矢とした。

それを基に、社会にあってリーダーの役割を果たす人材の育成を教育目標とし、そのための基礎を築くことを教育方針としている。

現校地に移転したのは1946年(昭和21年)6月3日のことである。1948年洗足学園幼稚園開園、1949年洗足学園小学校開校。2000年平成12年)4月、中学・高等学校総合校舎竣工。2002年4月1日、現校名となり、進学校としての体制を整え始める。

幅広い教養の取得のため、6年間の5教科必修、高校3年までの数学必修体制を導入している。

また、「他流試合」と称して模擬国連や次世代リーダー養成塾等の学外交流活動を取り入れているのが特徴である。

1授業時間は65分である。

洗足学園小学校からの内部進学者は例年10人ほどである。系列の洗足学園音楽大学を含む音大への進学は若干名である[2]

英語教育を含む情操教育をバックボーンとした能動的な活動展開、文理の枠組みを超えた、社会のためになることを動機とした総合的な学習[3][4]、女子校として理系や2020年以降の次々代教育を視野に入れたキャリア育成の推進など、多様な可能性の追究型教育プログラムとなれるか、注目が集まる。

幼稚園から大学院まで設置してされている教育機関として、歴史は爾来90余年を数える。

アドミッションポリシー[編集]

教育方針
  • 常に成長を目指し努力し続けられる人物(自立)
  • 世界で活躍できる能力を有した人物(挑戦)
  • 謙虚に自分を見つめ喜んで奉仕できる慈愛に満ちた人物(奉仕)
4つの教育視点
  1. 高い学力
  2. 豊かな感性
  3. コミュニケーション能力
  4. 広い視野
音楽教育
  • 楽器習得プロジェクト
恵まれた音楽環境を活かして、一つでも楽器ができれば、どんなに豊かな人生が奏でられるだろうとの思いから開始されたプログラム。2003年度から開始。
中学3年間の音楽の授業で、バイオリン・トランペット・クラリネット・フルートから1つの楽器を選択し習得していく。音「楽」の通り、到達することを目標とするのでなく、打ち込めるようになることを目標としている。
3年間の楽器習得プログラムの最後の年に当たる中学3年で、クラス単位で行われるオーケストラの合奏が行われる。
『進化し続ける教育』

人と社会に貢献できる人物の育成のために、洗足の教育は『進化し続ける教育』を志向している。つまり、現在最良と考えた教育体系や各教育プログラムを施行しながら、同時に、さらに良い形、良い内容の教育を模索し続ける。そしてその検証基準は、「卒業した生徒たちが、社会の中でどのように活躍していくか」というところに、大きく置かれている。私学の独自性を活かしつつ、柔軟で弾力的なカリキュラムを志向する[5][3]

授業[編集]

中高一貫校の特性を活かし、6年間を3期に分けたカリキュラムが組まれている[6]

  • 第一期(中1)- 「正しい生活習慣の確立」
  • 第二期(中2~高2)- 「主体的思考・行動姿勢の構築と多面的チャレンジの実践」
  • 第三期(高3)- 「進路の実現」

授業は、他の進学校同様、先取り授業を行っており、難度の高い教科書を使うこともある。英語では、「NEW TREASURE」や「プログレス」を使用し、中学1年から大学受験に備えたハイレベルな授業が展開されている[7]

授業時間とコマ数[編集]

1授業時間65分授業を展開している。これは、対話型・探求型授業を展開するために必要十分と判断した時間数であるからである[8]。そのため、週25時間(1日5コマ制)、週6日制となっている。

上記の内容は当校における「教育イノベーション2015」による[9]

65分授業に伴い平日で授業時間数が確保されたため、週6日制から週5日制に戻されている。しかし、2019年度から、土曜日の午前中は登校することになるという。

英語教育[編集]

多読が重視されている[10]

留学・海外研修[編集]

留学・研修プログラムは、すべて独自に開発・実施している[10]。海外研修は、中3以上(一部は中学2年以上)の希望者対象に、夏期、春期に実施されている。アメリカでの短期・長期留学も実施。

帰国生教育[編集]

一学年に30人ほどの帰国生が在籍しており、6クラスあるうちの2クラスに、15人ずつ配置している[11]。全クラスに5人ずつ均等に分けるのではなく、15人ずつに集中させているところに大きな特色がある。

  • 帰国生用の英語カリキュラムがある。
  • 英語では、専任のESL教師が担当し、アメリカの中高の標準カリキュラムに沿って学習する。
  • 帰国生のみ転入生を受け入れている。

総合学習[編集]

総合学習』という授業があり、領域にとらわれない、さまざまな分野のプログラムである。講義を受けるだけではなく、パーティーや大会、高校では進学ガイダンスなどがある[7]

その他・受験対策[編集]

  • 高2・3では、英数国の勉強合宿が、5泊6日である。

設置学科[編集]

  • 中学校
  • 高等学校
    • 全日制課程 普通科

沿革[編集]

校長
  • 前田隆芳 (2002-2016)[12]
  • 宮阪元子 (2017- )

交通[編集]

著名な出身者[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]