コンテンツにスキップ

松本英一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松本 英一郎(まつもと えいいちろう、1932年7月8日2001年6月17日)は、日本洋画家である。

福岡県久留米市出身、福岡県立明善高等学校から東京芸術大学に進学、卒業時に大橋賞を受ける。独立展を拠点に活動する。東京都立駒場高等学校で教鞭をとり、その後多摩美術大学に転じ、教授職をつとめ、後進の指導に力を注いだ。

風景画を中心に描き、〈平均的肥満体 1965~1970〉〈退屈な風景 1971~1986〉〈さくら・うし 1987~1996〉〈花と雲と牛 1997~2001〉の連作をのこす[1]

義父は教育学者の石川謙、義兄に石川松太郎がいる。

収蔵美術館

[編集]

青森県立美術館栃木県立美術館東京都現代美術館府中市美術館多摩美術大学美術館八王子市夢美術館、青梅市立美術館、佐久市立近代美術館池田20世紀美術館愛知県美術館京都国立近代美術館広島市現代美術館高松市美術館北九州市立美術館福岡県立美術館福岡市美術館久留米市美術館熊本県立美術館、宇城市不知火美術館都城市立美術館[2][3]

主な個展

[編集]
  • 『松本英一郎展』1990年6月7日-7月8日 青梅市立美術館[4]
  • 『松本英一郎の世界 ─退屈な風景・さくら・うし─ 』1993年9月1日-11月30日 池田20世紀美術館[5]
  • 『松本英一郎 Works 1968-2001』2003年6月15日-6月30日 多摩美術大学美術館[6]
  • 『退屈な風景 松本英一郎展』2007年9月24日-11月25日 石橋美術館[7]

出版物・画集・著述

[編集]
  • 『初心者のための水彩画入門』松本英一郎(監修)日東書院1978年1月
  • 『デザイナーのための精密デッサン(アトリエ 技法シリーズ増刊E10)』松本英一郎、深澤純子(編)アトリエ出版社1984年2月1日
  • 『松本英一郎 作品集 EIICHIRO MATSUMOTO'S WORKS』半七写真印刷工業 1982年5月
  • 日本経済新聞』松本英一郎「雲のある風景 十選」1990年5月29日-6月9日
  • 『月刊へら』桃園書房 松本英一郎は魚釣り、特にへら鮒釣りを趣味とした。その関係もあって、断続的に絵と文の連載を担当した。1977-1978年、1982年、1986年シリーズ「スケッチブック」、1989-1991年シリーズ「水の巡礼」、1993-1994年[8]

テレビ番組

[編集]
  • 「テレビ美術館 松本英一郎 風景─自然と造形の間」フジテレビジョン 1982年10月3日(日)8:30-9:00 放送
  • 「美の世界 松本英一郎」日本テレビ 1993年9月18日(土)6:00- 放送
  • 「土曜 美の朝 松本英一郎」NHK 1995年3月11日(土)6:30-6:52 放送

脚注

[編集]
  1. ^ 『退屈な風景 松本英一郎展』石橋財団石橋美術館、2007年9月24日、p.6
  2. ^ 『退屈な風景 松本英一郎展』石橋財団石橋美術館、2007年9月24日、p.80~87
  3. ^ 『松本英一郎 愛と怖れの風景画』多田茂治著、弦書房、2012年 ISBN 978-4-86329-071-6
  4. ^ 『松本英一郎展』青梅市立美術館 1990年6月
  5. ^ 『松本英一郎の世界 ―退屈な風景・さくら・うし― 』 池田20世紀美術館 1993年9月
  6. ^ 『松本英一郎 Work1968-2001』  多摩美術大学絵画学科油画研究室編集  多摩美術大学発行
  7. ^ 『退屈な風景 松本英一郎展』石橋財団石橋美術館、2007年9月24日
  8. ^ 『退屈な風景 松本英一郎展』石橋財団石橋美術館、2007年9月24日、p.88-89

参考文献

[編集]