岩佐なを
岩佐 なを | |
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誕生 |
1954年6月18日(70歳) 東京都杉並区荻窪 |
職業 | 詩人、画家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 早稲田大学 |
活動期間 | 1978年 - |
岩佐なを(いわさ なを、男性、1954年6月18日[1] - )は、日本の詩人、画家。画家としては、主に版画、ドローイングを制作。本名は岩佐直人。日本書票協会、日本現代詩人会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ会員。
経歴
[編集]東京都杉並区荻窪に生まれ、神奈川県横浜市港北区日吉で育つ。神奈川県立港北高等学校を経て、早稲田大学卒業。早稲田大学図書館司書として勤務しながら、創作活動を行う。詩誌「時計店」「孔雀船」「生き事」「歴程」同人。
銅版画で蔵書票(エクスリブリス)を多数創作。ドローイングや版画で、本や雑誌の挿画・装幀を手がける。季刊「嗜み」(文藝春秋)の山崎正和の連載エッセイに挿画を掲載した。小川洋子の『完璧な病室』(福武書店、1989年)の装幀、装画。紺野美沙子の『M Misojiのひとりごと』(世界文化社、1992年)の装幀、装画。『中原中也詩集』(角川春樹事務所、1998年)、詩誌「歴程」「現代詩手帖」の挿画。佐藤一郎の『哲学的冒険』(丸善、2002年)、佐佐木幸綱編集の短歌雑誌「心の花」(竹柏会)の表紙画(2015年-24年)。新藤凉子、河津聖恵、三角みづ紀による連詩集『悪母島の魔術師』(思潮社、2013年:第51回藤村記念歴程賞)の表紙画、扉絵、挿画を描いた。2022年、日本現代詩人会のHPタイトルバックの絵を提供。
1978年から79年にかけて、雑誌「ユリイカ」投稿欄の常連入選者であった(当時の選者は長谷川龍生)。
1995年、詩集『霊岸』で、第45回H氏賞を受賞。2013年、詩集『海町』で、第24回富田砕花賞を受賞。2016年、銅版画家・詩人としての全業績に対して第54回藤村記念歴程賞を授賞される。
画業では、1984年、第6回新宿住友ビル版画ミニアチュールコンクール(池田満寿夫、岡田隆彦、田村文雄、永井一正、室伏哲郎選:「版画芸術」46号参考)でグランプリを受賞。海外の蔵書票(エクスリブリス)、小版画のコンクール、展覧会等に多数参加。1991年、チェコスロバキア蔵書票コンクールで協会長特別賞を受賞。2022年、第1回極小版画コンテストで文房堂賞を受賞。1980年より2002年まで年1回1月末に、竹川画廊(銀座)で定期的に個展を開催した。ギャラリーオキュルス(高輪)ギャラリーまぁる(恵比寿)アユミギャラリー(神楽坂)檜画廊(神保町)等に於いてもグループ展や企画展示に多く参加している。
一方ではプロボクシングおよび競艇ファンとしても知られ、詩人仲間の渡邊十絲子と共に競艇同人誌『確定!!』(1-19号, 1997-2003)を作っていたこともある[2]。ヨネクラボクシングジムの閉鎖が決定した2017年まで長期にわたって後援会に所属していた。
著書
[編集]詩集
[編集]- 『能筆少女』(私家版1978)
- 『蝉魔』(紫陽社1980)
- 『姉の力』(カタ工房1981)
- 『夢の環』(七月堂1983)
- 『狐乃狸草子』(七月堂 1987)
- 『離宮の海月』(書肆山田 1990)
- 『霊岸』(思潮社 1994)
- 『虫の巻』(思潮社 1997)
- 『しのぎ』(思潮社 2000)
- 『鏡ノ場』(思潮社 2003)
- 『岩佐なを詩集:現代詩文庫178』(思潮社 2005)
- 『しましまの』(思潮社 2007)
- 『幻帖』(書肆山田 2008)
- 『海町』(思潮社 2013)
- 『パンと、』(思潮社 2015)
- 『ゆめみる手控』(思潮社2020)
- 『たんぽぽ』(思潮社2023)
画集
[編集]オリジナル版画集(限定版)
[編集]- 『博物幻想曲』(日本書票協会 1982)
- 『聖茎伝説』(短歌:松永伍一,朱韻館 1982)
- 『少女伝説』(短歌:松永伍一,朱韻館 1982)
- 『異性の内側』(詩:氷見敦子,あとりえ・のおと 1983)
- 『あかがねの獨言』(吾八書房 1985)
- 『いろいろさうし』(吾八書房 1986)
- 『親しき夢魔たち』(吾八書房 1989)
コンパクトディスク
[編集]- 響音遊戯『爪物語』(七月堂 2008)原作:詩集『狐乃狸草子』より、作曲・編曲・監修:岡島俊治
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 玄工房 - 公式サイト
- 岩佐なをオフィシャルブログ