少女には向かない職業

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少女には向かない職業』(しょうじょにはむかないしょくぎょう)は、桜庭一樹の小説作品。

ストーリー[編集]

山口県の小さな離島の中学校に通う中学2年生・大西 葵は、クラスでは明るく友達もそこそこいる、ごく普通の少女だ。しかし家に帰れば、無職で毎日ばかり飲んでいる義父と、仕事で疲れて帰ってきては愚痴をこぼす母親との暮らしに苦しんでいた。学校では友達にそんな悩みを打ち明けることもできず、明るく振舞うことしかできない日々が続いていた。

やがて学校は夏休みに入った。その初日、葵は互いにゲーム好きな男友達・田中 颯太と、下関市にあるゲームセンターへ遊びに出かける。彼と別れ家に帰る途中、葵は島で迷い山羊を見つける。山羊の姿に自分の境遇を重ねた葵は、無性に怒りを覚え理由も無く山羊を殴り、痛めつけた。その時「…それぐらいにしておいてやりなよ」と声がした。振り返ると、同じクラスの女子・宮乃下 静香がそこにいた。普段はクラスでも目立たない静香だったが、葵はその時彼女の異様な存在感に気づく。静香は「今、港で水死体が見つかったから見に行かない?」と葵を誘う。

こうして、葵と静香、2人の奇妙な関係が始まった。

主な登場人物[編集]

大西 葵(おおにし あおい)
13歳。中学2年生の少女。クラスでは明るく友達も多いが、その反面家庭での悩みや苦しみを、誰にも打ち明けられず抱え込んでいる。ひょんなことから静香と会話をするようになり、やがて冗談半分に、2人で義父を殺す計画を立てたが…。
宮乃下 静香(みやのした しずか)
葵と同じクラスの図書委員。おかっぱの黒髪、メタルフレームの眼鏡と目立たない格好。読書が趣味で、リュックサックには本を数冊入れて持ち歩いている。網元であった祖父と、従兄の浩一郎との3人暮らし。
田中 颯太(たなか そうた)
葵の唯一の男友達であり、幼馴染。ゲームが好き。家庭の事情が葵と似ているため、葵のことをよく気にかける。
サチ & ユキヨ
葵とよくつるむ友達。
宮乃下 浩一郎(みやのした こういちろう)
静香の従兄。静香を祖父の遺産目当てのために利用しており、それに気付いた静香が葵に彼を一緒に殺してほしいと持ちかける。

書籍情報[編集]

東京創元社から2005年9月に刊行(ISBN 9784488017194)。

ドラマ[編集]

2006年5月よりGyaOネット配信された、GyaOオリジナルドラマ。全10話。2007年2月にDVD発売。2008年1月に、桜庭一樹直木賞受賞を記念して再配信された。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

外部リンク[編集]