宮本美智子
宮本美智子(みやもと みちこ、1945年8月28日[1] - 1997年6月13日)は、日本のノンフィクション作家。北海道出身。自身の体験に基づく作品を発表したほか、低炭水化物ダイエットに関する著作を残している。夫はイラストレーターの永沢まこと。
略歴[編集]
北海道富良野市生まれ[2]。北星学園大学文学部英文学科卒業後、1968年にアメリカ合衆国にわたり、インディアナ州にあるゴーシェン大学に留学。その後、ニューヨークのソーホーに移住し、17年間の生活で各美術館や画廊でプロデュースなどの仕事に従事。同時期に執筆活動を始め、1986年より東京都で作家として活動を始めた。1997年6月13日、急性多臓器不全で逝去。51歳没。
著書「世にも美しいダイエット」では、「米、小麦を摂取しない」「1回の食事で取る炭水化物は、パンやパスタなどとし、30g程度に制限する。」「主たるエネルギー源は小松菜と紅花油とする。その他の野菜も青菜であれば可能。(ただしキャベツは除く。)」「夜寝る前に0.5%食塩水を1リットル程度飲む。」など低炭水化物ダイエットを提唱していた。
著書[編集]
- 『ニューヨーク女三代記』1981年 主婦の友社 のち文春文庫
- 『アメリカが嫌いだった父へ』1982年 草思社 のち文春文庫
- 『ニューヨークの作家たち』1984年 PHP研究所 「マイ・ニューヨーク・フレンズ」集英社文庫
- 『わたしは英語が大好きだった』1985年 文藝春秋 のち文庫
- 『女と男のニューヨーク』1986年 中央公論社 のち文庫
- 『ニューヨークの男たち』1986年 新潮社
- 『母と娘が見たアメリカの中の大国ニッポン』1986年 日本テレビ放送網
- 『バック・トゥ・ジャパン』新潮社 1987 のち広済堂文庫
- 『アメリカの恋人』1988年 草思社
- 『大人の女になりたい』1989年 海竜社
- 『恋人たちのニューヨーク』1989年 新潮社
- 『娘はアメリカ受験生』徳間書店 1989
- 『わたしの二都物語』文芸春秋 1989
- 『男についての12章』1991年 文藝春秋
- 『愛のはてに』文芸春秋 1992(小説)
- 『鏡の中のナルシシズム』読売新聞社 1993
- 『世にも美しいダイエット』講談社 1994
- 『メニューブック 世にも美しいダイエット』講談社 1995
- 『カラダ革命の本 世にも美しいダイエット』講談社 1996
- 『パティ・ペイジの歌のように』1996年 文藝春秋
共著[編集]
- 『ニューヨーク人間図鑑』(永沢まこと共著)1979年 草思社
- 『ニューヨーク・エスニック図鑑』永沢まこと イラストレーション 草思社 1980
- 『アメリカ人の日本人観 240人のアメリカ人とのインタビュー』永沢まこと共編 草思社 1982
- 『アイラブニューヨーク スーパーガイド』永沢まこと イラストレーション 1986 文春文庫 ビジュアル版
- 『スペインの誘惑』永沢まこと イラストレーション 草思社 1990
- 『魅せられて異国旅』永沢まこと イラストレーション 主婦と生活社 1991
- 『イタリア・トスカーナの優雅な食卓 ― Living in Toscana』永沢まこと イラストレーション 1994年 草思社
- 『イタリアの幸せなキッチン』永沢まこと イラストレーション 1995年 草思社
- 『世にも美しいダイエット』永沢まこと共著 講談社+α文庫 2000
翻訳[編集]
- ピート・ハミル『ニューヨーク物語』1986年 文藝春秋
- ジェイ・マキナニー『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』1989年 新潮社 のち文庫
- マイケル・シェイボン『ピッツバーグの秘密の夏』早川書房 1989
- チップス, ヘンダーソン編『ラヴ・ストーリーズ 2』共訳 早川書房 1989
- M.J.ヴァーレーン『愛しき人のニューヨーク』読売新聞社 1991
- ラッセル・バンクス『サクセス・ストーリーズ』菊地よしみ共訳 早川書房 1991
- アリス・アダムズ『その後の大人の恋』講談社 1994
- クリストファー・ビグズビー『スカーレット・レター ある愛の物語』角川スカーレット文庫 1995
- エリザベス・ローマー『イタリア・トスカーナに暮らして』白水社 1996