大谷資料館

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大谷資料館
大谷石採石場跡
地図
施設情報
開館 1979年
所在地 321-0345
栃木県宇都宮市大谷町909
位置

北緯36度36分0秒 東経139度49分29.1秒 / 北緯36.60000度 東経139.824750度 / 36.60000; 139.824750座標: 北緯36度36分0秒 東経139度49分29.1秒 / 北緯36.60000度 東経139.824750度 / 36.60000; 139.824750

地図
最寄駅 JR東日本宇都宮線[1]
東武鉄道東武宇都宮駅
最寄バス停 資料館入口(宇都宮駅、東武宇都宮駅から関東バス大谷・立岩線)
大谷橋(鹿沼駅から関東バス荒針・鹿沼線)
プロジェクト:GLAM
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大谷資料館(おおやしりょうかん)は、栃木県宇都宮市大谷町にある、大谷石採石場跡に関する博物館。

主な展示内容[編集]

  • 大谷の地質
  • 大谷石の採掘方法と採掘形態
  • 大谷石地下採掘場跡(巨大地下空間)
  • 石搬出、輸送の移り変わり

主な行事[編集]

上記の一般展示のほか、コンサート猿楽、映画会、観劇、美術展、ダンスパフォーマンス、セミナーなどの文化事業、また映画テレビドラマテレビCMプロモーションビデオの撮影も行われている。例年、フェスタin大谷の会場として利用されており[2][3]、地下空間でのプロジェクションマッピングなどが催される[4][5]

大谷石および地下採掘場の沿革[編集]

古墳時代には石棺の材料として加工が容易な大谷石が用いられている。8世紀には下野国分寺・下野国分尼寺礎石、地覆石、羽目石に大谷石が使用された[6]

宇都宮市・大谷寺の本尊千手観音をはじめとする磨崖仏は平安時代の制作である。

地下採掘場跡の沿革[編集]

大谷資料館の公式サイト[7]による。

エントランス

大谷資料館と周辺の歴史的価値[編集]

JR宇都宮駅から北西におよそ9km、市街地を抜け、多気山と丘陵地が大きく見え始めると景色は一変し、鋭く切り立つ岩山と灰白色の岩肌に蔦が絡まる奇岩群に囲まれる。 約1500万年前に起こった海底火山の噴火が、石の文化の源となる膨大な凝灰岩の地層を産み出した。 この大量の凝灰岩の岩山に目を付けた人々は、この地でこの石と共に暮らしてきた。 古くは、縄文時代に岩山の洞穴を住居として利用し、古墳時代には横穴を掘って墓地とした。奈良・平安時代には、日本最古の磨崖仏とされる大谷観音を、自然の岩窟の壁面に彫りだし、信仰の場をつくりだしてきている。 また、江戸時代に始まった大谷石採掘は、最盛期に年間 89 万トンを出荷する日本屈指の採石産業として発展し、地下に巨大な迷宮を産み出していったのである。[8]

大谷資料館の景観

利用時間[編集]

開館時間 4月~11月までは、9時〜17時(最終入館は16時30分まで)、12月~3月までは、9時30分~16時30分(最終入館は16時まで)

休館日[編集]

12月~3月の期間は、毎週火曜休館。(火曜日が祝祭日の場合は、翌日が休館)

4月~11月の期間は、無休(臨時休館の場合あり。)

交通アクセス[編集]

公式サイトのアクセス[9]

脚注[編集]

  1. ^ 距離的にはJR日光線鹿沼駅が近い
  2. ^ 「大谷石で置物作り 宇都宮でフェスタ、きょうまで」読売新聞2001年9月9日付朝刊、栃木2、23ページ
  3. ^ 大谷石研究会 編 編『大谷石 ooyaishi 第2号』大谷石研究会、2004年12月20日、2頁。 
  4. ^ フェスタin大谷2017開催 2017年10月21日(土)17:00〜21:00”. 大谷資料館 (2017年9月25日). 2020年10月30日閲覧。
  5. ^ うつのみやフェスタin大谷2018”. 日本遺産ポータルサイト. 文化庁. 2020年10月30日閲覧。
  6. ^ 「大谷石」(宇都宮市サイト)
  7. ^ 大谷石地下採掘場跡(大谷資料館サイト)
  8. ^ 文化庁・日本遺産
  9. ^ アクセス大谷資料館公式サイト

関連作品[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]