国造神社

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国造神社
Kokuzo jinjya.jpg
所在地 熊本県阿蘇市一の宮町手野2100
主祭神 速瓶玉命
雨宮媛命
高橋神
火宮神
社格 延喜式内社
県社
創建 (伝)崇神天皇18年
別名 北宮
例祭 7月26日
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国造神社(こくぞう じんじゃ、くにのみやつこ じんじゃ)は、熊本県阿蘇市一の宮町手野に鎮座する神社である。旧官幣大社阿蘇神社の北方に鎮座するため、北宮と称される。延喜式内社で、旧社格は県社[1]

由緒[編集]

延喜式神名帳肥後国は四座が記されているが(健磐竜命神社・現阿蘇神社、阿蘇比咩神社・現阿蘇神社、国造神社、疋野神社)、その四座のうちの一座であり、熊本県内において、最も古い神社の一社である。肥後国誌によれば、崇神天皇の代に速瓶玉命が肥後国造に任命され、景行天皇18年に、国造神社を修造し祭典を整えたとある[2]

父親である阿蘇神社の主祭神健磐龍命と共に阿蘇の地を開拓し、農耕・植林などを指導したとされる速瓶玉命(はやみかたまのみこと)を主祭神とし、御妃、御子息の合わせて4柱の神を祀る[3]

現在の社殿は、寛文12年(1672年)、肥後熊本藩第3代藩主細川綱利によって造営された[4]明治5年県社に列した。

手野のスギ[編集]

保存処理された手野のスギ

境内にはかつて「手野のスギ(てののすぎ)」というスギの巨木が生育していた[5][6]。1924年(大正13年)12月9日に史蹟名勝天然紀念物保存法(当時)に基づいて国の天然記念物に指定されたが[7]、1991年(平成3年)9月27日、台風19号(りんご台風)の被害を受けて折損し、平成12年(2000年)に文化財保護審議会は天然記念物の指定解除を答申し[5][6][8]、同年9月6日付で指定解除された[9]

祭神[編集]

  • 速瓶玉命(はやみかたまのみこと) - 阿蘇神社主祭神健磐龍命の子。阿蘇国造大神。阿蘇神社では十一宮に奉斎。
  • 雨宮媛命(あまみやひめのみこと) - 速瓶玉命の妃。蒲智比咩命(かまちひめのみこと)、海神の女神。郡浦神社主祭神。
  • 高橋神(たかはしのかみ) - 速瓶玉命の第二子。
  • 火宮神(ひみみやのかみ) - 速瓶玉命の第三子。

例祭日[編集]

  • 7月26日

文化財[編集]

重要無形民俗文化財(国指定)[編集]

  • 阿蘇の農耕祭事(阿蘇神社と共に指定されている)
    • 歌い初め、春祭り、おんだ祭り、風祭り、眠り流し、田の実祭

阿蘇市指定有形文化財[編集]

  • 神殿・拝殿[10]

境内社[編集]

  • 水神社
  • 鯰宮

出典[編集]

  1. ^ 熊本日日新聞編纂・発行『熊本県大百科事典』、1982年、375頁
  2. ^ 日本歴史地名大系44『熊本県の地名』平凡社、1985年、310頁
  3. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典43 熊本県』角川書店、1987年、481頁
  4. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典43 熊本県』角川書店、1987年、1297頁
  5. ^ a b 『天然記念物事典』、116頁。
  6. ^ a b 『日本の天然記念物』、151頁。
  7. ^ 大正13年内務省告示第777号
  8. ^ 史跡・名勝・天然記念物<平成12年5月> 文化庁ウェブサイト、2013年6月10日閲覧。
  9. ^ 平成12年文部省告示第150号
  10. ^ 阿蘇市ホームページ(指定文化財一覧)

参考文献[編集]

  • 鈴木喬 『熊本の神社と寺院』 熊本日日新聞社、1980年、62-63頁
  • 新熊本市史編纂委員会『新熊本市史、別編第2巻』熊本市、1996年、342-345頁
  • 阿蘇惟之編 『阿蘇神社』学生社、2007年、218-220頁
  • 沼田眞編集 『日本の天然記念物5 植物III』講談社、1984年。ISBN 4-06-180585-1、116頁。
  • 文化庁文化財保護部監修『天然記念物事典』 第一法規出版、1981年、151頁。

外部リンク[編集]