四つ (日本語の表現)

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四つ(よつ)とは、被差別部落民に対する差別語とされている。相撲用語の四つについては四つ身を参照のこと。

語源[編集]

この表現は明治大正期には既に使われていたというが、その語源は明らかではない。主な説として次のものが挙げられる。

  1. 四つ足 -> 動物 -> 畜生、人間以下の意味。
  2. 動物の解体処理を業としていたから。
  3. 小指から士農工商と数えると、親指穢多非人だから。
  4. 平民が5だとすると、人格的に何か1つ足りないから。
  5. 外部と通婚ができず狭い部落内での近親婚が重なり、指の欠損など奇形児が多発したから。
  6. 武器を持って蜂起しないよう、親指を切り落とされたから。

などである。

過去に発生した主な問題[編集]

1983年情報バラエティ番組久米宏のTVスクランブル』(日本テレビ)において、横山やすしが「サラ金業者の中にはヤクザが多い」と4本指で小指をつめたヤクザのジェスチャーをしたところ、部落解放同盟全解連等が「4本指を示すのは四つという被差別部落民への侮辱表現」と抗議し、番組終わりに久米宏が謝罪した。

2011年放送の正月特番今年も生だよ!新春6時間笑いっぱなし伝説〜2011年最も売れる吉本No.1芸人は誰だ!?〜』(テレビ東京)の中でお笑いコンビブラックマヨネーズ小杉竜一が、相方の吉田敬SMデリバリーヘルスにはまっているという話の中で「SM嬢に四つん這いのことを、よっつと略して頼んでいる」と発言し、後に司会の同局アナウンサー大橋未歩が謝罪した。

テレビドラマ嫁姑10年戦争』(毎日放送)の台本にあった「悪徳不動産四つ輪不動産」の「四つ」が誤解を招くとして改稿された。リポビタンDテレビCMで「ヨッ!お疲れさん!」という宣伝文句が、「ヨォ!やるじゃない」という文句に替えさせられた。

ちあきなおみのシングル「四つのお願い」の放送自粛。現在はCDなどのベスト盤に収録、テレビやラジオ等でも放送されている。

人魚の森』で原作やOVA版ではなりそこないの人魚が3本指なのに対しTVアニメ(15禁の未放送分)では5本指に訂正されている。『Left 4 Dead』Xbox360のパッケージ(左手が全体的に写っている)も指が4本に見えることを懸念して日本語版は修正されている。

四本指の漫画・アニメキャラクター[編集]

古い漫画やアニメのキャラクターは4本指であることが多い。主な4本指のキャラクターとしては、『セサミストリート』のマペットたち、アーニーやバート、『パタリロ!』、『ザ・シンプソンズ』、ミッキーマウス、『ハクション大魔王』、『天才バカボン』、ハンプティ・ダンプティ(ディズニー)、『ポパイ』、『ど根性ガエル』、『怪物くん』、『パーマン』、『人魚の森』に登場するなりそこないの人魚、『スヌーピー』などがある。 1970年代半ばから1980年代にかけて漫画雑誌を刊行している出版社がガイドラインを設け、5本指へ統一させている。 それ以前に刊行、発行されているものは4本であったり5本であったりと一定ではなかった為であり、部落解放同盟等などの団体個人からクレームが相次ぎ、問題になっていた。

なお、ヤクザ劇画には普通に「指を詰めた」などの理由で4本指になっているキャラクターが登場する(たとえば村上和彦「日本極道史」)。