内田文昭
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内田 文昭(うちだ ふみあき、1932年2月19日[1] - 2021年12月26日[1])は、日本の法学者(刑法)。法学博士(北海道大学、1963年)(学位論文「過失同時犯の正犯性」)。神奈川大学名誉教授。
人物
[編集]北海道小樽市生まれ。ハンス・ヴェルツェルが提唱した目的的行為論をとるが、主観的違法要素を認めないので、結果無価値論に近い結論をとることがある。『過失と共犯』、『刑法における過失共働の理論』で、新過失論の立場に立ち、過失(過失犯)にも共犯がありうることを提唱した。
1966年(昭和41年)に日本刑法学会賞を受賞した。
学歴
[編集]- 1951年(昭和26年) 北海道小樽桜陽高等学校卒業
- 1955年(昭和30年) 北海道大学法学部卒業、北海道大学法学部助手 →「学士助手 § 北海道大学」を参照[3]
職歴
[編集]- 1960年(昭和35年) 北海学園大学専任講師
- 1964年(昭和39年) 上智大学助教授
- 1969年(昭和44年) 上智大学教授
- 1976年(昭和51年) 北海道大学教授
- 1983年(昭和58年) 帝京大学教授
- 1991年(平成3年) 神奈川大学教授
- 1994年(平成6年) 神奈川大学学長
- 1997年(平成9年) 神奈川大学学長退任
- 2004年(平成16年)神奈川大学退職 同名誉教授 北陸大学法学部客員教授
- 2006年(平成18年)北陸大学退職
公職として旧司法試験第二次試験考査委員(1979年1月~1981年12月)、学校法人神奈川大学常任監事(2005年~2008年)[3]
著書
[編集]- 『過失と共犯』(有斐閣、1965年)
- 『刑法における過失共働の理論』(有斐閣、1973年)
- 『刑法解釈論集(総論I)』(立花書房、1982年)
- 『改訂刑法I(総論)』(青林書院、1986年)
- 『犯罪概念と犯罪論の体系』(信山社、1990年)
- 『犯罪構成要件該当性の理論』(信山社、1992年)
- 『犯罪の実質とその現象形態』(信山社、1993年)
- 『刑法概要上巻』(青林書院、1995年)
- 『刑法各論〔第3版〕』(青林書院、1996年)
- 『刑法概要中巻』(青林書院、1999年)[4]