六孫王神社

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六孫王神社
Rokusonnnou-Jinja shinmon.JPG
唐門(京都市指定文化財)
所在地 京都府京都市南区壬生川通八条
位置 北緯34度59分4.63秒
東経135度44分41.82秒
座標: 北緯34度59分4.63秒 東経135度44分41.82秒
主祭神 六孫王大神
天照皇大御神
八幡大神
社格郷社
創建 (伝)応和3年(963年
本殿の様式 切妻造
別名 多景の社(旧称)
札所等 京都十六社
例祭 10月9日10日(宝永祭)
地図
六孫王神社の位置(京都市内)
六孫王神社
六孫王神社
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鳥居

六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)は、京都府京都市南区にある神社旧社格郷社

清和源氏始祖の源経基を祭神とすることで知られる。多田神社兵庫県川西市)、壺井八幡宮大阪府羽曳野市)とともに「源氏三神社」の1つとされる。

祭神[編集]

祭神は次の3柱[1]

  • 六孫王大神(ろくそんのおうおおかみ)
源経基(経基王)を指す。経基は清和天皇第六皇子の貞純親王の子で、天皇の孫であることから「六孫王」と称される。

歴史[編集]

社伝では、境内は源経基の邸宅「八条亭」の跡地であるといい、応和元年(961年)に経基が臨終の際に「死後は龍神となって邸内の池に住んで子孫の繁栄を祈るから、この地に葬るように」と遺言したという[1][注釈 1]。そして、応和3年(963年)9月に嫡子の満仲が現社地に経基の墓所を建立し、その前に社殿を造営したのが当社の創建であるとしている[1]。本殿後方に現在も残る石の基壇は、経基の廟であると伝わる[2]。また、六孫王神社は六ノ宮権現とも呼ばれた。

鎌倉時代には、源実朝の妻の本覚尼がこの地に実朝の菩提を弔う遍照心院(大通寺、通称は尼寺)を建立し、当社はその鎮守社とされたという[1]。その後は戦乱などにより社殿を失い、経基の墓所だけが残されたとも伝える[1]

元禄13年(1700年)からは、江戸幕府により社殿の再興が進められた[1]。元禄14年(1701年)には正一位神階権現号が授けられている[1]。社殿の再建は宝永4年(1707年)をもって完了し、その社殿が現在まで伝わっている[1]。また大通寺は塔頭7か寺を数えた。

その後は江戸幕府の滅亡とともに衰微し、また神仏分離により大通寺とも分離した。1911年(明治44年)に国鉄東海道本線の鉄道用地となった為に買収されて移転し、1964年昭和39年)、今度は新幹線の用地となったため、再び買収され狭くなってしまった。近代社格制度では1873年(明治6年)8月、に村社に列し、1881年(明治14年)12月に郷社に昇格した[3]

境内[編集]

境内にはかつて六孫王誕生水が湧き出ており、源満仲の産湯に使われたこともあるが、現在は枯渇[4]

摂末社[編集]

  • 五座神社
  • 多田神社
  • 貞純神社
  • 竹生島神社
  • 弁財天社

祭事[編集]

年間祭事は次の通り[1]

  • 元旦祭 (1月1日)
  • 成人祭・とんど祭 (1月15日)
  • 節分祭 (2月3日)
  • 初午祭 (2月初午日)
  • 祖霊祭 (3月春分日)
  • 源氏祭 (4月第2日曜)
  • 弁財天御開帳祭 (6月13日)
  • 夏越祓祭 (6月30日)
  • 祖霊祭 (9月秋分日)
  • 宵宮・宝永祭(例祭)・神幸祭 (10月9日・10日) - 「宝永祭」の名は、宝永年間に社殿再建が果たされたことに由来する[1]
  • 火焚祭 (11月第3日曜)
  • 除夜祭 (12月31日)

文化財[編集]

有形文化財(市指定)[編集]

  • 六孫王神社 5棟(建造物:本殿、拝殿、唐門、回廊 2棟)
江戸時代中期、元禄14年(1701年)の建造。本殿は類例の少ない切妻造である。指定の5棟は次に示すもので、昭和61年6月2日指定[5][6]
  • 附指定:摂社 3棟、棟札 1枚、普請関係史料 10点

現地情報[編集]

所在地
交通アクセス

参考文献[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この伝承に従ってか、『寛永諸家系図伝』では、「経基王、天徳5年11月10日に亡くなった」と記した上で、「あるいは曰く、西八條の池に入って、化して八(264センチ)のとなる」と記述されている。

出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j 神社由緒書。
  2. ^ 境内説明板。
  3. ^ 明治神社誌料 & 1912年.
  4. ^ 小野芳朗『水の環境史「京の名水」はなぜ失われたか』(PHP新書) PHP研究所、2001年 p.207 ISBN 9784569616186
  5. ^ 京都市指定・登録文化財-建造物-南区(京都市ホームページ)。
  6. ^ 京都市指定・登録文化財-建造物 > 六孫王神社(京都市ホームページ)。

外部リンク[編集]