京都・神戸・銀座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京都・神戸・銀座
橋幸夫シングル
初出アルバム『京都・神戸・銀座/橋幸夫ヒット曲集』
B面 北国の連絡船
リリース
規格 シングルレコード
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクターレコード(SV-812)
作詞・作曲 橋本淳(作詞)
筒美京平(作曲)
プロデュース 磯部健雄
チャート最高順位
橋幸夫 シングル 年表
鯉名の銀平
(1971年)
京都・神戸・銀座
(1971年)
荒野のまごころ
(1971年)
テンプレートを表示

京都・神戸・銀座」(きょうと・こうべ・ぎんざ)は、1969年3月5日に発売された橋幸夫の103枚目のシングル(SV-812)[1]

概要[編集]

  • 1960年代に“御三家”のひとりとして一世を風靡した橋だが、60年代後半になるとセールスが落ち込み、暫くヒットから遠ざかっていた。これまで橋は佐伯孝夫吉田正コンビの作品を多く歌っていたが、担当ディレクターの磯部健雄(かつては橋の『ゼッケンNO.1スタートだ』を担当)は、若いフリーの作家で新機軸を開こうとの想いから、日音村上司を介して、橋本淳筒美京平コンビに楽曲を依頼[2]
  • 磯部は以前このコンビに青江三奈森進一などの作品を発注。採用には至らなかったものの、今回は納得出来る作品に仕上がったため、シングルでのリリースを決定する[3]
  • 橋は、本楽曲について「女性が一人称の歌は初めて、それまでは全部男の歌でしたから」「新しい面を開拓しようと意欲を燃やした」と回想している[4]。また、橋はこれまで新曲発表会を現地で(『舞妓はん』を京都で、『成田の花太郎』を成田でなど)行ったことはあったが、磯部が「これは大ヒットさせるそ、大々的キャンペーンをやろう」と企画し、初めて、京都、神戸、銀座の代表的ナイトクラブでキャンペーンを行っている[5]
  • 本作はチャート最高位10位、22週に渡りチャートインし[6]1968年1月4日付から正式スタートしたオリコンシングルチャートで、初のTOP10入りするヒットとなる。また大晦日の第20回NHK紅白歌合戦にも本作にて10回目の出場を果たす。

収録曲[編集]

  1. 京都・神戸・銀座
    作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平
  2. 北国の連絡船
    作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:近藤進

収録アルバム[編集]

CD
  • 『橋幸夫ベスト~盆ダンス~』(2005年11月23日)VICL-61820
  • 『橋幸夫全曲集 』(2003年11月26日)VICL-61251
  • 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)VICL-60641~2
  • 『<TWIN BEST>』(1998年11月6日)VICL-41033~4 その他
LP
  • 京都・神戸・銀座/橋幸夫ヒット曲集 (#1、#2)
  • 橋幸夫 スーパー・デラックス (#1)
  • 豪華盤 橋幸夫のすべて (#1)
  • 橋幸夫 グランド・デラックス (#1) その他

カバー[編集]

京都・神戸・銀座
  • 井上宗孝とシャープ・ファイヴ1969年) - アルバム『粋なうわさ/橋本淳・筒美京平 ゴールデン・アルバム』収録。
  • 稲垣次郎とオール・スターズ(1969年) - アルバム『粋なうわさ ゴールデン・ヒット・イン・テナー・サックス』収録。インストカバー。
  • フランク永井1973年) - アルバム『横浜・神戸・長崎/フランク永井“港”を唄う』収録。
  • 渚ゆう子(1973年) - アルバム『京おんな 渚ゆう子京都を唄う』収録。

脚注[編集]

  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ CD-BOX『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967〜1997 2013Edition』 ソニー・ミュージックダイレクト(2013年12月25日)ブックレット、52頁。
  3. ^ 榊ひろと『筒美京平ヒットストーリー 1967‐1998』白夜書房、1998年、41頁頁。ISBN 4-89-367563-X 
  4. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 80-81頁
  5. ^ 前掲書 81頁
  6. ^ 『オリコンチャート・ブック アーティスト編』オリジナルコンフィデンス、1988年、250頁頁。ISBN 4-87-131021-3 

関連項目[編集]