中華大仙

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中華大仙
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 ホット・ビィ
発売元 タイトー
デザイナー 阿部幸雄
藤原英裕
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(1.19メガバイト
稼働時期
  • 日本 1988年7月 (1988-07)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80 (@ 6 MHz)×2
I8X41 (@ 400 kHz)
サウンド YM2203 (@ 3 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット512色
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中華大仙』(CHUKA TAISEN)は、タイトーから1988年7月に稼働されたアーケードゲームである。ゲームジャンルはサイドビューの横スクロールシューティングゲームである。日本国外ではセガ・マスターシステム用として発売され、タイトルは『Cloud Master』(クラウド・マスター)となっている。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

8方向レバー、2ボタン(ショット、法術)で金斗雲に乗った仙人マイケル・チェンを操作し、敵を倒しながら修行の旅をする。全5ステージ構成。

アイテム[編集]

特定の敵あるいは敵編隊を倒すと、以下のアイテムが出現する。


  • プレイヤーのメインショットが1段階アップ。最高9段階まで。7段階目で敵や地形を貫通する炎状のショットが発射されるようになる。

  • プレイヤーのメインショットが2段階パワーアップ。1回ミスした後でないと出にくい。

  • プレイヤーの速度と発射速度が1段階アップ。

  • ボタンを押しっぱなしでフルオート連射が可能になる。メインショットと法術ともに効果がある。

  • プレイヤーの残数が1つ増える。

法術[編集]

法術はメインショットの他に使うことができるサブウェポンである。初期状態では法術を使うことができないが、各ラウンド中2体ないしは3体出現する中ボスを倒すとドアが出現し、そこに入ると法術を選ぶことができ、選択した法術を使えるようになる。

ドアに入って選択できる法術は4つで、うち1つを選択する形となっている。大半の法術は強化タイプが用意されており、2回目、3回目と続けてドアに入ることでより上位の法術を選択できるようになっていく。

ドアに入り、法術選択画面になってから10秒以内に選ばないと強制的に外に出されてしまう。

  • 四界火
    自キャラの周囲を4つの炎が取り囲み回転する。敵や障害物に衝突した炎は消えてしまう。全ての炎が消えないと再び炎を展開することができない。
  • 八界火
    四界火の強化版。自キャラの周囲を8つの炎が取り囲み回転する。その他の性質は四界火と同じ。
  • 炎三宝
    炎を上・下・後の3方向に発射する。
  • 炎四宝
    炎を斜め4方向に発射する。炎三宝の強化という位置付けであるが、炎三宝とは攻撃できる方向が全く異なる。
  • 分身
    小さな自キャラを正面(右)以外の7方向へ発射する。炎三宝と炎四宝を組み合わせた攻撃であるが、各方向へ同時に1つしか発射できない。
  • 火竜
    尾を引く炎を自キャラの上部より発射し、自キャラの周囲を1回転したのち正面方向へ飛んでいく。一定距離進んだところで再回転を繰り返す。この炎は敵や障害物に接触しても消滅することはない。
  • 地裂弾
    地上へ弾を投下する。自キャラの足部辺りから左右方向へ計2発発射され、重力に従って落ちていく。地表に接触すると破裂し消滅する。
  • 地曲弾
    地裂弾の強化版。地表に接触するまでは地裂弾と変わらない。地表へ接触するとバウンドし、右方向へ発射されたものは右へ、左方向へ発射されたものは左へと跳ねながら進む。
  • 地平弾
    地裂弾の強化版。地表に接触するまでは地裂弾と変わらない。地表へ接触すると、右方向へ発射されたものは右へ、左方向へ発射されたものは左へと地表を滑走して進む。
  • 貫地弾
    地曲弾の強化版。動作そのものは地曲弾と変わらないが、弾が炎になり、文字通り地形を貫通するようになる。地形だけではなく敵も貫通する。
  • 月光
    自キャラの後方より三日月状の弾を計4つ発射。うち2つは自キャラの上へ、残り2つは自キャラの下へ移動し、その後正面(右)方向へ向かって速度を上げて突き進む。
  • 乱月光
    月光の強化版。動作そのものは月光と全く変わらないが、同時に発射する弾が計8つになる。うち4つは自キャラの上へ、残り4つは自キャラの下へ移動し、その後正面(右)方向へ向かって速度を上げて突き進む。
  • 鳳仙花
    地上へ爆弾を1つ投下する。爆弾が地上へ落ちると炸裂し多数の爆弾となって分裂し飛び散っていく。地表に接触する前に敵や障害物に当たるとそのまま消滅して分裂はしない。

ミスの条件[編集]

主人公の当たり判定は、縦長で比較的大きめで、金斗雲の部分にも判定がある。掠った程度でもミスになる事も少なくない。

  • 地上の敵や対空の敵に触れた
  • 敵の攻撃を受けた
  • 画面左端と地形にはさまれる形でスクロールアウト(地形に触れただけではミスにならない)

ステージ構成[編集]

  1. 五行山:序盤なので比較的難しくはないが当たり判定の大きさゆえかやはり難しい。
  2. 黄河:船や麻雀のコマの敵がいる。
  3. 万里長城:グレートソードマンに注意。
  4. 泰山:山ばかり。
  5. 天上界:最終ステージ。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 中華大仙
  • 日本 1988年12月1日 (1988-12-01)
MSX2 GA夢(ホット・ビィ) GA夢 3.5インチ2DDフロッピーディスク - -
2 Cloud Master
  • アメリカ合衆国 1989年8月 (1989-08)
  • ヨーロッパ 1989年 (1989)
セガ・マスターシステム ホット・ビィ
オペラハウス
セガ 2メガビットロムカセット 7027 -
日本国内未発売
3 中華大仙
  • 日本 1989年9月22日 (1989-09-22)
ファミリーコンピュータ DISCO タイトー 2メガビットロムカセット[1] DTF-CW -
4 中華大仙
  • 日本 1991年1月25日 (1991-01-25)
X68000 SPS シャープ 5インチフロッピーディスク - -
5 極楽!中華大仙
  • 日本 1992年3月13日 (1992-03-13)
PCエンジン タイトー タイトー 3メガビットHuCARD[2] TP03021 -
6 中華大仙
プロジェクトEGG
  • 日本 2005年5月31日 (2005-05-31)
Windows ホット・ビィ D4エンタープライズ ダウンロード - -
MSX2版の移植
7 タイトーメモリーズII 上巻
  • 日本 2007年1月25日 (2007-01-25)
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66713 -
アーケード版の移植
8 新・中華大仙 〜マイケルとメイメイの冒険〜
  • 日本 2007年9月6日 (2007-09-06)
Wii スターフィッシュ・エスディ
オペラハウス
スターフィッシュ・エスディ Wii用12cm光ディスク RVL-RTDJ -
リメイク版
MSX2版
  • MSX2は横のハードウェアスクロールに対応していないため、MSX2の画面補正機能を用いてスクロールを滑らかに見せかける様にしている。画面の左右に黒帯が動いているように見える(スペースマンボウを参照)。2005年5月31日よりプロジェクトEGGにて配信開始。
ファミリーコンピュータ版
  • 開発はDISCOで販売はタイトー。全6面+隠しステージがある。
X68000版
  • 開発はSPSシャープからリリース。アーケード版に忠実な移植がなされている他、自機の強化などが任意に出来るデバッグモードが追加されている。
PCエンジン版
  • タイトルは『極楽!中華大仙』に変更されている。
gooゲーム版
  • MSX2版を移植。PCで有償ダウンロードプレイが可能。
PlayStation 2版
Wii版
  • 正式タイトルは『新・中華大仙 〜マイケルとメイメイの冒険〜』。完全リメイク作品でWiiリモコンを傾けることで動くスピードを調節でき、2人協力プレイも可能。

スタッフ[編集]

アーケード版
  • ゲーム・デザイン:阿部幸雄、藤原英裕
ファミリーコンピュータ版
  • プランニング:KUJIRA MAN、KOBUHEI JAPAN
  • プログラム:FUNKY GEORGE、SOUL DUKE
  • グラフィック:NEKOTO JR.
  • サウンド:PLANET2、SOUL DUKE
  • プロデュース:OJYAMAMUSHI
PCエンジン版
  • エグゼクティブ・プロデューサー:白坂武男
  • プロデューサー:今村良雄
  • マネージャー:高橋章二
  • ディレクター:久米はるとき
  • グラフィック・デザイン:宮永佳祐、大原和浩、今井秋芳、草野ひとみ、塚原えりか、あいざわひろふみ、なかがみのりお、ふじわらまさもと、きむらまこと、きたがわまこと、うえのゆうじ、のむらひでこ
  • サウンド:越中登、溝口功
  • バグ・チェッカー:ばんどうきよし
  • スペシャル・サンクス:MR.TANIZAWA、MR.TAKAGI、VG SECTION、MR.ITOH、MR.HORIMOTO、MR.KAWANO、NEW FACE
  • プログラム:Yujix TERADA (JN1KTJ)

評価[編集]

ファミリーコンピュータ版
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 21/40点
ファミリーコンピュータMagazine 20.24/30点[1]
PCエンジン版
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 18/40点[3]
月刊PCエンジン 76/100点
マル勝PCエンジン 26/40点
PC Engine FAN 20.38/30点[2]
(総合311位)
アーケード版

1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』内の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「孫悟空を操り、焼売、餃子、ラーメンなどの敵を撃つコミカルシューティング。ボスもキリンなど中華風のもの。パワーアップが強く、簡単」と評されている[4]

ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計21点、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.24点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「アーケード版にオリジナル面と隠し面を加えたのが、このファミコン版だ。(中略)水墨画調の背景は美しいが、ゲーム内容はありきたりで独創性がない」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.74 3.39 3.35 3.36 3.22 3.18 20.24
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計18点[3]、「月刊PCエンジン」では75・85・75・70・75の平均76点(満100点)、「マル勝PCエンジン」では6・7・6・7の合計26点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.38点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で311位(485本中、1993年時点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.85 3.31 3.31 3.15 3.46 3.31 20.38

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 213頁。
  2. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 75頁。
  3. ^ a b 極楽!中華大仙 まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年11月8日閲覧。
  4. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 175 - 216頁、 ISBN 雑誌03660-7

外部リンク[編集]