三ノ沢駅

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トレーチヤ・パーチ駅
三ノ沢駅
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о.п. Третья Падь
地図
所在地 ロシアの旗 ロシア
極東連邦管区サハリン州
コルサコフ地区
北緯46度41分47秒 東経142度44分27秒 / 北緯46.69639度 東経142.74083度 / 46.69639; 142.74083 (トレーチヤ・パーチ駅
三ノ沢駅
)
駅番号 99002
所属事業者 ロシア鉄道
極東鉄道支社サハリン地域部
駅種別 貨物駅 грузовая
駅名変遷 1906年-1911年 : トレーチャ=パーチ
1911年-1946年 : 三ノ沢(さんのさわ)
所属路線 コルサコフ - ノグリキ線
キロ程 10.7 km(コルサコフ港起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1906年12月1日
備考 駅員無配置駅
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三ノ沢駅(さんのさわえき)は、樺太大泊郡千歳村に存在した鉄道省樺太東線。現在はロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部トレーチヤ・パーチ駅о.п. Третья Падь)である。「トレーチヤ・パーチ」とはロシア語で「第三の谷」を意味する。

歴史[編集]

  • 1906年(明治39年)12月1日 - 軍需輸送を目的に600mm軌間の軍用軽便鉄道のコルサコフ駅(楠渓町駅) - ウラジミロフカ駅(豊原駅)間(43.3km)に開通により開業。当時の駅名はトレーチャ=パーチ。
  • 1907年(明治40年)
  • 1910年(明治43年)11月3日 - 1067mm軌間に改軌
  • 1911年(明治44年)3月29日 - 三ノ沢駅に改称[1]
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 南樺太の内地化により、鉄道省(国有鉄道)に編入。
  • 1945年(昭和20年)8月 - ソ連軍が南樺太へ侵攻、占領し、駅も含め全線がソ連軍に接収される。
  • 1946年(昭和21年)
    • 2月1日 - 日本の国有鉄道の駅としては、書類上廃止。
    • 4月1日 - ソ連国鉄に編入。ロシア語駅名は「トレーチヤ・パーチ」(第三の谷)

現在の駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を有する地上駅駅員無配置駅で、駅舎は設けられておらず直接ホームに入る構造である。

運行状況[編集]

1944年当時[2][編集]

現在[編集]

  • ピャーチ・ウグロフ - ユジノサハリンスク間の近郊列車(Д2系気動車列車、コルサコフ方面1本・ユジノサハリンスク方面2本)が平日のみ停車する。

駅周辺[編集]

  • 千歳村役場
  • 三ノ沢国民学校

隣の駅[編集]

1945年当時[編集]

鉄道省樺太鉄道局
樺太東線
一ノ沢駅 - (二ノ沢駅) - 三ノ沢駅 - (南貝塚駅) - 貝塚駅

現在[編集]

ロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部
コルサコフ-ノグリキ線
エレクトリーチカ(各駅停車)
エスエヌティー・ルィブニク停留所 - トゥレーチヤ・パーチ駅 - ソロヴィヨフカ停留所

※朝に運行される6017列車はエレクトリーチカであるが、当駅を通過する。

脚注[編集]

  1. ^ 日本鉄道旅行地図帳 滿洲・樺太(今尾恵介原武史 監修 新潮社 2009年)p.65
  2. ^ 南樺太:概要・地名解・史実(西村いわお・著、高速印刷センター内出版部 1994年)p.60より。

外部リンク[編集]