ローズボウル
ローズボウル・ゲーム | |
---|---|
Rose Bowl Game presented by Prudential | |
"The Granddaddy of Them All" | |
試合が行われるローズボウル | |
スタジアム | ローズボウル |
場所 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ |
過去の スタジアム | トーナメント・パーク (1902、1916–1922) デューク・スタジアム (1942) |
過去の場所 | ノースカロライナ州ダーラム (1942) |
開催期間 | 1902、1916–現在 |
参加 カンファレンス | ビッグ・テン・カンファレンス(Big Ten)、 パシフィック12カンファレンス(Pac-12)、 カレッジフットボール・プレーオフ |
過去の参加 カンファレンス | パシフィック・コースト・カンファレンス、 ボウル・チャンピオンシップ・シリーズ(BCS) |
ペイアウト | US$3500万ドル/カンファレンス (2016) |
ローズボウル・ゲーム(英語: Rose Bowl Game)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナのスタジアム、ローズボウルにて毎年元日(一部例外あり)に行われる[1]カレッジフットボールのボウル・ゲームである。
概要
[編集]通常は1月1日(元日)に、大学のフットボールの対戦として行われる。元日が日曜日にあたる時などには、翌日以降に実施される場合がある。ローズボウルがその年のカレッジフットボール全米No.1決定戦に設定されることもあった。
ローズボウルは最も古いボウル・ゲームである。1902年に最初の試合が、ミシガン大学とスタンフォード大学の間で行われ、ミシガン大が49-0で勝利している。地元のスタンフォード大が大敗したため、1916年まで中断された。
試合会場は、最初はパサデナのトーナメント公園で行われ、1923年からはローズボウル・スタジアムで行われている(1942年のみデューク大学のウォレス・ウェード・スタジアムで開催)。試合は米国太平洋標準時で午後1時に開始される。これは、テレビ放映時間が他のボウル・ゲームと重なる時間を短くするためである。
開始初期には、東部から招待されたチームと、Pacific Coast Conference(一部は、現在のパシフィック12カンファレンスに引き継がれている)のチームとの対戦であったが、1947年以降はビッグ・ナイン・カンファレンス(現在のビッグ・テン・カンファレンス)優勝校とPacific Coast Conference優勝校の対戦の形式になり、Pacific Coast Conferenceが解散した後は、パシフィック・エイト・カンファレンス優勝校が出場している。しかし、1998年にボウル・チャンピオンシップ・シリーズに組み込まれたことにより、2002年にはその伝統を破ってネブラスカ大学(ビッグ12カンファレンス)とマイアミ大学(ビッグ・イースト・カンファレンス=当時)が対戦した。2014年からはカレッジフットボール・プレーオフの一部として準決勝が本大会に割り当ている。2021年は新型コロナの影響で開催地をテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで開催された。
スポンサーなしで長年開催されてきたが、1998年にはAT&T提供として、2002年にはプレイステーション2提供として開催された。2003年以降は、シティグループ提供として開催されている。2011年から2014年はVIZIO、2015年から2020年まではノースウェスタン・ミューチュアル、2021年からキャピタル・ワンがスポンサーとなっている。
他のボウル・チャンピオンシップ・シリーズは、2007年から2010年までFOXがテレビ放映権を獲得していたが、ローズボウルのみABCが放映権を保有していた。2011年から2014年までESPNが放映権を獲得した[2]。今は2026年まで保有予定となっている。
アメリカでは非常に関心の高いボウル・ゲームの一つであり、視聴率はワールドシリーズやNBAファイナルに匹敵している。2012年1月に開催されたローズボウルの視聴率は10.2%であり、同年のワールドシリーズ全試合より視聴率が高かった[3]。
過去の戦績
[編集]斜体 は引き分けを表す。
* はその試合がBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームであることを表す。
試合開催日 | 勝者 | 敗者 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1902年1月1日 | ミシガン | 49 | スタンフォード | 0 | ||
1916年1月1日 | ワシントン州立 | 14 | ブラウン | 0 | ||
1917年1月1日 | オレゴン | 14 | ペンシルベニア | 0 | ||
1918年1月1日 | Mare Island - USMC | 19 | Camp Lewis - US Army | 7 | ||
1919年1月1日 | Great Lakes - US Navy | 17 | Mare Island - USMC | 0 | ||
1920年1月1日 | ハーバード | 7 | オレゴン | 6 | ||
1921年1月1日 | カリフォルニア | 28 | オハイオ州立 | 0 | ||
1922年1月2日 | カリフォルニア | 0 | ワシントン&ジェファーソン | 0 | ||
1923年1月1日 | USC | 14 | ペン・ステート | 3 | ||
1924年1月1日 | ワシントン | 14 | ネイビー | 14 | ||
1925年1月1日 | ノートルダム | 27 | スタンフォード | 10 | ||
1926年1月1日 | アラバマ | 20 | ワシントン | 19 | ||
1927年1月1日 | スタンフォード | 7 | アラバマ | 7 | ||
1928年1月2日 | スタンフォード | 7 | ピッツバーグ | 6 | ||
1929年1月1日 | ジョージア工科 | 8 | カリフォルニア | 7 | ||
1930年1月1日 | USC | 47 | ピッツバーグ | 14 | ||
1931年1月1日 | アラバマ | 24 | ワシントン州立 | 0 | ||
1932年1月1日 | USC | 21 | チューレイン | 12 | ||
1933年1月2日 | USC | 35 | ピッツバーグ | 0 | ||
1934年1月1日 | コロンビア | 7 | スタンフォード | 0 | ||
1935年1月1日 | アラバマ | 29 | スタンフォード | 13 | ||
1936年1月1日 | スタンフォード | 7 | サザンメソジスト | 0 | ||
1937年1月1日 | ピッツバーグ | 21 | ワシントン | 0 | ||
1938年1月1日 | カリフォルニア | 13 | アラバマ | 0 | ||
1939年1月2日 | USC | 7 | デューク | 3 | ||
1940年1月1日 | USC | 14 | テネシー | 0 | ||
1941年1月1日 | スタンフォード | 21 | ネブラスカ | 13 | ||
1942年1月1日 | オレゴン州立 | 20 | デューク | 16 | ||
1943年1月1日 | ジョージア | 9 | UCLA | 0 | ||
1944年1月1日 | USC | 29 | ワシントン | 0 | ||
1945年1月1日 | USC | 25 | テネシー | 0 | ||
1946年1月1日 | アラバマ | 34 | USC | 14 | ||
1947年1月1日 | イリノイ | 45 | UCLA | 14 | ||
1948年1月1日 | ミシガン | 49 | USC | 0 | ||
1949年1月1日 | ノースウェスタン | 20 | カリフォルニア | 14 | ||
1950年1月2日 | オハイオ州立 | 17 | カリフォルニア | 14 | ||
1951年1月1日 | ミシガン | 14 | カリフォルニア | 6 | ||
1952年1月1日 | イリノイ | 40 | スタンフォード | 7 | ||
1953年1月1日 | USC | 7 | ウィスコンシン | 0 | ||
1954年1月1日 | ミシガン州立 | 28 | UCLA | 20 | ||
1955年1月1日 | オハイオ州立 | 20 | USC | 7 | ||
1956年1月2日 | ミシガン州立 | 17 | UCLA | 14 | ||
1957年1月1日 | アイオワ | 35 | オレゴン州立 | 19 | ||
1958年1月1日 | オハイオ州立 | 10 | オレゴン | 7 | ||
1959年1月1日 | アイオワ | 38 | カリフォルニア | 12 | ||
1960年1月1日 | ワシントン | 44 | ウィスコンシン | 8 | ||
1961年1月2日 | ワシントン | 17 | ミネソタ | 7 | ||
1962年1月2日 | ミネソタ | 21 | UCLA | 3 | ||
1963年1月1日 | USC | 42 | ウィスコンシン | 37 | ||
1964年1月1日 | イリノイ | 17 | ワシントン | 7 | ||
1965年1月1日 | ミシガン | 34 | オレゴン州立 | 7 | ||
1966年1月1日 | UCLA | 14 | ミシガン州立 | 12 | ||
1967年1月2日 | パデュー | 14 | USC | 13 | ||
1968年1月1日 | USC | 14 | インディアナ | 3 | ||
1969年1月1日 | オハイオ州立 | 27 | USC | 16 | ||
1970年1月1日 | USC | 10 | ミシガン | 3 | ||
1971年1月1日 | スタンフォード | 27 | オハイオ州立 | 17 | ||
1972年1月1日 | スタンフォード | 13 | ミシガン | 12 | ||
1973年1月1日 | USC | 42 | オハイオ州立 | 17 | ||
1974年1月1日 | オハイオ州立 | 42 | USC | 21 | ||
1975年1月1日 | USC | 18 | オハイオ州立 | 17 | ||
1976年1月1日 | UCLA | 23 | オハイオ州立 | 10 | ||
1977年1月1日 | USC | 14 | ミシガン | 6 | ||
1978年1月2日 | ワシントン | 27 | ミシガン | 20 | ||
1979年1月1日 | USC | 17 | ミシガン | 10 | ||
1980年1月1日 | USC | 17 | オハイオ州立 | 16 | ||
1981年1月1日 | ミシガン | 23 | ワシントン | 6 | ||
1982年1月1日 | ワシントン | 28 | アイオワ | 0 | ||
1983年1月1日 | UCLA | 24 | ミシガン | 14 | ||
1984年1月2日 | UCLA | 45 | イリノイ | 9 | ||
1985年1月1日 | USC | 20 | オハイオ州立 | 17 | ||
1986年1月1日 | UCLA | 45 | アイオワ | 28 | ||
1987年1月1日 | アリゾナ州立 | 22 | ミシガン | 15 | ||
1988年1月1日 | ミシガン州立 | 20 | USC | 17 | ||
1989年1月2日 | ミシガン | 22 | USC | 14 | ||
1990年1月1日 | USC | 17 | ミシガン | 10 | ||
1991年1月1日 | ワシントン | 46 | アイオワ | 34 | ||
1992年1月1日 | ワシントン | 34 | ミシガン | 14 | ||
1993年1月1日 | ミシガン | 38 | ワシントン | 31 | ||
1994年1月1日 | ウィスコンシン | 21 | UCLA | 16 | ||
1995年1月2日 | ペン・ステート | 38 | オレゴン | 20 | ||
1996年1月1日 | USC | 41 | ノースウェスタン | 32 | ||
1997年1月1日 | オハイオ州立 | 20 | アリゾナ州立 | 17 | ||
1998年1月1日 | ミシガン | 21 | ワシントン州立 | 16 | ||
1999年1月1日 | ウィスコンシン | 38 | UCLA | 31 | ||
2000年1月1日 | ウィスコンシン | 17 | スタンフォード | 9 | ||
2001年1月1日 | ワシントン | 34 | パデュー | 24 | ||
2002年1月3日* | マイアミ | 37 | ネブラスカ | 14 | ||
2003年1月1日 | オクラホマ | 34 | ワシントン州立 | 14 | ||
2004年1月1日 | USC | 28 | ミシガン | 14 | ||
2005年1月1日 | テキサス | 38 | ミシガン | 37 | ||
2006年1月4日* | テキサス | 41 | USC | 38 | ||
2007年1月1日 | USC | 32 | ミシガン | 18 | ||
2008年1月1日 | USC | 49 | イリノイ | 17 | ||
2009年1月1日 | USC | 38 | ペン・ステート | 24 | ||
2010年1月1日 | オハイオ州立 | 26 | オレゴン | 17 | ||
2011年1月1日 | TCU | 21 | ウィスコンシン | 19 | ||
2012年1月2日 | オレゴン | 45 | ウィスコンシン | 38 | ||
2013年1月1日 | スタンフォード | 20 | ウィスコンシン | 14 | ||
2014年1月1日 | ミシガン州立 | 24 | スタンフォード | 20 | ||
2015年1月1日[注釈 1] | オレゴン | 59 | フロリダ州立 | 20 | ||
2016年1月1日 | スタンフォード | 45 | アイオワ | 16 | ||
2017年1月2日 | USC | 52 | ペン・ステート | 49 | ||
2018年1月1日[注釈 1] | ジョージア | 54 (2OT) | オクラホマ | 48 | ||
2019年1月1日 | オハイオ州立 | 28 | ワシントン | 23 | ||
2020年1月1日 | オレゴン | 28 | ウィスコンシン | 27 | ||
2021年1月1日 [注釈 1] | #1 アラバマ | 31 | #4 ノートルダム | 14 | ||
2022年1月1日 | #6 オハイオ州立 | 48 | #11 ユタ | 45 | 87,842 | |
January 2, 2023 | #7 Utah | 21 | #9 Penn State | 35 | 94,873 | notes |
January 1, 2024[注釈 1] | #5 Alabama | 20 (OT) | #1 Michigan | 27 | 96,371 | notes |
Source:[4]
脚注
[編集]- ^ “史上まれにみる激闘!2017年カレッジボール・ローズボールの結果!”. 【SPAIA】スパイア (2017年3月3日). 2020年11月16日閲覧。
- ^ Rose Bowl on ESPN, starting in 2011
- ^ The 50 Most-Watched Sporting Events of 2012
- ^ “Rose Bowl”. Bowl/All Star Game Records (NCAA): 3. (2020) January 3, 2021閲覧。.