ランナウェイズ (映画)

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ランナウェイズ
The Runaways
監督 フローリア・シジスモンディ
脚本 フローリア・シジスモンディ
原作 シェリー・カーリー
製作 アート・リンソン
ジョン・リンソン
ウィリアム・ポーラッド
製作総指揮 ジョーン・ジェット
ケニー・ラグーナ
ブライアン・ヤング
撮影 ブノワ・デビエ
編集 リチャード・チュウ
製作会社 River Road Entertainment
配給 アメリカ合衆国の旗 Apparition
日本の旗 クロックワークス
公開 アメリカ合衆国の旗 2010年1月24日
(第26回サンダンス映画祭
アメリカ合衆国の旗 2010年3月19日
日本の旗 2011年3月12日
上映時間 109分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $10,000,000[1]
興行収入 $4,681,651[1]
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ランナウェイズ』(原題: The Runaways)は、2010年公開のアメリカ合衆国の映画である。1970年代後半に活動したガールズロックバンドのザ・ランナウェイズ伝記映画で、原作はシェリー・カーリーの『ネオン・エンジェル』、監督および脚色は長編映画初監督となるフローリア・シジスモンディがつとめた。

ストーリー[編集]

1975年、ロサンゼルス。ロックスターを夢見るジョーンジェット(スチュワート)は、ロックは男が演るものという世間の風潮に反発していた。そんなある日、著名なロック・プロデューサー、キムフォーリー(シャノン)と出会ったジョーンは、10代の女の子だけでロックバンドを結成しようとする。キムに紹介されたドラムのサンディ(ステラ)、リードギターのリタ(コンプトン)らメンバーが加入していく中、ジョーンはバーの片隅で一人座っているシェリーカーリー(双子の妹)(ファニング)に強烈なインパクトを受け、彼女をリード・ボーカルに抜擢する。彼女は以前、デビッドボウイの口パクコンテストで優勝した経験を持つ。初セッションで、スージーQの練習をしてこいと言われたがシェリーはペギーリーの曲のみ練習してくる。それでは使えないと言われ、そこで急遽セッションで作られたのがチェリーボムだった。

ランナウェイズと名付けられたグループは、下積み生活を経て、遂にメジャーのマーキュリーレコードとの契約に漕ぎ付ける。「チェリー・ボム」の大ヒットとともにスーパースターとなる。栄光の階段を駆け上がる中で、シェリーはドラッグに溺れ、メンバー間の不協和音が強くなっていき、日本公演で、バンドに決定的な危機が訪れる。キムの指示で日本人カメラマンに撮影されていたシェリーの写真は実はポルノ系雑誌で、日本公演に合わせて発売されたものだった。ロック色を強く打ち出していこうとしていた他メンバーとの意見の相違で、さらには薬の過剰摂取により運ばれたシェリー。これがきっかけでランナウェイズは解散の道を辿ることになる。一方、ジョーンジェットはブラックハーツ�とコンビを組みアイラブロックンロールを爆発的ヒットさせ、これがラジオからシェリーに伝わるところで物語はエンディングを迎える。

キャスト[編集]

受賞・ノミネート[編集]

部門 候補 結果
MTVムービー・アワード キス・シーン賞 クリステン・スチュワート
ダコタ・ファニング
ノミネート
ティーン・チョイス・アワード ドラマ映画賞 ノミネート
映画女優賞(ドラマ部門) クリステン・スチュワート ノミネート
映画女優賞(ドラマ部門) ダコタ・ファニング ノミネート
ピープルズ・チョイス・アワード 映画女優賞 クリステン・スチュワート ノミネート

サウンドトラック[編集]

Music From The Motion Picture The Runaways
複数のアーティストサウンドトラック
リリース
録音 1966–2009
ジャンル サウンドトラック
時間
レーベル アトランティック・レコード
専門評論家によるレビュー
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サウンドトラック盤が2010年3月23日に北米で発売された[2]。映画で使われた34曲[3]の楽曲のうち、14曲が収録された。

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#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.Roxy Roller  ニック・ギルダー
2.「The Wild One」  スージー・クアトロ
3.It's a Man's Man's Man's World(Live)  MC5
4.Rebel Rebel  デヴィッド・ボウイ
5.Cherry Bomb  ダコタ・ファニング
6.「Hollywood」  ザ・ランナウェイズ
7.「California Paradise」  ダコタ・ファニング
8.「You Drive Me Wild」  ザ・ランナウェイズ
9.「Queens of Noise」  ダコタ・ファニング & クリステン・スチュワート
10.「Dead End Justice」  ダコタ・ファニング & クリステン・スチュワート
11.I Wanna Be Your Dog  ザ・ストゥージズ
12.「I Wanna Be Where the Boys Are」(Live in Japan)  ザ・ランナウェイズ
13.Pretty Vacant  セックス・ピストルズ
14.Don't Abuse Me  ジョーン・ジェット

出典[編集]

外部リンク[編集]