ヨーロッパの地域

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ヨーロッパの地域(ヨーロッパのちいき、Regions of Europe)では、ヨーロッパの地域に関する記述。

ユーラシア大陸の最西端に位置するヨーロッパは、地理的、文化的、歴史的要因に基づいて地域や小地域に分けられることが多い。ヨーロッパの地域構成に普遍的な合意はないため、個々の国の位置づけは使用される基準によって異なる場合がある。例えば、バルカン半島はヨーロッパ内の明確な地理的地域であるが、個々の国は南東ヨーロッパ南ヨーロッパに分類されることもある。

地域分け[編集]

  コンパスの方位によるグループ分けでは、ヨーロッパは最も定義が難しい。というのも、ヨーロッパの中点に関する計算がいくつかあり(他の問題もある)、「東」と「西」という純粋な地理的基準は、冷戦時代にこれらの言葉が獲得した政治的意味と混同されがちだからである。

北ヨーロッパ[編集]

概要[編集]

主に北海北極海に面するヨーロッパの地域。

気候[編集]

北ヨーロッパヨーロッパの中でも寒冷で、毎年のようにが降る。しかし、メキシコ湾から流れ込む温かい北大西洋海流偏西風によって緯度の割に温かい。ノルウェースコットランド沿岸ではフィヨルドという地形が見られる。これらは陸地でできた氷河が海に流れ込むときの侵食によってできている。北部では気温が極めて低くなることが地形にも現れている。そのため一般的には農業(植物系)に向いているとは言えない。

属する国[編集]

※同じ国が違う地域に分類されることがあるのは様々な分け方があるため。

歴史[編集]

北ヨーロッパ南ヨーロッパと違い太古から文明が進んでいたわけではいなかった。しかしローマ帝国が滅ぶと、かつてローマ帝国などで蛮族と呼ばれていたゲルマン人たちが栄え始めた。この類にヴァイキングイギリス七王国などの勢力が存在する。

現代でも君主制が多いのも特徴である。例えば、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国ノルウェー王国スウェーデン王国デンマーク王国がある。

王国であるにもかかわらず、とくに主に北欧と言われるノルウェースウェーデンフィンランドでは進んだ社会保証制度が採用されている。太古と比べて極めて文明的な国々になったと言える。

西ヨーロッパ[編集]

概要[編集]

ヨーロッパ西側で主に大西洋に面した地域。

気候[編集]

西ヨーロッパヨーロッパの中でも比較的過ごしやすい気候である。暑いときもあれば寒いときもあるが、一般の人が適応できる範囲内である。ビーチで過ごし、スキーに行くことも可能。は降らないことは無いが、降りすぎることも無い。

属する国[編集]

※同じ国が違う地域に分類されることがあるのは様々な分け方があるため。

歴史[編集]

西ヨーロッパは太古からローマ帝国の影響を大きく受けていた。16世紀宗教改革が起きたのも西ヨーロッパで古くから発達した文明があったことがわかる。特に近世フランスでは文化価値観が次々と生まれてヨーロッパの花のような存在であった。

フランス革命が起こったのも西ヨーロッパで、新しい考え方が多く生まれた。二度の世界大戦で大きな被害を受けてそこから復活して、現代に至る。

観光産業が盛んなのも古くから発達した文化の影響といえる。

南ヨーロッパ[編集]

概要[編集]

バルカン半島イベリア半島地中海に面した地域。

気候[編集]

南ヨーロッパヨーロッパの中では一番暖かい地域である。暖かいため、地中海に面するビーチリゾートに泊まる人が多くいる。

この気候を利用したオリーブぶどうの栽培が盛ん。

ぶどうの栽培が盛んなため、ワインの生産も盛ん。

属する国[編集]

※同じ国が違う地域に分類されることがあるのは様々な分け方があるため。

歴史[編集]

南ヨーロッパは太古からローマ帝国マケドニア王国アテネポリススパルタなど発達した文明が存在した。しかしローマ帝国が滅ぶと今までの栄光はすべて消えることになる。

蛮族が南下して支配域を広げることによって元来住んでいたラテン人達は卑屈な生活を強ているます。

しかし時が過ぎるとともに教皇領ができたり、新しい国々ができたりと元の姿を取り戻していった。

二度の世界大戦によって大ダメージを受けるがユーゴスラビア紛争を経て現在はほとんど平和な状態である。

東ヨーロッパ[編集]

概要[編集]

過去にソ連の影響を受けた地域や、単にヨーロッパ側に属する地域。。

気候[編集]

南北に長い地域のため、気候は場所によって様々で、の方(バルカン半島など)では暖かいことがあったり、の方(バルト三国など)では極寒の日々が続いたりする。

気温のせいで農業がむずかしいため、寒さに強いライ麦が多く食べられている。

属する国[編集]

※同じ国が違う地域に分類されることがあるのは様々な分け方があるため。

歴史[編集]

東ヨーロッパは昔からスラヴ人が住んでいる土地だったが13世紀ごろにモンゴル帝国が攻め込んでたくさんのモンゴロイド系の人種東ヨーロッパに住むようになったなった。その1つにマジャル人(ハンガリー人)がいる。

19世紀になると東ヨーロッパのほとんどはロシア帝国の影響下に置かれることになる。しかし20世紀になると社会主義革命ロシアで起こってソ連ができた。

東ヨーロッパ第二次世界大戦ではたくさんの犠牲者を出した。大戦後東ヨーロッパは再びソ連の影響下におかれ東側諸国と呼ばれるようになった。しかしソ連の崩壊とともに多くの民主化ユーゴスラビア紛争を経て現在に至る。

争いは今も続いていて、決して安全になったとは言ないん。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]