マリー・アントワネットの料理人

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マリー・アントワネットの料理人
漫画
原作・原案など 白川晶
作画 里見桂
出版社 集英社
掲載誌 オースーパージャンプ
まんぷくジャンプ
レーベル ジャンプコミックスデラックス
発表号 OSJ2006年11月号 -
発表期間 2006年 - 2011年
巻数 既刊2巻(2011年現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

マリー・アントワネットの料理人』(マリー・アントワネットのりょうりにん)は、原作・白川晶、作画・里見桂による日本漫画作品。2011年までに単行本2巻が集英社から刊行されている。

概要[編集]

オースーパージャンプ』(集英社2006年11月号に第1話が掲載され、以後、1年に1本のペースで掲載される。同誌の休刊後、2011年1月発売の『スーパージャンプ』増刊『まんぷくジャンプ』に1話が掲載されている[1]

一般的に浪費家とされているマリー・アントワネットを、国の未来や飢えに苦しむ民衆を憂う存在として描いており、「パンがなければお菓子(ブリオッシュ)を食べれば良い」というアントワネットの性格を表しているとされる言葉も、当時の情勢や法を根拠として、別の解釈がされている[2][3][4]

あらすじ[編集]

18世紀オーストリアからフランスへ嫁いだマリー・アントワネット。その側に仕える磯部小次郎は、狭い日本を飛び出し、料理の道を極めんと、単身渡欧してきた彼女のお抱え料理人であった。小次郎は惜しむことなくその腕を振るい、(当時の)料理の常識を打ち破って、人々の舌を魅了していく[3]

登場人物[編集]

磯部 小次郎(いそべ こじろう)
かつて田沼意次に料理番として仕えていた[5]。将軍家の御鷹匠料理番として、将軍の前で血を流さずに捕らえた野鳥をその場で調理するなど、多彩な包丁技・磯部流包丁術を身に付けている。
料理の道を極めるために、狭い日本を飛び出し、世界に出る。オーストリアでマリア・テレジアに宮廷料理人として仕え、マリー・アントワネットがフランスに嫁ぐ時にマリア・テレジアの頼みで共にフランスへと渡る。
マリー・アントワネット
14歳でオーストリアからフランスの王家へ嫁いだ。小次郎を心から信頼している。
極めて庶民的で純朴な性格で[4]、税金の無駄遣いを憂い[3]、自ら農作業や牧畜にいそしむのを趣味としている[6]
デュ・バリ伯爵夫人
ルイ15世の愛妾として、宮廷を牛耳っている。マリーと小次郎が気に食わず、失脚させようと何かと企む。
マルティーヌ
ポリニャック伯爵夫人。力を失いかけている伯爵家を再興させようとアントワネットに取り入ろうと力を注ぐ。
ルイ16世
アントワネットの夫で皇太子。錠前作りと狩猟に現を抜かす。
ショワズール
フランス宰相。
ミラ
女官。小次郎に恋をする。
ブリア・サヴァラン
美食家の司法官。 常にシェイカーを持ち歩いているが、その用途を言い当てた小次郎を有能な料理人とすぐに見抜いた。

磯部の料理[編集]

本作品はフィクションであり、当然ながら作中に示された磯部の料理も、史実や通説とは異なるが、関連づけされている例も多い。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ グルメマンガ集結の新増刊「まんぷくジャンプ」発売” (2011年1月18日). 2015年12月3日閲覧。
  2. ^ 作中の描写では、ブリオッシュはパンよりも質の悪い小麦粉を使った菓子(菓子パン)であって、当時はパンよりも安価な食品であり、「パンがなければお菓子を食べれば良い」というアントワネットの発言は「高値のパンが買えなければ、安値の菓子パンを食べれば良い」というまっとうなものであったという解釈をしている。
  3. ^ a b c 10月16日はマリー・アントワネットが処刑された日 『マリー・アントワネットの料理人』を読もう! 【きょうのマンガ】”. 宝島社 このマンガがすごい!WEB (2014年10月16日). 2015年12月3日閲覧。
  4. ^ a b マリー・アントワネットは「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」なんて言わない” (2014年9月17日). 2015年12月3日閲覧。
  5. ^ 『マンガの食卓』 pp.227 (南信長著 エヌティティ出版、2013年、ISBN 978-4757143166
  6. ^ アントワネットが小トリアノン宮殿で農村に見立てた小集落を作らせた、田舎娘の格好をするのを好んだのは史実であるが、これもまた王侯の贅沢のひとつであった。また自ら農作業を行ったという描写はフィクションである。