プラッシー

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左:プラッシー
中:マリンカ
右:フレッシュサイダー
いずれも武田薬品工業販売当時の瓶

プラッシー(Plussy)は、ハウスウェルネスフーズ2006年4月2日までは武田食品工業)が日本で販売しているオレンジ果汁入り飲料である。現在の販売者の前身である武田食品工業の親会社武田薬品工業によって、1958年昭和33年)に発売された(当初から製造は武田食品工業)。その後1981年1月には武田食品工業からの発売に変更された。

概要[編集]

武田食品工業が設立された1958年(昭和33年)当初から、主として米穀店[1]自動販売機を中心に販売されていた飲料である。みかん果汁入り飲料にビタミンCをプラスしたことから、それに引っ掛けて「プラッシー」と命名された。後年にはオレンジのみならず、トマトやグレープなどのバリエーション展開も行われた。

母体が製薬会社である武田は清涼飲料水の販売ルートを持たなかったため、流通経路を米穀店に絞り、主食の米に不足な栄養素を補ってもらおうとビタミンCの入った飲料プラッシーやマリンカりんご果汁入りの炭酸飲料)、フレッシュサイダーなどを販売していた。米の小売りが主に米穀店の配達によっていた時代は、その配達のついでに重い瓶入り飲料をまとめて自宅まで届けてくれるという点が売りであった。テレビコマーシャルなどでも「お届けします プラッシー」というコマーシャルソングが使われていた。また、1カートンで1個グラスがついていた。

当時のプラッシーには、ジュースに似せた食感を演出するためにみかんの絞りかす(みかんパルプ)が混入されており、開栓前によく振って飲む必要があった。

競合商品の増加やびん入り飲料の衰退、自家用車の普及による米の宅配の減少などにより、販売数量も低迷したために1980年代に生産中止となる。しかし、復活を望む声や世間の健康志向から、1998年平成10年)にリニューアル新発売。今度は米穀店だけに限らず、スーパーマーケットコンビニエンスストアなどでも販売を行っている。

種類は瓶・缶・ペットボトル(1.5L)含めて、オレンジ、つぶつぶプラッシー、グレープ、サワーアップル、トマト、レモン、プラッシー50があったが、現在はニュープラッシーのみ販売。2008年(平成20年)には誕生50周年を記念して、うんしゅうみかん果汁入り350mlペットボトルの期間限定バージョンが発売された。

米穀店で販売されていたため、「米のとぎ汁が使われている」という都市伝説があった。また、同じパルプという語感から、添加されているみかんパルプが紙パルプであると誤解されることもあった。

脚注[編集]

  1. ^ 同じ武田食品工業が発売していたうま味調味料いの一番」(現在はMCフードスペシャリティーズから発売)も当初は米穀店での販売が中心であった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]