ブルー・エンサイン

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現在のイギリスのブルー・エンサイン
グレートブリテン王国のブルー・エンサイン(1707年–1801年)

ブルー・エンサイン: Blue Ensign)は、の一種で、イギリスに関係する組織や地域で使用される。イギリスの国旗であるユニオンフラッグカントン部(左上)に配置し、残りの部分を地にしたもの。青地部分は無地のまま、あるいは紋章やその他のエンブレムが配置される場合がある。

ブルー・エンサインが登場して以来、イギリス国旗が変化するとともにブルー・エンサインも変化してきた。

1707年連合法(Act of Union 1707)によってスコットランドイングランドウェールズが連合し、グレートブリテン王国を形成した際、ブルー・エンサインも変更された。1800年連合法にてアイルランドが加わった際には聖パトリキウス十字(白地に赤の斜め十字)が追加され、それにより正式に1801年1月1日より現在のブルー・エンサインが導入された。

無地のブルー・エンサイン[編集]

1864年イギリス海軍の再編前は、無地のブルー・エンサインは海軍の三個大隊のうちの一つ「青色大隊 (the Blue Squadron)」に使われていた。1864年に枢密院令にて、レッド・エンサインは商船に、ブルー・エンサインは政府船もしくは海軍予備役船に、ホワイト・エンサインが海軍に割り当てられた。

そのため1864年以降は、民間船でも下記の条件を満たすものだけが、レッド・エンサインではなく、無地のブルー・エンサインを使用することができる。一つ目は海軍の軍人(現役・退役後を問わない)が船長及び一定人数の船員に含まれている商船。二つ目は、長い歴史を持つイギリスのヨットクラブに所属するヨット。ただしこのヨットに関しては、第一次世界大戦中と第二次世界大戦中は許可が中断された。

紋章付きのブルー・エンサイン[編集]

イギリス海軍補助艦隊

1864年以降、ブルー・エンサインは下記の用途に紋章付きで使用されている。

  • イギリス海軍補助艦隊
  • イギリス政府の省庁や公共機関(ロンドン港湾局、アバディーン港湾委員会、海軍士官候補生隊、学生軍事教練隊など)
  • イギリスの名門ヨットクラブに属する船(ロイヤル・ハリッジ・ヨットクラブなど)
  • イギリスの海外領土の政府船。これは1867年〜1869年の評議会指令に基づくもので、当時の英領植民地でのすべての船はそれぞれの植民地の紋章のついたブルー・エンサイン旗を使用することとなっていた。これによって、現在でもオーストラリアなどの国々でブルー・エンサイン旗が使用されることとなっている。

かつては、下記の用途でも使用されていた(現在では使用されていない)。

1957年-1965年にカナダ海軍が国籍旗として使用していたブルー・エンサイン
1921年-1957年にカナダ海軍が国籍旗として使用していたブルー・エンサイン

また、それ以外にも独立前にこの商船用旗(ブルー・エンサイン)を使用した国・地域が非常に多い。

イギリス海外領土[編集]

国旗・州旗など[編集]

ブルー・エンサインをかつて国旗または商船旗として使用していた国・地域[編集]

ここでは非独立地域を中心に列記することとする。
非独立地域の事例
元宗主国の領土(※自治領含む)・保護国(※保護領含む)時代での事例
ビルマ国時代に黄・黄緑・赤の横三色旗クジャクの紋章部分を中央に大きく入れている。2010年10月中旬頃に新制定された国旗にはこの紋章部分が白抜きのにとって変えられている。

他多数

関連項目[編集]

外部リンク[編集]