コンテンツにスキップ

ファムシクロビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファムシクロビル
臨床データ
胎児危険度分類
投与経路 Oral
ATCコード
法的地位
  • S4 (Au), POM (UK), ℞-only (U.S.)
薬物動態データ
生体利用率 75–77%
タンパク結合 20-25%
代謝 Hepatic, circulation, intestinal wall (to ペンシクロビル)
消失半減期 2–2.3 hours
排泄 Renal, faecal
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
DrugBank
KEGG
CompTox
Dashboard

(EPA)
ECHA InfoCard 100.158.713 ウィキデータを編集
化学的および物理的データ
化学式 C14H19N5O4
分子量321.332 g/mol g·mol−1
融点 103 °C (217 °F)
テンプレートを表示

ファムシクロビルは、抗ウイルス薬で、ヘルペスウイルス感染症の治療に用いられる。ペンシクロビルプロドラッグである。日本では2008年に販売承認され、商品名ファムビルマルホから発売されている。

適応症

[編集]

日本での適応症は帯状疱疹単純疱疹である。

作用機序

[編集]

プロドラッグで代謝されてペンシクロビルとなり、作用が発現する薬である。一方、バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグであり、主に、HSVとVZVに効果があるが、本剤は細胞内でDNAの合成を阻害するため、腎臓排泄に負担がかからず、腎機能低下の患者にも使える。また、HSVやVZV感染細胞内での半減期は、アシクロビルに比べ長いため、1日1回の服用で効果を発揮できる。

関連項目

[編集]