ハエ亜目

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ハエ亜目
Chrysomya megacephala male.jpg
オビキンバエ Chrysomya megacephala
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目

ハエ亜目短角亜目、Brachycera)は、ハエ目(双翅目)に属する分類群の一つ。いわゆるハエアブを含む大きなグループである。

概要[編集]

ハエ亜目は世界中に分布する分類群で、現生種だけで約95科約80000種が記録されている[1]。約200万年以上前に分岐して発生した分類群と考えられており、現生で非常に繁栄しているグループの一つである[1]。ハエ亜目に属する種は形態的、生態的に非常に多様で、同じ双翅目に属するカ亜目よりはるかに多様度が高い[1]

ハエ亜目の学名 Brachycera は、ギリシャ語で「短い角」(short-horned)を意味し、双翅目の中でも触角が短いことを示している[2]

形態[編集]

触角は通常3節以下で構成され、最も先端の節には触角刺毛か触角筆突起を生じる[3]。小顎鬚(maxillary pulps)は、カ亜目では通常3小節以上に分節するが、ハエ亜目の種はふつう2小節以下に分節する[3]

幼虫は型で、脚はない。通常体節は12節以下で、体節が13節以上あるカ亜目の幼虫とは区別できる[4][5]。気門は9対[4][5]

分類[編集]

ハエ亜目の単型性は、分子系統学的なデータや、形態的な特徴によって支持されている[1]

伝統的な下位分類群として、直縫短角群(Orthorrhaphous、ハエ下目(環縫短角群)を除く下目を含む)、無額嚢節 Aschiza、額嚢節 Schizophora (ともにハエ下目内の分類群)などの群や節を設けることもあるが、これらは側系統群であると考えられている[1]

下位分類[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Grimaldi and Engel (2005) p.514
  2. ^ Grimaldi and Engel (2005) p.515
  3. ^ a b 三枝(2008)p.274
  4. ^ a b 川合、谷田共編(2005)p.660
  5. ^ a b 素木(1969)p.87
  6. ^ BRIAN M.WIEGMANN, DAVID K. YEATES, JEFFREY L. THORNE, and HIROHISA KISHINO 2003. Time Flies, a New Molecular Time-Scale for Brachyceran Fly Evolution Without a Clock. Systematic Biology 52(6):745-756
  7. ^ DAVID K. YEATES 2002. Relationships of extant lower Brachycera (Diptera): a quantitative synthesis of morphological characters. Zoologica Scripta, 31(1) 105-121

参考文献[編集]