トネリコ
表示
トネリコ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トネリコ Fraxinus japonica
| |||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Fraxinus japonica Blume ex K.Koch | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
トネリコ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Japanese Ash |
トネリコ(梣、秦皮、学名:Fraxinus japonica)は、 キク亜綱- ゴマノハグサ目- モクセイ科に分類される落葉樹であるトネリコ属中の、日本列島を原産地とする1種。
呼称
和名の由来は、本種の樹皮に付着しているイボタロウムシ[1]が分泌する蝋物質(イボタロウ:いぼた蝋)にあり、動きの悪くなった敷居の溝にこの白蝋を塗って滑りを良くすることから「戸に塗る木(ト-ニ-ヌル-キ)」とされたのが、やがて転訛して「トネリコ」と発音されるようになったものと考えられている。
特徴
日本原産種であり、東北地方から中部地方にかけての温暖な山地に自生する。近年は同属のシマトネリコが街路樹や庭木として暖地で多く植えられており、トネリコと混同されていることも多いが、トネリコの植栽はまれである。花期は5-6月頃。
木材としてのトネリコは弾力性に優れ、野球のバットや建築資材などに使用される[2]。
新潟県では古くから水田の周囲などに並木として植えられ、刈り取ったイネを架けて乾燥させる「はざ木(はざき・はざぎ)」として利用された。同じ米産地の富山県でも同様の使われ方をし、「ハサ」と呼ばれる。トネリコは田園風景を決定づけていたが、ほとんど失われてしまった。「トネリコは一本だけでは役立たない、何本も並んでいるから役に立つ」といった教訓としても使われることがあった。