シマトネリコ

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シマトネリコ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: モクセイ科 Oleaceae
: トネリコ属 Fraxinus
: シマトネリコ F. griffithii
学名
Fraxinus griffithii C.B.Clarke[1]
シノニム

シマトネリコ (学名Fraxinus griffithii) はモクセイ科トネリコ属の植物の一種。別名タイワンシオジ[1][5]、タイワントネリコ[1]、タイトウシオジ[1]、ケタイトウシオジ[1]ともよばれる。

特徴[編集]

日本では沖縄県[5]、また中国台湾フィリピンからインドに分布する。 常緑広葉樹高木または半常緑高木。株立ちと1本立ちがある[5]羽状複葉で、小葉の葉身は3 - 10センチメートル対生し、革質で表面は無毛で光沢がある[5]。葉色は明るい緑色をしている[6]。常緑樹としては、葉の付き方はやや粗い方である[5]

雌雄別株。花期は5 - 6月頃で、枝先や葉腋から円錐花序を出して、緑色を帯びた白い小さなを多数つける[5]。花序のまとまりは大きく、枝先を覆う[5]果実翼果で、長さ2.5 - 3 cmのへら形をした倒被針形で、夏に樹冠が白く見えるほど多数つく[5]。翼果の中に、細長くて赤褐色の種子が入る[5]

利用[編集]

庭木、公園木、鉢植にされるが、亜熱帯の植物であるため関東以南でないと露地での越冬は困難である[5]。低温以外には気を使う必要が無く、病害虫も少なく強健であるが成長すると10メートルを越す高木となる。植栽適期は、3月中旬 - 下旬、9月下旬 - 10月中旬とされる[5]

シマトネリコについたカブトムシ

カブトムシが集まる木としても知られる[7]が、シマトネリコを育成する業者からは、カブトムシによる食害が報告されている。他には主に8月頃、ハマキムシ、シマケンモンの糞被害がある[8]

2021年、夜間にシマトネリコに集まるカブトムシはそのまま昼も活動を続けるという調査結果が論文誌に報告された[9]

熱帯地方では家具材として使われる。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fraxinus griffithii C.B.Clarke” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月27日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fraxinus griffithii C.B.Clarke var. kosyunensis (K.Mori) T.Yamaz.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月27日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fraxinus formosana Hayata” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月27日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fraxinus eedenii Boerl. et Kooord.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 山﨑誠子 2019, p. 56.
  6. ^ 山﨑誠子 2019, p. 57.
  7. ^ Journal of Ethology Vol. 24, No. 3
  8. ^ “失敗したくない!シマトネリコの剪定方法16ステップ” (日本語). タスクル | 暮らしのお悩み解決サイト. https://taskle.jp/media/articles/303 2018年9月26日閲覧。 
  9. ^ カブトムシの常識、埼玉の小6が覆す 世界的雑誌に論文:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2021年5月24日閲覧。

参考文献[編集]

  • 山﨑誠子『植栽大図鑑[改訂版]』エクスナレッジ、2019年6月7日、56 - 57頁。ISBN 978-4-7678-2625-7

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、シマトネリコに関するメディアがあります。