トゥルー・フェイス

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トゥルー・フェイス」(True Faith)は、ニュー・オーダー1987年に発表した楽曲である。1994年にはこの曲のニュー・ヴァージョン「トゥルー・フェイス 94」もリリースされている。この項ではオリジナルシングルにカップリングされていた楽曲「1963」(1963)についても記述する。

「トゥルー・フェイス / 1963」[編集]

トゥルー・フェイス
ニュー・オーダーシングル
初出アルバム『サブスタンス
リリース
ジャンル ハウス
レーベル ファクトリー・レコード
プロデュース ニュー・オーダー、ステファン・ヘイグ
ニュー・オーダー シングル 年表
ビザール・ラヴ・トライアングル
(1986年)
トゥルー・フェイス
(1987年)
タッチト・バイ・ザ・ハンド・オブ・ゴッド
(1987年)
ミュージックビデオ
「True Faith (1987)」 - YouTube
「1963」 - YouTube
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オリジナルの「トゥルー・フェイス」は1987年、彼らの初のベスト・アルバムサブスタンス』に先駆けて発売されたシングルであり、同アルバムにも収録されている。ファクトリー・レコードのカタログ番号はFAC 183。全英シングルチャートでは初のトップ10入りとなる最高4位[1]、また全米ビルボード誌では初の全米トップ40ヒットとなった(最高位32位)。

作曲とプロデュースにも参加したスティーヴン・ヘイグはペット・ショップ・ボーイズなども手掛けているプロデューサーで、バンドとのコラボレートはこれが最初である。その後リリースされたシングル「ラウンド&ラウンド」「ワールド・イン・モーション」やアルバム『リパブリック』などでも彼の名前をよく見るようになる。

当初、この曲の歌詞は、“Now that we've grown up together, they're all taking drugs with me" だったが、これではラジオで放送できないと判断したヘイグがメンバーを説得して上記歌詞の後半部分を “they are afraid of what they see” に変更させた逸話があるが、今でもライヴでは変更前の歌詞がよく使われている。

この曲は翌年公開された映画『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』のサウンドトラックシェップ・ペティボーンによるリミックス・ヴァージョンが収録された。このリミックス・ヴァージョンは1995年リリースのベスト・アルバムザ・レスト・オブ・ニュー・オーダー』にも収録されている。また2000年(日本では2001年公開)の映画『アメリカン・サイコ』のサウンドトラックにも収録された。2012年にはカナディアン・サイコと呼ばれた殺人犯ルカ・マグノッタが猫を虐待死させる動画のBGMにこの曲を流したことから、2021年にはこれを模倣してこの曲をBGMにした猫虐待動画を投稿後、殺人を犯した事件がイギリスで発生した[2]

カップリング曲は「1963」。この曲はアメリカ大統領ジョン・F・ケネディをテーマにした楽曲である。ベスト・アルバム『サブスタンス』のCD盤にも収録されている。

シングルジャケット[編集]

ニュー・オーダー作品のジャケットのほとんどはグラフィックデザイナーのピーター・サヴィルが手掛けており、この曲も同様で青地の背景に枯れ葉が描かれたものであるが、裏には「NEW ORDER TRUE FAITH 1963」との文字が刻まれている。ちなみにベスト・アルバムの『サブスタンス』のジャケットはこれと同じ字体と配置で「NEW ORDER SUBSTANCE 1987」の文字が刻まれている。

日本国内盤[編集]

日本では1987年7月20日ファクトリー・レコードの販売を行っていた日本コロムビアより12インチシングルとしてリリースされた。収録曲は以下のとおり;

Side-A トゥルー・フェイス True Faith - 5:55
Side-B 1963 1963 - 5:32

プロモーション・ビデオ[編集]

「トゥルー・フェイス 94」[編集]

トゥルー・フェイス 94
ニュー・オーダーシングル
初出アルバム『ザ・ベスト・オブ・ニュー・オーダー
リリース
ジャンル ハウス
レーベル ロンドン・レコード
プロデュース ステファン・ヘイグ、マイク・スパイク・ドレイク
ニュー・オーダー シングル 年表
スプーキー
(1993年)
トゥルー・フェイス 94
(1994年)
1963 - 95
(1995年)
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1994年にリリースされたベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ・ニュー・オーダー』からのシングルカット作品で、このベストアルバム用に録音されたニュー・ヴァージョンである。しかしながらオリジナルとは大差なく、プロデューサーがオリジナルでは彼らとステファン・ヘイグだったものがステファン・ヘイグとマイク・スパイク・ドレイクに替わったくらいである。この『ザ・ベスト・オブ・ニュー・オーダー』にはこの曲と前述の「1963」を含め計4曲のニュー・ヴァージョンが収録されているが、このニュー・ヴァージョンについて彼らは一切ノーコメントである。全英シングルチャートでは最高位9位を記録した[1]

日本国内盤[編集]

日本では1994年11月26日ロンドン・レコード作品の日本販売を行っていたポリドール(現・ユニバーサルミュージック)からCDシングルとして発売された。収録曲は以下のとおり。

  1. トゥルー・フェイス 94(レディオ・エディット) True Faith-94 (Radio Edit) - 4:28
  2. トゥルー・フェイス 94(パーフェクト・レディオ・エディット) True Faith-94 (Perfecto Radio Edit) - 4:05
  3. トゥルー・フェイス 94(パーフェクト・ミックス) True Faith-94 (Perfecto Mix) - 6:23
  4. トゥルー・フェイス 94 True Faith-94 - 5:34
  5. トゥルー・フェイス 94(TWAグリム・アップ・ノース・ミックス) True Faith-94 (TWA Grim Up North Mix) - 6:11

「1963 - 95」[編集]

前述の『ザ・ベスト・オブ・ニュー・オーダー』からは1995年に「1963」のニュー・ヴァージョンと、アーサー・ベイカーによるリミックス・ヴァージョンが収録されたシングルもリリースされた。全英チャートで21位を記録[1]。このアーサー・ベイカーによるリミックス・ヴァージョンは2003年リリースのCD-BOXセット『レトロ』にも収録されている。

日本ではシングルリリースされていない。

カバー[編集]

この曲にはいくつかのカバー・ヴァージョンが存在する。主なものは次のとおり。

    • Ghoti Hook(1998年) - アルバム『Songs We Didn't Write』に収録
    • Donots(2002年) - アルバム『Better Days Not Included』に収録
    • Flunk(2004年) - アルバム『Morning Star』に収録
    • Anew Revolution(2008年) - アルバム『Rise』に収録
    • ジョージ・マイケル(2011年) - チャリティー団体コミック・リリーフのためにシングルとして発売

脚注[編集]