テレドーム
テレドームは、NTTコミュニケーションズによって提供される、大規模な情報提供サービスを可能とする日本の電話の付加サービスである。
本項ではデータドームについても記述する。
概要[編集]
音源回線は1本だけでよく、多数の電話が集中してもほとんど話し中になることがないという特徴を有し、また発生したコールの地区・本数の集計・確認が可能である。
電話番号はテレゴングと同じ0180で始まる10桁の番号で、0180-99x-yyy(xは回線設置場所の市外局番の0の次の数字。例えば東京03地域なら3)の形となる。後述のデータドームも同様である。
固定電話からは特定の発信基地までの、NTTコミュニケーションズを利用した場合の通話料が発信者にかかる。
携帯電話・PHSから[1]は昼間14秒、夜間15秒、深夜・早朝16秒毎に10円(税抜)で、無料通話つき料金プランの無料通話や電話かけ放題の対象とはならない。
また、直収電話、IP電話の一部(平成電電(ソフトバンクテレコムに事業譲渡)のCHOKKA、NTTコミュニケーションズのArcstarダイレクトなど)、プリペイド式携帯電話、新幹線公衆電話からはかけられない。NTT東日本・西日本の公衆電話であっても、大規模災害に伴う無料化の実施中は、当該無料化実施公衆電話からはかけられなくなる。
NTT東日本・西日本の「ひかり電話」および、ウィルコムのPHSに関しては、しばらく接続されてはいなかったが、ひかり電話が2011年12月7日[2]、PHSが2013年11月12日から接続が開始された。
なお、1990年代後半まではNTTの交換機がデジタル化されていない地域からかけることができなかった。
用途[編集]
プロスポーツ結果など、不特定多数への情報提供サービスに利用される。
また、最近では番組などでのプレゼント募集等にも利用されている。例えば、「日立 世界・ふしぎ発見!」では、2006年(平成18年)6月3日より視聴者へのクエスチョンに、「めざましテレビ」では、2009年(平成21年)5月8日よりお花プレゼントの募集に使われている。これはテレゴングが東西NTTの固定電話からしかかけられないことへの対策である。また、一部の消防局では、0180から始まる火災情報ダイヤルを提供しているところもある。
データドーム[編集]
NTTコミュニケーションズが、2000年7月に開始したマルチキャスト配信サービス。64kビット/秒のISDN回線を、NTTコムのネットワークに接続し、複数のユーザーに対して画像や映像などのデータを配信する。
コンテンツ・プロバイダは、1本のISDN回線の契約、パソコン、専用ソフトを用意するだけで複数のユーザーに情報を配信できる。インターネットに比べて初期コストが安いというメリットがあった。ただし、ブロードバンドインターネット接続の普及やCDN (Content Delivery Network) サービスの充実もあり、現在は一部の公営競技中継に使われている程度という。
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脚注[編集]
- ^ 2013年11月12日から接続開始“PHSからの「ナビダイヤル」「テレドーム」への接続開始について”. NTTコミュニケーションズ. (2013年11月7日)
- ^ 2011年12月7日よりNTT東日本・西日本の「ひかり電話」から利用が可能となる(報道発表“「ひかり電話」から発信可能な番号(テレドーム)の追加について”. NTT東日本. (2011年12月6日)“「ひかり電話」から発信可能な番号(テレドーム)の追加について”. NTT西日本. (2011年12月6日)