テスラ・モデルS

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テスラ・モデルS
Tesla Model S 85D (2014)
Tesla model S - Mondial de l'Automobile de Paris 2014 - 005.jpg
Tesla Model S 75D (2016)
Hamburg Tesla Model S.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
乗車定員 5+2/1.5人
ボディタイプ 4ドア セダン
駆動方式 リアエンジン
モーター かご形三相誘導電動機
変速機 単速
全長 4,978mm
ホイールベース 2,959mm
車両重量 1,735kg
-自動車のスペック表-

モデルSModel S)は、アメリカテスラが製造・販売しているセダンタイプの電気自動車である。

概要[編集]

ロードスターに続いて2車種目となるテスラの電気自動車で、ボディタイプは「4ドアセダン」と紹介されているが、リアには大型のテールゲートを備えており、厳密にいえば「5ドアハッチバック」となる。2012年6月にアメリカで発売され、2013年からは日本でも発売された。将来的にはNUMMIでの生産も予定されている[1]

エクステリアは、シャープなフロントマスクをまとい、青色LEDランプを多用。デザイン担当は、マツダの北米デザインセンターでディレクターを務めていたフランツ・フォン・ホルツハウゼン英語版[2]

インテリアには、リサイクル可能なPET樹脂や、を使っていないイタリア製レザーを用い、高級感の漂う内装とされている。また、インストルメント・パネル(ダッシュボード)には、17型の液晶画面を備え、様々な情報を得ることができるようになっている。

オプションで自動運転便利機能を購入すると、ソフトウェアアップデートにより準備のできたものから順に有効になる。

また、セダンにも関わらず、5+2/1.5人が定員となっているのは、通常の5人分の座席に加えて、オプションでラゲッジスペースに子ども2人が後ろ向きで座ることのできるビルトインの補助シートが設けることが出来るためである。

この車はスタートスイッチがないが、Dレンジに入れることでエンジンが始動する。


パワートレインには、新規開発された9インチの液冷式モーターを採用。床下には、新規開発されたパナソニック製のリチウムイオン電池を搭載。各モデルの数字はバッテリー容量を表し、最高航続距離は 60 モデルで約400km、75で約480km、90Dで約557km、P100Dでは約613kmなどである。充電可能な電圧は110V,220V,440Vに対応。220Vなら4時間、440Vなら最短45分で充電可能とされている。P100Dではわずか2.7秒で100キロまで加速する。

日本では「ベネッセコーポレーション」の幼児向け通信教育教材「こどもちゃれんじ」のイメージキャラクター・しまじろうをモチーフとした「しまじろうカーⅡ」が本車をベースに登場している。

2016年6月10日から、新しいエントリーモデル「Model S 60kWh」を発売開始[3]。これまでのエントリーモデル(70kWh)からバッテリー容量を小さくし、テスラスーパーチャージャー対応等を外してオプション化した。但し、これらのオプションはオンラインショップで購入することによって有効化出来るようになっている。

2016年8月24日からP100Dを販売開始。[4]

問題[編集]

2013年10月初頭から6週間の間に、相次いで3件の火災事故が発生。アメリカ運輸省国家道路交通安全局(NHTSA)は、最初の火災については自動車の欠陥を示す証拠は見当たらないとのコメントを出したが、会社の株価が下落する事態となった[5]

2016年5月7日、アメリカフロリダで自動運転中のテスラ・モデルSが前を対向車線から左折したトレーラーの危険を検知する事無く直進し、トレーラー横に突っ込んで車が大破し運転手が死亡した。この事故は自動運転中の自動車としては史上初の死亡事故とされる。事故原因として推定されているは、コンピュータはトレーラーの下の大きな隙間を車が潜り抜けられると誤判断してブレーキをかけなかったか、強い日差しとトレーラーが反射する太陽光線でセンサーが衝突を検知出来なかった可能性が有ると報道されている。また、メーカーは「自動運転中でも、運転者はハンドルを持ちながら前を直視すべき」と提唱しているが、運転者は事故発時に運転席でDVD鑑賞をしていた可能性が有る証言が報道されている[6](後に証言のDVD作品は搭載されていなかったことが判明)。2017年1月19日、NHTSAは調査報告書を発表。自動運転システム含め、車両に欠陥はないとした[7][8]。 だが、その後米運輸安全委員会は2017年9月12日に、この死亡事故の一因を、「運転者を衝突回避に間に合わない状態にしてしまう」自動運転システムにあるとした。[9]尚、事故後テスラは運転者が警告と運転判断に適切な対応しない場合は車を自動停止させるシステムを追加している。

2016年9月19日、テンセントの研究チームがテスラ・モデルSに車を遠隔操作できる脆弱性があるとしてテスラの修正後にハッキングを実演して話題となった[10][11][12][13]

脚注[編集]

  1. ^ トヨタとテスラ、共同開発のEVをNUMMIで生産へ Response.、2010年5月21日
  2. ^ 17型液晶搭載のテスラ「MODEL S」 日経トレンディネット、2012年1月24日
  3. ^ Model Sの新しいエントリーモデル 「Model S 60kWh」を発表。月々57,162円〜!? - テスラモーターズジャパン 2016年6月10日
  4. ^ http://japanese.engadget.com/2016/08/24/600km-s-p100d/
  5. ^ “米テスラの「モデルS」で新たに火災事故、株価急落”. ロイター (ロイター通信社). (2013年11月4日). http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE9A700Y20131108 2013年11月8日閲覧。 
  6. ^ 自動運転で死亡のテスラオーナー、DVD鑑賞中だった可能性。トラック運転手が証言。側面からの衝突検知も機能せず
  7. ^ テスラ車死亡事故の調査を米当局打ち切り-リコール必要性認めず”. ブルームバーグ (2017年1月20日). 2017年1月20日閲覧。
  8. ^ テスラ「自動運転」事故、リコール求めず 米運輸省”. 日本経済新聞 (2017年1月20日). 2017年1月20日閲覧。
  9. ^ テスラ車死亡事故、自動運転機能が一因と米当局” (2017年9月13日). 2017年9月13日閲覧。
  10. ^ テスラ「モデルS」をハッキング、中国研究チームが実演”. AFPBB (2016年9月21日). 2018年1月21日閲覧。
  11. ^ テスラのモデルSはハック可能、ハッカーにやりたい放題される危険性”. GIGAZINE (2016年9月21日). 2018年1月21日閲覧。
  12. ^ 中国のセキュリティーラボが、テスラ車を「ハッキング」した瞬間”. WIRED (2016年9月24日). 2018年1月21日閲覧。
  13. ^ こうしてTesla車を遠隔ハッキングした、中国Tencentが詳細を公開”. 日経BP (2017年7月28日). 2018年1月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]