ダフニ・デュ・モーリエ

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  • ダフネ・デュ・モーリア
ダフニ・デュ・モーリエ(1930年)

ダフニ・デュ・モーリエ (Dame Daphne du Maurier, DBE, 1907年5月13日 - 1989年4月19日) はイギリス小説家アルフレッド・ヒッチコックの撮影した『レベッカ』と『』の原作者として知られる。 1969年、大英帝国勲章のナイト・コマンダーの勲位を得た。

日本語では「ダフ・デュ・モーリ」と書く場合もあったが、正しい発音は[ˈdæfni d ˈmɒri.][1][2][3]なので、「ダフ・デュ・モリエ」の方が最も正確で、「ダフ・デュ・モーリエ」が以前の書き方を組み入れた便宜上の中間的な書き方となる。

生い立ち[編集]

1907年5月3日にロンドンで、三人姉妹の次女として生まれた。父は俳優のジェラルド・デュ・モーリエ、母は女優のミュリエル・バーモント 。祖父は作家風刺漫画家のジョージ・デュ・モーリエ[4]

1932年、イギリス陸軍少佐(後に中将)のフレデリック・ブラウニングと結婚。2人の娘と1人の息子を育てた。

子どもの時に遊びに行って一目で気に入ったコーンウォールで人生の大半を過ごす。1943年から1969年まで『レベッカ』の舞台であるマンダレー屋敷のモデルとなった[5]フォーイ(Fowey)近郊のメナビリー屋敷(Menabilly)を借りていた。1989年4月19日に81歳で亡くなった。デュ・モーリエの遺志により、遺体は火葬された。

その死後、バイセクシャルだったのではないかという議論が起こった。

2006年、'And His Letters Grew Colder' という1920年代後半に書かれたと思われる未発表作品が発見された。

小説・短編[編集]

フィクション[編集]

  • 愛はすべての上に The Loving Spirit (1931)
  • 青春は再び来たらず I'll Never Be Young Again (1932)
  • ジュリアス 愛と野望の果て Julius (1933)
  • 埋もれた青春 Jamaica Inn (1936) ヒッチコック監督『巌窟の野獣』原作
  • レベッカ Rebecca (1938)
  • Come Wind, Come Weather (1940) (短編集)
  • 情炎の海 Frenchman's Creek (1941)
  • Hungry Hill (1943)
  • 愛すればこそ The King's General (1946)
  • "The Years Between" (1946) (戯曲)
  • パラサイト The Parasites (1949)
  • "September Tide" (1949) (戯曲)
  • レイチェル My Cousin Rachel (1951)
  • The Apple Tree (1952) (短編集)
  • 美しき虚像 The Scapegoat (1957)
  • Early Stories (1959) 1927年から1930年に書かれた作品を集めた短編集)[6]
  • 破局 The Breaking Point (1959) (短編集、別題: The Blue Lenses) 吉田誠一訳、早川書房異色作家短篇集〉2006年。
  • Castle Dor (1961) (with Sir Alfred Quiller-Couch)[7]
  • The Birds and Other Stories (1963) (The Apple Treeの再出版バージョン)[8]
  • 愛と死の紋章 The Flight of the Falcon (1965)
  • わが幻覚の時 The House on the Strand (1969)
  • 真夜中すぎでなく Not After Midnight (1971) (短編集、別題:Don't Look Now)[9]
  • 怒りの丘 Rule Britannia (1972)

ノンフィクション[編集]

  • Gerald (1934)
  • The du Mauriers (1937)
  • The Young George du Maurier (1951)
  • メアリ・アンその結婚  メアリ・アンその復讐 Mary Anne (1954)
  • The Infernal World of Branwell Brontë (1960)
  • The Glass-Blowers (1963)
  • Vanishing Cornwall (1967)
  • Golden Lads (1975)
  • The Winding Stairs (1976)
  • Growing Pains - the Shaping of a Writer (1977) (別題: Myself When Young - the Shaping of a Writer)
  • Enchanted Cornwall (1989)

その他[編集]

[ジェームス・マシュー・バリーの著書で最初にピーターパンが出てくるのが『小さな白い鳥』(1902年)で、その2年後に『小さいままの少年ピーターパン』が劇場公演されています。1906年には『ケンジントン公園のピーターパン』が出版されています。ダフニ・デュ・モーリエが1907年生まれであることを考えると、この俗説には疑問符がつきます。]

脚注[編集]

参考資料[編集]

  • Kelly, Richard (1987). Daphne du Maurier. Boston: Twayne. ISBN 0-8057-6931-5. 
  • Obituary in The Independent April 21, 1989
  • Dictionary of National Biography, Oxford University Press, London, 1887– : Du Maurier, Dame Daphne (1907–1989); Browning, Sir Frederick Arthur Montague (1896–1965); Frederick, Prince, Duke of York and Albany (1763-1827); Clarke, Mary Anne (1776?-1852).
  • Du Maurier, Daphne, Mary Anne, Victor Gollancz Ltd, London, 1954.

External links[編集]