ジャファール・パナヒ
| ジャファール・パナヒ Jafar Panahi | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2025年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 本名 | جعفر پناهی | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 生年月日 | 1960年7月11日(65歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 職業 | 映画監督 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ジャンル | 映画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 活動期間 | 1995年 - 現在 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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『白い風船』 『チャドルと生きる』 『オフサイド・ガールズ』 『これは映画ではない』 『人生タクシー』 『ある女優の不在』 『シンプル・アクシデント/偶然』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ジャファール・パナヒ(ペルシア語: جعفر پناهی, ラテン文字転写: Jaʻfar Panāhī, 1960年7月11日 -)はイランの映画監督。名前の発音は、ペルシア語ではファの後を伸ばさない「ジャアファル・パナーヒー」に近い。日本では「ジャファル・パナヒ」と表記されることもある。世界三大映画祭のすべてで、最高賞を受賞している監督である。
経歴
[編集]テヘランで映画製作を学び[4]、アッバス・キアロスタミ作品の助監督となった。
1995年、キアロスタミが脚本を書いた『白い風船』で監督デビューし、カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞。1997年に『鏡』でロカルノ国際映画祭金豹賞を、2000年の『チャドルと生きる』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、世界的に高い評価を得た[5]。2006年には『オフサイド・ガールズ』でベルリン国際映画祭審査員グランプリを受賞。ベルリン国際映画祭では後に、『閉ざされたカーテン』で脚本賞、『人生タクシー』で金熊賞も受賞した。そして2025年、『シンプル・アクシデント/偶然』が第78回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し[6]、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ミケランジェロ・アントニオーニ、ロバート・アルトマンに次いで史上4人目の三大国際映画祭における最高賞を全て制覇した監督となった[7]。
『チャドルと生きる』『オフサイド・ガールズ』はともにイランの政治体制を批判する内容であるとして、イラン国内では上映禁止とされた。パナヒ自身も2009年の大統領選挙で改革派のミール・ホセイン・ムーサヴィー候補を支持するなど、保守派のマフムード・アフマディーネジャード政権と対立し、2010年3月1日に自宅で拘束された[8]。この年開催の第63回カンヌ国際映画祭の審査員の一人に選ばれていたが、逮捕により欠席。同映画祭で女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュを始めとする各国の映画人は言論の自由の名の下に、イラン政府への抗議表明とともにパナヒの解放を要求した。同年5月に保釈金20億リヤルで釈放された[9]ものの、その後禁錮6年の判決が下り、さらに20年間にわたり映画製作・脚本執筆・メディア対応と海外渡航が禁止された[10]。
2012年、欧州議会が人権と思想の自由を守るために活動した人物に贈るサハロフ賞を、政治犯や女性活動家を支援する女性人権弁護士ナスリーン・ソトゥーデとともに受賞した[11]。
2022年7月11日、同月に治安関連の容疑で逮捕された他の映画監督2人について調べるためテヘランの検察庁を訪れた際、当局によって拘束され、2010年に言い渡された禁固刑に服するため収監された[12]。しかしパナヒは、判決の出訴期限はすでに時効を迎えており、控訴をめぐる司法判断が出るまで釈放されるべきだと主張。司法当局が何ら対応をしなかったため、2023年2月1日に釈放を求めるハンガー・ストライキを敢行し、48時間後に保釈が認められた[13][14]。4月には当局の海外渡航禁止令が解かれ、パナヒが14年ぶりの海外渡航を果たしたと報じられた[15]。
監督作品
[編集]- 白い風船 Badkonake Sefid(1995年)
- 鏡 Ayneh(1997年)
- チャドルと生きる Dayereh(2000年)
- クリムゾン・ゴールド Talaye Sorkh(2003年)
- オフサイド・ガールズ Offside(2006年)
- これは映画ではない This Is Not a Film(2011年)
- 閉ざされたカーテン(カンボジヤ・パルトヴィと共同監督)Pardé(2013年)
- 人生タクシーTaxi(2015年)[16] ※パナヒとともにサハロフ賞を受賞した弁護士ソトゥーデがカメオ出演
- ある女優の不在 3 Faces(2018年)
- The Year of the Everlasting Storm(アピチャートポン・ウィーラセータクン、デヴィッド・ロウリーらとのオムニバス)(2021年)
- 熊は、いない No Bears(2022年)※同年の第79回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞[17]、第23回東京フィルメックスオープニング作品[18]
- シンプル・アクシデント/偶然 Un simple accident(2025年)[19]
脚注
[編集]出典
[編集]- ↑ Dunn, Jack (2026年1月3日). “‘One Battle After Another’ Wins Best Picture at National Society of Film Critics Awards” (英語). Variety. 2026年1月6日閲覧。
- ↑ Davis, Clayton (2025年12月2日). “New York Film Critics 2025: ‘One Battle After Another’ Wins Best Film, Rose Byrne and Wagner Moura Take Top Acting Prizes” (英語). Variety. 2026年1月5日閲覧。
- ↑ “LA批評家協会賞 「ワン・バトル・アフター・アナザー」が作品賞”. 映画.com (2025年12月9日). 2026年1月5日閲覧。
- ↑ Teo, Stephen. “The Case of Jafar Panahi -An Interview with the Iranian Director of The Circle”. Senses of Cinema. 2008年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月9日閲覧。
- ↑ Levy, Emanuel. “Jafar Panahi's Career”. Emanuel Levy. 2006年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月9日閲覧。
- ↑ 平岡春人 (2025年5月25日). “カンヌ映画祭、イランのパナヒ監督作に最高賞 監督は3大映画祭制覇”. 朝日新聞. 2025年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月25日閲覧。
- ↑ MIKI KOBAYASHI (2025年5月25日). “【速報】カンヌ国際映画祭 2025、ジャファール・パナヒ監督がパルム・ドールに!受賞結果リスト一覧”. ELLE. 2025年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月25日閲覧。
- ↑ “イラン当局、映画監督パナヒ氏を拘束”. AFPBB News (フランス通信社). (2010年3月2日) 2021年10月9日閲覧。
- ↑ “拘束中だったイランのジャファル・パナヒ監督、保釈か”. CinemaCafé.net. (2010年5月26日)
- ↑ “「反体制的」、イラン映画監督パナヒ氏に禁錮6年”. AFPBB News (フランス通信社). (2010年12月21日) 2022年7月31日閲覧。
- ↑ “Iranian filmmaker wins EU’s Sakharov Prize | Human Rights Film Network”. www.humanrightsfilmnetwork.org. 2023年11月18日閲覧。
- ↑ “イラン当局、パナヒ監督を収監 ベルリン映画祭の最高賞受賞者”. ロイター. (2022年7月20日) 2022年7月31日閲覧。
- ↑ Roxborough, Scott (2023年2月3日). “Iran Director Jafar Panahi Released From Prison” (英語). The Hollywood Reporter. 2023年11月4日閲覧。
- ↑ “Jafar Panahi: Prominent Iranian film director leaves jail” (英語). BBC News. (2023年2月4日) 2023年11月4日閲覧。
- ↑ Roxborough, Scott (2023年4月26日). “Dissident Filmmaker Jafar Panahi Reportedly Leaves Iran for First Time in 14 Years” (英語). The Hollywood Reporter. 2023年11月4日閲覧。
- ↑ 「ジャファル・パナヒのベルリン金熊受賞作が2017年4月公開」『映画ナタリー』ナターシャ、2016年11月18日。2016年11月18日閲覧。
- ↑ “【公式】映画『熊は、いない』オフィシャルサイト”. 【公式】映画『熊は、いない』オフィシャルサイト. 2023年11月4日閲覧。
- ↑ “特別招待作品 - 第23回「東京フィルメックス」” (2021年9月24日). 2023年11月4日閲覧。
- ↑ “カンヌ最高賞、ジャファル・パナヒ新作が邦題「シンプル・アクシデント」として5月公開”. 映画ナタリー. ナターシャ (2026年1月20日). 2026年1月21日閲覧。