ショウガ科

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ショウガ科 Zingiberaceae
ショウガ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
亜綱 : ショウガ亜綱 Zingiberidae
: ショウガ目 Zingiberales
: ショウガ科 Zingiberaceae
学名
Zingiberaceae Lindley
  • 本文参照

ショウガ科は、単子葉植物の一群である。の形は見かけ上はラン科の花にやや似る。熱帯を中心に分布し、多くの有用種がある。

一般的特徴[編集]

ショウガ科 (Zingiberaceae) は地下茎のよく発達した、面白い形の花を持つ単子葉植物の一群である。日本には種類がごく少ないが、熱帯を中心に多くの種がある。

植物体の姿はいずれもおおよそ似ていて、ショウガミョウガを思い起こせれば分かりやすい。いずれも地下に肥大する地下茎を持っている。そこから茎が地上に伸び、左右2列に多数の葉をつける。ただしこの茎は本当の茎ではなく、葉の基部である葉鞘が折り重なって丈夫になっただけのものなので偽茎と言われる。葉鞘とはいえ結構丈夫なもので、大きなものは高さ5mにもなる。ちなみにこの構造はバナナと同じである。

花はたいていは穂状につく。花序は偽茎の先端から出る(ゲットウなど)か、地下茎から別に茎を伸ばしてつける(ミョウガなど)。

果実は液果、またはさく果である。

花の構造[編集]

ショウガの花式図

ショウガ科の植物の花は、かなり独特の姿をしている(左の花式図を参照)。雄蘂雌蘂が癒合して一つになっていること、それを受けるような唇型の花弁があることなどは少々ラン科の花にも似ている。しかし、構造的には全く異なるものである。

花には6枚の花被があり、外花被3枚、内花被3枚からなる。ラン科の花では、これを数えるのは難しくないが、ショウガ科の場合、普通には数えることはできない。まず外花被はそれぞれが癒合して筒状になっている。これが花の基部にある。内花被3枚は、基部は癒合して、先端は3つに分かれて花の上と左右下側に出る。ちょうどランの花の外花被のような配置である。残るのは唇形の花弁であるが、実はこれは花弁ではなく、雄蘂が花弁の形になったもの。

雄蘂は2列6個あるが外列3個のうち1個は消失、後の2個は唇弁の脇に付属片として残るのみ。内側3個のうち、下側2個は先述の通り唇弁になり、1個だけが機能をもつ雄蘂となる。この雄蘂は雌蘂と融合して一つになって唇弁の上に出て、先端に柱頭、その根元側下面に葯がつく。なお、花粉はラン科のように花粉塊にはならない。

利用[編集]

ゲットウやハナシュクシャ(ホワイトジンジャー)は花が大きくて美しいので、観賞用に栽培される。

しかし、何よりこの仲間の利用で重要なのは、香辛料としての利用である。種子を利用するカルダモンもこの科に属する。ショウガの地下茎やミョウガの花穂は薬味としても利用される。ゲットウの葉は沖縄ではを包むのに用いられ、その香りを楽しむ。また、ガジュツやウコンなどの地下茎は、漢方薬や染料などに用いられる。

分類[編集]

日本本土では野生種は関東以西にハナミョウガがある他は、すべてそれ以南にしか分布しない。ミョウガは時に自生状態で見られるが、古い時代の帰化種と考えられる。世界的に見れば、熱帯を中心に49属1500種がある。熱帯多雨林で、巨大な下草として繁茂している場合もある。

代表的な種[編集]

日本産の種は以下の通り。

ショウガ科 Zingiberaceae

他に栽培されているものなどの有名種を以下に挙げる。