グエン・フー・チョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
グエン・フー・チョン
Nguyễn Phú Trọng
阮富仲
ファイル:Nguyen Phu Trong 20220501.jpg
グエン・フー・チョン

ベトナム共産党の旗 ベトナム共産党
Communist Party of Vietnam flag logo.svg第7代 中央委員会書記長
任期 2011年1月19日

任期 2018年10月23日2021年4月5日

任期 2011年1月19日

任期 2006年6月26日2011年7月23日
国家主席 グエン・ミン・チェット

出生 (1944-04-14) 1944年4月14日(78歳)
Flag of French Indochina.svg フランス領インドシナ連邦ハノイ市ドンアイン県
政党 ベトナム労働党(1967年 - 1976年)
ベトナム共産党(1976年 - )
出身校 ハノイ総合大学
グエン・フー・チョン
各種表記
チュ・クオック・グー Nguyễn Phú Trọng
漢字チュノム 阮富仲
日本語読み: げん ふうちゅう
英語表記: NGUYEN Phu Trong
テンプレートを表示

グエン・フー・チョン阮富仲ベトナム語Nguyễn Phú Trọng / 阮富仲1944年4月14日 - )は、ベトナム政治家、最高指導者。

第6代ベトナム国会議長を務めた後、第7代ベトナム共産党中央委員会書記長中央軍事委員会書記を務め、党内序列は第1位、最高指導者に就任。2018年10月から2021年4月まで国家主席も兼任した。長らくベトナム共産党の理論・思想分野で活躍し、保守派に属している[1]準博士 (Кандидат наук博士候補) 。

経歴[編集]

ハノイ市に生まれる。ベトナム戦争中の1963年から1967年にかけて、ハノイ総合大学文献学を学ぶ。大学卒業後の1968年12月19日、ベトナム労働党(後のベトナム共産党)に入党。

入党後は党中央理論機関誌『タップチ・コンサン(共産雑誌)』の編集部に勤務。1973年9月から1976年4月まで、グエン・アイ・クォック党高級学校政治経済学部大学院に学ぶ。1981年9月からソ連社会科学アカデミーに留学し、1983年7月に歴史科学準博士の学位を取得。帰国後は、再び『タップチ・コンサン』編集部に戻り、1990年5月に副編集長に就任。1991年から1996年までは編集長を務め、党の理論的主柱としてドイモイ政策を思想面から支えた[2]

1994年1月に開催されたベトナム共産党臨時党大会において、第7期党中央委員に選出された。1996年6月28日から7月1日にかけて開催された第8回党大会で中央委員に再選され、ハノイ市党委員会副書記に任命された。

政治局員[編集]

1997年12月末、第8期党中央委員会第4回総会において政治局員に選出され、思想・文化・科学教育を担当する。党内序列は第19位となった[3]1999年8月、政治局常務委員に昇格する。2000年3月1日、ハノイ市党委員会書記に就任。また、党中央理論評議会議長を兼務した。2001年4月の第9回党大会では、政治局常務委員会が廃止されたため政治局員にのみ再選出され、序列第7位に昇格した。

2006年4月の第10回党大会で政治局員に再選出されて党内序列第6位となったチョンは、同年6月26日、第11期国会第9回会議において国会議長に選出された。さらに翌2007年7月24日、第12期国会第1回会議において国会議長に再選される[4]

党書記長[編集]

2011年1月に開催された第11回党大会で中央委員に再選されたチョンは、党大会開催中の1月18日に開かれた第11期党中央委員会第1回総会で党書記長・政治局員に選出され[5]、翌日の党大会で書記長就任を承認された[6][7]。同年7月、第13期国会第1回会議において国会議長を退任し、グエン・シン・フン第一副首相に引き継いだ[8][9]

2015年7月7日、ベトナム戦争後、最高指導者として初めて訪米してバラク・オバマ大統領とホワイトハウスで会談した[10]

2015年9月15日に来日し東京都内での講演も行った[11]

2018年10月23日、9月に死去したチャン・ダイ・クアン国家主席の後任としてベトナム国会より国家主席に選出され、党書記長と兼任することとなった[12]。ベトナムで書記長と国家主席を兼務するのは、ホー・チ・ミンチュオン・チンに次ぎ3人目[13]

2021年1月に開催された第13回党大会で党書記長に再任され、党規約を超える3選となった[14]。同年3月に次期国家主席にグエン・スアン・フック首相が推薦され[15]、これに伴い4月2日に国会は賛成438、反対・棄権各1票でグエン・フー・チョンの国家主席からの解任を承認した[16]

脚注[編集]

  1. ^ “次期書記長にチョン氏 ズン首相は続投へ 越共産党が指導部人事内定”. MSN産経ニュース. 共同通信 (産経新聞). (2010年12月18日). http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101218/asi1012180049000-n1.htm 2011年1月1日閲覧。 
  2. ^ 藤谷健 (2010年12月18日). “ベトナム、次期書記長に親中派チョン議長 ズン首相続投”. asahi.com (朝日新聞). http://www.asahi.com/international/update/1218/TKY201012180311.html 2011年1月1日閲覧。 
  3. ^ 第8期中央委員会第4回総会の段階で、党政治局員は総勢19名。1999年1月16日にドアン・クエ党政治局員兼党中央軍事委員会副委員長が死去したため、政治局員は18名となる。2000年5月3日発表のファム・ヴァン・ドン元首相葬儀委員会におけるチョンの序列は第18位。寺本(2002年3月)、29・50ページ。
  4. ^ 第12期国会第1回会議広告3号 (Thông cáo số 3 kỳ họp thứ nhất, Quốc hội Khóa XII) (ベトナム語)
  5. ^ 藤谷健 (2011年1月19日). “ベトナム共産党、最高指導部人事を発表 党大会閉幕”. asahi.com (朝日新聞). http://www.asahi.com/international/update/0119/TKY201101190191.html 2011年1月19日閲覧。 
  6. ^ “ベトナム 次期最高指導部決定”. NHKニュース (日本放送協会). (2011年1月19日). http://www.nhk.or.jp/news/html/20110119/t10013495151000.html 2011年1月19日閲覧。 
  7. ^ 宮野弘之 (2011年1月19日). “ベトナム共産党大会、新指導部人事を承認”. MSN産経ニュース (産経新聞). http://sankei.jp.msn.com/world/news/110119/asi11011901020006-n1.htm 2011年1月30日閲覧。 
  8. ^ “新国会議長にフン氏 ベトナム”. MSN産経ニュース. 共同通信社 (産経新聞). (2011年7月23日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/110723/asi11072321530001-n1.htm 2011年7月26日閲覧。 
  9. ^ “Deputy PM Hung nominated as NA Chairman” (English) (プレスリリース), The National Assembly Office of Vietnam, (2011年7月23日), http://www.na.gov.vn/htx/english/C1330/default.asp?Newid=49842#7ZivVmVtzOSM 2011年7月26日閲覧。 
  10. ^ “「敵からパートナーに」チョン書記長が初訪米、オバマ大統領と会談”. (2015年7月9日). http://www.viet-jo.com/news/politics/150708045241.html 2015年7月13日閲覧。 
  11. ^ 南シナ海防衛、「日本も責任」=ベトナム書記長が講演 - msn(2016年2月7日閲覧)
  12. ^ “ベトナム書記長、国家主席を兼務=国会が選出-権力基盤を強化”. AFPBB News. フランス通信社. (2018年10月23日). http://www.afpbb.com/articles/-/3194395 2018年10月24日閲覧。 
  13. ^ ベトナム書記長、国家主席兼務へ=指導力強化で改革加速-対日友好は維持” (2018年10月3日). 2018年10月24日閲覧。
  14. ^ “チョン書記長、続投 統一以来初の3期目―ベトナム”. ロイター. (2021年1月31日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2021013100211&g=int 2021年2月1日閲覧。 
  15. ^ “フック首相、新国家主席に推薦 3月24日開幕の国会で選出”. 日刊ベトナムニュース. (2021年3月16日). https://www.viet-jo.com/news/politics/210315231338.html 2021年4月4日閲覧。 
  16. ^ Quốc hội miễn nhiệm Chủ tịch Nước đối với ông Nguyễn Phú Trọng. Lao Động. (2021年4月2日). https://laodong.vn/thoi-su/quoc-hoi-mien-nhiem-chu-tich-nuoc-doi-voi-ong-nguyen-phu-trong-895122.ldo 2021年4月4日閲覧。 
[脚注の使い方]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

先代:
ノン・ドゥック・マイン
ベトナム共産党の旗 ベトナム共産党中央委員会書記長
2011年 -
次代:
現職
先代:
ダン・ティ・ゴック・ティン英語版
(職務代行)
ベトナムの旗 ベトナム社会主義共和国主席
2018年 - 2021年
次代:
グエン・スアン・フック
先代:
ノン・ドゥック・マイン
ベトナム共産党の旗 ベトナム共産党中央軍事委員会書記
2011年 -
次代:
現職
先代:
グエン・ヴァン・アン
ベトナムの旗 ベトナム国会議長
2006年 - 2011年
次代:
グエン・シン・フン