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オーバルBA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーバルBA(左下)と大赤斑(右上)
3つのオーバルからオーバルBAへの融合
3つの赤斑のすれ違い。黒い矢印は変形し消滅しかけている小赤斑を示す

オーバルBA (Oval BA) は、木星表面の大赤斑に次ぐ大きさの赤い嵐で、南半球中緯度、大赤斑よりやや南の南温帯ベルト (South Temperate Belt = STB) 内にある。

名称

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大赤斑に対し、中赤斑とも呼ばれる。なおこれらに対する小赤斑 (Little Red Spot) は2008年に短期間存在したが、現存しない。小赤斑の誕生前は、オーバルBAのことを小赤斑と言ったので注意を要する。

赤斑ジュニア (Red Spot Jr.) レッドジュニア (Red Jr.)、中赤斑BAなどとも呼ばれる。

現在の赤い色になる前は、白斑BA (White Oval BA)、永続白斑BAなどとも言った。

観測史

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1939年、3つの白斑が発見され、エルマー・リーズ (Elmer J. Reese) によりオーバルBC、DE、FAと命名された。

1998年、BCとDEが融合し、オーバルBEとなった。2000年、BEとFAが融合し、オーバルBAとなった。

2005年から、徐々に赤くなり始めた。

2006年、赤斑となって初めて大赤斑とすれ違ったが、目に見えた変化はなかった。

2008年、オーバルBA・大赤斑・小赤斑が、ほぼ同時に互いにすれ違う現象が起き、小赤斑はその影響で消滅した。

2017年、オーバルBA・大赤斑の3次元構造が初めて捕捉された。

外部リンク

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