オミナエシ

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オミナエシ
Patrinia scabiosifolia2.jpg
オミナエシ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
: マツムシソウ目 Dipsacales
: オミナエシ科 Valerianaceae
: オミナエシ属 Patrinia
: オミナエシ P. scabiosifolia
学名
Patrinia scabiosifolia
Fisch. ex Trevir. (1820)
和名
オミナエシ(女郎花)

オミナエシ(女郎花 Patrinia scabiosifolia)は、合弁花類オミナエシ科オミナエシ属多年生植物秋の七草の一つ。チメグサ、敗醤(はいしょう)ともいう。

特徴[編集]

沖縄をのぞく日本全土および中国から東シベリアにかけて分布している。

夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。はやや固くてしわがある。草の丈は60-100 cm程度で、8-10月に黄色い花を咲かせる[1]

日当たりの良い草地に生える。手入れの行き届いたため池の土手などは好適な生育地であったが、現在では放棄された場所が多く、そのために自生地は非常に減少している。 日本では万葉の昔から愛されて、前栽、切花などに用いられてきた。漢方にも用いられる。

同じ科の主な種[編集]

オミナエシ属
オミナエシより全体的に大きく、8-9月に白い花をつける。乾燥させた根を煎じたものには解毒効果があるとされている。若い苗は食用にもなる。
カノコソウ属
カノコソウ属(Valeriana)紅色の花をつける
鎮静、催眠効果、食欲抑制。魔よけ。根が強烈に臭い。ネコネズミがこの臭いを好むため毒と混ぜてネズミ退治に使われた。
ノヂシャ属
若葉を食用とする。グリム童話ラプンツェル」に出てくる野菜

生薬[編集]

全草を乾燥させて煎じたもの(敗醤)には、解熱・解毒作用があるとされる。また、花のみを集めたものを黄屈花(おうくつか)という。これらは生薬として単味で利用されることが多く、あまり漢方薬(漢方方剤)としては使われない(漢方薬としてはヨク苡仁附子と共に調合したヨク苡附子敗醤散が知られる)。

文化[編集]

オミナエシの蜜を吸うベニシジミ

意匠・色目[編集]

襲色目の一つ

文学[編集]

  • 万葉集
    秋の七草「萩の花尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」山上憶良(万葉集・巻八 1538)
    「手に取れば袖さへにほふ女郎花この白露に散らまく惜しも」不詳(万葉集・巻十 2115)
  • 源氏物語では歌の言葉、前栽の花や襲色目の名として何箇所にも出てくる
    「女郎花しほるゝ野辺をいづことて一夜ばかりの宿を借りけむ」(夕霧の巻)
    「霧ふかきあしたの原のをみなへし心をよせて見る人ぞ見る」(総角の巻)
  • 「ほど近き法の御山をたのみたる女郎花かと見ゆるなりけれ 晶子」(与謝野晶子の『源氏物語』訳「手習」より)
  • の演目女郎花:読みは「おみなめし」。小野頼風とその妻の話。頼風に捨てられたと誤解した妻が放生川に飛び込んで自殺。妻を墓に埋めると、そこから一輪の女郎花が生える。頼風がその女郎花に近づくと、まるで頼風を拒絶するかのように女郎花が風で逃げ、頼風が離れるとまた元に戻った。それを見た頼風は死んだ妻が自分を拒絶しているのだと思い、妻と同じ川に飛び込んで自殺する。

その他[編集]

花言葉:約束を守る。

名前の由来:異説有り。へしは(圧し)であり美女を圧倒するという説がある。また女郎花を古くは「おみなめし」と読むことより、へしは飯であり花が粟粒に見えるのが女の飯であるという説もある。

参考文献[編集]

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  1. ^ 岩槻秀明 『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』 秀和システム2006年11月5日ISBN 4-7980-1485-0 p.483

関連項目[編集]

外部リンク[編集]