アンジェラ・デイヴィス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
アンジェラ・デイヴィス
Angela Davis
Angela Davis crop.png
生誕 Angela Yvonne Davis[1]
(1944-01-26) 1944年1月26日(76歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アラバマ州バーミングハム
教育 ブランダイス大学(学士)
カリフォルニア大学サンディエゴ校(修士)
フンボルト大学ベルリン(博士)
職業 活動家著作家学者
肩書き カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授

アンジェラ・デイヴィス(Angela Davis、1944年1月26日 - )は、アメリカ合衆国活動家[2]著作家[3]学者である[4][注 1]カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授である。マルクス主義者で、アメリカにおける左翼運動の重要な活動家として知られる。また、デイヴィスは階級フェミニズム、アメリカの刑務所制度、産獄複合体などの専門家として知られる。

経歴[編集]

1944年1月26日[6]アラバマ州バーミングハムに生まれる[7]ブランダイス大学ではフランス語を専攻し[8]フランクフルト大学では哲学を専攻した[9]フランクフルト学派の著名哲学者ヘルベルト・マルクーゼのもとで勉強したことで、マルクス主義に興味を持つ[10]

アメリカに帰国し、カリフォルニア大学サンディエゴ校での所属ののち、東ドイツフンボルト大学ベルリン博士号を取得する[11]

再びアメリカに帰国し、マルクス主義フェミニストとして共産党に入党する。この時期に、第二波フェミニズムブラックパンサー党、反ベトナム戦争運動などに関わる[12]。1969年には、カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて助教授となる[13]が、直後に共産党との関わりなどから理事会により免職となる[14]。ディヴィスは異議を申し立て、裁判により大学側の判断は違法だとされ復職するが、すぐさま扇状的な言語を理由に再び免職となる[15][16]。アメリカ大学教授協会(AAUP)は理事会のこの決断を非難した[17]

1970年、デイヴィスの名で登録された銃火器が裁判所の襲撃に使われた事から起訴され、1年間刑務所で過ごす[18][19]。全米でデイヴィス釈放運動が行われ、オノ・ヨーコジョン・レノンなどの著名人も参加した[20]。1972年、全ての罪状で無罪となる[21]

1980年代はサンフランシスコ州立大学の教授として教鞭をとった[22]。デイヴィスの研究の多くは刑務所廃止運動に関連し、1997年には産獄複合体の解体を目指すCritical Resistanceを共同で立ち上げた[23]。1980年代には共産党の副大統領候補と2度なった。

1991年には、共産党を離党し、民主主義と社会主義の通信委員会 (Committees of Correspondence for Democracy and Socialism) に参加した。また、1991年には、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校のフェミニスト・スタディーズで教鞭をとり、引退した2008年までに学部長となった[24]

その後も、執筆活動を続け、ウォール街を占拠せよボイコット、投資撤収、制裁などのアメリカにおける政治活動に活発に参加している。

人生を通しレーニン平和賞を含む、多くの賞を受賞した[25]。また、全米女性殿堂にも選ばれた[26] 。2020年にタイム誌が選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」で1971年の代表として選ばれた[27]

著書[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 日本語では「アンジェラ・デイビス」と表記されることもある[5]

出典[編集]

  1. ^ Angela Davis: A Birmingham Native Who Made the World Stand Still”. The Birmingham Times (2016年2月18日). 2016年5月25日閲覧。
  2. ^ Angela Davis Film Explores The 'Terrorist' And Scholar”. NPR (2013年4月18日). 2016年5月25日閲覧。
  3. ^ Angela Davis on Not Endorsing Any Presidential Candidate: "I Think We Need a New Party"”. Democracy Now! (2016年3月28日). 2016年5月25日閲覧。
  4. ^ Angela Davis and Johanna Fernandez”. East Bay Express (2016年2月16日). 2016年5月25日閲覧。
  5. ^ 30年間眠っていたフィルムから構成、ブラックパワー運動の熱気を捉えた記録映画”. CINRA.NET (2012年3月29日). 2016年5月25日閲覧。
  6. ^ UPI Almanac for Tuesday, Jan. 26, 2016”. United Press International (2016年1月26日). 2016年5月25日閲覧。
  7. ^ 'We used to think there was a black community'”. The Guardian (2007年11月8日). 2016年5月25日閲覧。
  8. ^ Brandeis girls gone wild”. Boston.com (2007年4月11日). 2016年5月25日閲覧。
  9. ^ Jada Pinkett Smith on Her New Angela Davis Documentary”. The Daily Beast (2013年4月4日). 2016年5月25日閲覧。
  10. ^ Davis, Angela Yvonne (March 1989). “Waters”. Angela Davis: An Autobiography. New York City: International Publishers. ISBN 0-7178-0667-7 
  11. ^ Mechthild Nagel (2005年5月2日). “Women Outlaws: Politics of Gender and Resistance in the US Criminal Justice System”. SUNY Cortland. 2010年10月21日閲覧。
  12. ^ The Angela Y. Davis Reader. Blackwell. (1998). ISBN 9780631203612. https://books.google.com/books/about/The_Angela_Y_Davis_Reader.html?id=Peut8UbchIsC 2019年7月18日閲覧。 
  13. ^ UCLA's 'Optimist' tribute to avowed communist Angela Davis blasted”. Fox News (2014年11月16日). 2016年5月25日閲覧。
  14. ^ Wolfgang Saxon (1997年4月14日). “Jerry Pacht, 75, Retired Judge Who Served on Screening Panel”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1997/04/14/us/jerry-pacht-75-retired-judge-who-served-on-screening-panel.html 2019年8月26日閲覧。 
  15. ^ Davies, Lawrence (2011年4月28日). “UCLA Teacher is Ousted as Red”. The New York Times 
  16. ^ Turner, Wallace (2011年4月28日). “California Regents Drop Communist From Faculty”. The New York Times 
  17. ^ “University Censured for Dismissing Angela Davis”. Jet (Johnson Publications) 42 (9). (1972年5月25日). https://books.google.com/books?id=rrEDAAAAMBAJ&printsec=frontcover&hl=en#v=onepage&q=board&f=false 2019年8月26日閲覧。 
  18. ^ “Search broadens for Angela Davis”. Eugene Register-Guard. Associated Press. (1970年8月17日). https://news.google.com/newspapers?id=4BkRAAAAIBAJ&sjid=NuEDAAAAIBAJ&pg=6482%2C3554926 2009年9月14日閲覧。 
  19. ^ Charleton, Linda (2011年4月28日). “F.B.I Seizes Angela Davis in Motel Here”. The New York Times. https://www.nytimes.com/books/98/03/08/home/davis-fbi.html?-r=1 2011年4月26日閲覧。 
  20. ^ Blaney, John. 2005 John Lennon: Listen to this Book. PaperJukebox. p. 117
  21. ^ Earl Caldwell, Angela Davis acquitted on all charges, The New York Times, June 4, 1972; retrieved August 5, 2016.
  22. ^ Brooke, James (1984年7月29日). “Other Women Seeking Number 2 Spot Speak Out”. The New York Times. https://www.nytimes.com/books/98/03/08/home/davis-vp.html?_r=2 2011年4月26日閲覧。 
  23. ^ Davis, Angela (2003). Are prisons Obsolete?. Canada: Open Media Series 
  24. ^ Activist Angela Davis Returns to UCLA”. NBC 4 Los Angeles (2014年5月11日). 2016年5月25日閲覧。
  25. ^ Angela Davis Now : On a Quiet Street in Oakland, the Former Radical Activist Has Settled In but Not Settled Down (3/4)”. Los Angeles Times (1989年3月8日). 2016年5月25日閲覧。
  26. ^ National Women's Hall of Fame, Angela Davis
  27. ^ 100 Women of the Year”. Time Magazine. 2020年6月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]