野球肘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。オクラ煎餅 (会話 | 投稿記録) による 2009年11月16日 (月) 04:54個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎原因)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

野球肘(やきゅうひじ)は、投球動作を積み重ねることにより起こるの痛みである。正式な医学的名称は上腕骨内側上顆炎。別名、リトルリーガー肘リトルリーガーエルボーベースボール肘ベースボールエルボーとも呼ばれる。一般に野球投手に多く見られる。症状は投球のリリースの際に肘に激しい痛みを覚え、投球を困難にさせる。一球で野球肘になることはなく、長期間に渡る悪いフォームでの投球、過度の投球によって起こる。そのため野球肘は怪我ではなく故障であるといえる。また類似のものとしてテニス肘がある。

原因

主な原因として、投球フォームに無理があることが考えられる。フォームの欠点は人それぞれであるが、多くの場合投球のリリースの際に上体が開いている(正面を向いてしまっている)ことにより、が体から遠くを通り、肘にかかる負担を大きくしていることによる。

治療法

主な治療法として、電気治療や温熱治療などがある。また(肩周りの筋肉股関節)の柔軟性を高めることによっても快方に向かうこともある。また一時的にキネシオテープを貼ることによって、痛みを和らげる方法もある。体の筋力アップをはかり、にかかる負担を和らげることも出来る。しかし、根本的な解決方法として、もっとも有効なものは投球フォームを改良することである。

鍼灸においては局所治療穴として、少海穴小海穴曲沢穴などを用いる事がある。

関連項目