英雄の条件

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英雄の条件
Rules of Engagement
監督 ウィリアム・フリードキン
脚本 ジェームズ・H・ウェッブ
スティーヴン・ギャガン
製作 リチャード・D・ザナック
スコット・ルーディン
製作総指揮 アダム・シュローダー
ジェームズ・ウェッブ
音楽 マーク・アイシャム
撮影 ニコラ・ペコリーニ
ウィリアム・A・フレイカー
編集 オージー・ヘス
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 ギャガ/ヒューマックス
公開 2000年3月31日 アメリカ合衆国の旗
2000年8月12日 日本の旗
上映時間 128分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000,000[1]
興行収入 $71,732,303[1]
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英雄の条件』(原題: Rules of Engagementつまり交戦規定)は、2000年公開のアメリカ映画。極限状態で発砲を命令した軍人と、彼の正義を信じる戦友の苦悩を描く法廷サスペンス映画である。

あらすじ

イエメンで米国大使館包囲デモ事件が発生する。米国政府の要請で大使館員救出に向かった海兵隊は、暴徒と化した民衆に銃撃し、一般市民百数十人の死傷者を出した。発砲を命令したテリー・L・チルダーズ大佐(サミュエル・L・ジャクソン)は軍法会議にかけられる。そんな彼に対し、嘗て命を救われた戦友ヘイズ・ホッジス(トミー・リー・ジョーンズ)が弁護を引き受ける。

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 TV版
テリー・L・チルダーズ大佐 サミュエル・L・ジャクソン 池田勝 屋良有作
ヘイズ'ホッジ'ホッジス大佐 トミー・リー・ジョーンズ 堀勝之祐 池田勝
ビッグス少佐 ガイ・ピアース 家中宏 江原正士
モーリン大使 ベン・キングズレー 三木敏彦 清川元夢
ソーカル大統領補佐官 ブルース・グリーンウッド 野島昭生 羽佐間道夫
モーリン大使夫人 アン・アーチャー 吉沢希梨 一城みゆ希
リー大尉 ブレア・アンダーウッド 楠大典 西凛太朗
H・ローレンス・ホッジス将軍 フィリップ・ベイカー・ホール 鈴木泰明 富田耕生
ペリー将軍 デイル・ダイ 渡部猛 中村正
ビン・リー・カオ大佐 バオアン・コールマン 秋元羊介
トム・チャンドラー大尉 マーク・フォイアスタイン 横堀悦夫 内田直哉
アマー医師 アミドゥー 仲野裕
E・ワーナー判事 リチャード・マゴナグル 長克巳 小島敏彦
ヘイズ・ホッジス三世 ニッキー・カット 加瀬康之
ラジオDJの声 フランク・ウェルカー

解説

物語の鍵は、在イエメン米国大使館への群集によるデモのシーンでの(A)群集は武装していたか、否か。(B)先に発砲したのは群集か、チルダーズの部隊か。である。

人種差別的描写と反感

本作品のアラブ人の特徴の描写は人種差別であると広範囲に及ぶ批判を招いた。アメリカアラブ反差別委員会は、「おそらく、これまでのハリウッドの作品で最もアラブ人に対して差別的な作品」と評した[2]

ボストングローブ紙のポール・クリントンは、「悪く言えば、露骨に人種差別的で、風刺漫画の悪役のようにアラブ人を利用している」と評した。

映画評論家マーク・フリーマンは、「(本作品において)イエメン人は、考えられるうちの最も人種差別的な描かれ方をした。フリードキン監督は、イエメン人のこわばった表情を誇張し、また、彼らの奇怪な容姿や様式、辛辣な言語、暴力への強い欲求を誇張した。(本作品の鍵となる)"真実"が終盤で開明されるとき、本作品の人種差別的意図はより強調される。本作品のメッセージとは、アメリカに批判的な勢力や女子供を殺すことを活発に許容する必要性のことだ」と評した。

脚注

  1. ^ a b Rules of Engagement (2000)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月6日閲覧。
  2. ^ Whitaker, Brian. The 'towel-heads' take on Hollywood, The Guardian. Friday August 11, 2000.