航空機
航空機(こうくうき)とは、 日本の航空法では「人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機(グライダー)、飛行船、その他政令で定める航空の用に供することができる機器」のことをいう。
航空機の分類
航空機は、平均の密度が空気より重い重航空機と、空気より軽い軽航空機の2つに大分される。以下は基本的にICAOでの分類である。
航空機の運用者や運用目的等により民間機や軍用機などにも分けられる。
重航空機
翼周りの大気の流れによって生じる揚力(動的揚力)によって浮き、飛行する航空機のこと。翼のタイプにより固定翼機と回転翼機に分けられる。HTA (Heavier-Than-Air) 機あるいはエアロダイン (aerodyne) とも。
- 固定翼機
- 揚力を得るための翼が機体に固定されていて、大気中を移動することで揚力を得る航空機。主翼平面形が可変な機体も含む。
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飛行機(フェアリー ソードフィッシュ)
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ショート SC.1
- 回転翼機
- 回転する翼(ローター)により揚力を発生させ、これにより空中に浮ぶ航空機。
- 垂直離着陸機
- ヘリコプターのように垂直に離着陸できる航空機。一般的にヘリコプターとは区別される。ジェット機ではエンジンノズルを下方に向けるものや、垂直離着陸用のリフトエンジンを推進用とは別に装備しているものなどある。ローターを傾けることで垂直離着陸をするティルトローター機などは、固定翼機と回転翼機の両方の特徴をもつ。また、垂直には離陸できないものの短距離離陸垂直着陸機(STOVL)と呼ばれるものも存在する。
軽航空機
体積の大きな「気のう(風船のようなもの)」に、水素やヘリウム、加熱した空気といった、大気より軽い気体を充填することで、機体の平均比重を空気より軽くし、浮力(静的揚力)により飛行する航空機のこと。LTA (Lighter-Than-Air) 機あるいはエアロスタット (aerostat) とも。
船舶との関係
航空機の運航や各部の名称には船舶が由来となっているものが少なくない。例えば、
- 指揮者(航空機では機長、船舶では船長)を「キャプテン」と呼ぶ。
- 左舷を「ポートサイド」、右舷を「スターボードサイド」と呼ぶ。
- 乗務員を「クルー」と呼ぶ。
- 旅客機の機体を「シップ」と呼ぶ。
- 飛行場のうち、公共用途のものは「空港」と呼ぶ。
- スターボード艇優先の原則がはたらき、左舷に赤色、右舷に緑色の灯火を掲げる。
などである。
関連項目
- 航空
- 飛行性
- ヘリコプター
- 航空機メーカーの一覧
- タイプ別の航空機一覧
- 運輸安全委員会(2008年10月に航空・鉄道事故調査委員会から改組)
- 航空に関する年表
- 日本の航空機産業
- 航空工学
- 旅客機
- 貨物機
- 軍用機
- 空間識失調
- 航空機の離着陸方法
- Airliners.net
外部リンク
- 財団法人 日本航空機開発協会 民間航空機の開発、製造、需要予想などの調査研究
- airliners.net(英語)