橋口稔

橋口稔（はしぐちみのる、1930年 5月30日 - ）は、日本の英文学者。東京大学教養学部名誉教授。20世紀英国文学が専門。巌谷小波の次女の次男。元広島銀行頭取橋口収は叔父にあたる。

略歴

東京大学英文科卒業
1953年、東京大学教養学部助手
専任講師、助教授、教授を経て1991年に定年退官
その後鶴見大学教授
2001年、退職
2010年　瑞宝中綬章受章

著書

「イギリスの言語文化ルネサンスから現代まで」旺文社、1981 （テレビ大学講座）
「イギリスの言語文化 1　文学作品による文化史」放送大学教育振興会、1986
「イギリス・ルネサンスの人々」研究社出版、1988
「ブルームズベリー・グループヴァネッサ、ヴァージニア姉妹とエリートたち」中公新書、1989
「詩人オーデン」平凡社、1996

共編著

「ニュークリティシズム辞典」小川和夫共編、研究社出版、1961
「新しい詩を読む現代イギリス・アメリカの詩」合評:金関寿夫、川崎寿彦、研究社出版、1972
「コンパクトイギリス文学史」荒竹出版、1983
「イギリス文化事典」大修館書店、2003

翻訳

「偽証迫害のための証言」ハーヴィ・マツーソウ、雄渾社、1956
「ライオンと影」クリストファー・イシャウッド、南雲堂、1958
「世界の中の世界自伝第1－2部」スティーヴン・スペンダー、高城楢秀、小松原茂雄共訳、南雲堂、1959
「若き世代の発言」トム・マシュラー編、小池銈共訳、南雲堂、1959
「ブラウン神父の知恵」G・K・チェスタトン、新潮文庫、1960
「ブラウン神父の懐疑」G・K・チェスタトン、新潮文庫、1960
「ハックスレイ・エッセイ集第1－2」前川祐一共訳、社会思想研究会出版部「現代教養文庫」、1961-62
「金髪のプリンセス」エドマンド・ウィルソン、大久保康雄共訳、六興出版部、1961
「カタロニア讃歌」ジョージ・オーウェル、世界ノンフィクション全集、筑摩書房、1962。新版・ちくま学芸文庫
「フェイル・セイフ」ユージン・バーディック、ハーヴィ・ウィラー、河出書房新社、1963
- 「未確認原爆投下指令」創元推理文庫
「ブラウン神父の秘密」G・K・チェスタトン、新潮文庫、1964
「若い人たちのために」R・L・スティヴンソン、社会思想社「現代教養文庫」、1965
「青春」ジョゼフ・コンラッド世界文学大系、筑摩書房、1967
「ウィリアム・ポスターズの死」アラン・シリトー、集英社、1969 のち文庫
「屑屋の娘」アラン・シリトー河野一郎共訳集英社 1969 のち文庫
「グスマン帰れ」アラン・シリトー、集英社、1970　のち文庫
「イギリス文壇史 1800年以後の文人の盛衰」ジョン・グロス、高見幸郎共訳、みすず書房、1972
「ぼくはスペインで戦った」エズモンド・ロミリー、平凡社、1974
「ノッティンガム物語」シリトー、阿波保喬共訳、集英社、1975、のち文庫
「細胞から大宇宙へメッセージはバッハ」ルイス・トマス、石川統共訳、平凡社、1976
「名士小伝ジョン・オーブリー」小池銈共訳、冨山房百科文庫、1979
「救われざる者たち」デイヴィッド・ストーリー、海老根宏共訳、集英社、1979
「サヴィルの青春」デイヴィッド・ストーリー、集英社、1983
「グレアム・グリーン全集 1 内なる私」瀬尾裕共訳、早川書房、1986
「ケンブリッジのエリートたち」リチャード・ディーコン、晶文社、1988
「ナイティンゲール伝」リットン・ストレイチー、岩波文庫、1993

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