横浜美術短期大学

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横浜美術短期大学
大学設置 1966年
創立 1916年
廃止 2012年
学校種別 私立
設置者 学校法人トキワ松学園
本部所在地 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1204[注釈 1]
学部 造形美術科[注 1]
研究科 造形美術専攻
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横浜美術短期大学(よこはまびじゅつたんきだいがく、英語: Yokohama College of Art and Design[1])は、神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1204[注釈 1]に本部を置いていた日本私立大学である。1966年に設置され、2012年に廃止された。

概観[編集]

大学全体[編集]

  • 神奈川県横浜市青葉区に所在した日本私立短期大学で、設置主体は学校法人トキワ松学園 [2]
  • 三角錫子により東京都渋谷区に創設された常磐松女学校を源流としており、「女性の円満な人格と情操教育を一貫させるという理想の実現」をねらいとして1966年トキワ松学園女子短期大学としてオープンした[注 2]
  • 1995年には短期大学の名称を変更し、トキワ松学園横浜美術短期大学とし、美術・デザイン・造形文化の3専攻を設置する。短期大学の名称を変更するもまだこの時点では、共学化されておらず、まだ女子短期大学のままであった。
  • 2001年には、学校法人名にもなっている「トキワ松学園」の冠名をとり、シンプルに横浜美術短期大学とし、男子学生の受け入れを開始。3つあった専攻課程が2に減少。
  • さらに2004年度入学生より専攻課程別の学生募集をとりやめ、オープン当初とほぼ同じように専攻課程なしの1学科複数コース制とする。
  • 2009年度の入学生を最後に[注釈 2]、短期大学としての使命を終える[注釈 3]

建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]

  • 「豊かな人間性の培養」が建学の精神となっていた[3]

教育および研究[編集]

  • 最終的には「絵画」・「映像メディアデザイン」・「空間プロデュースデザイン」をはじめ複数のコースのみとなっていたが、かつては美術、デザイン、造形文化専攻の3専攻からなっていた。ちなみに造形文化専攻とは、美術史の研究をもとに作品を観る目を養い、造形活動に携われる豊かな教養の涵養がねらいとされていた[6]。すなわち、美術・デザインの各専攻とは異なり、実技ではなく理論や教養に重点をおいた課程であり、実技科目は選択式となっていた[注 3]
  • ちなみに、男女共学化した2001年度より造形文化専攻の募集がストップし、それの廃止により本科における美学美術史課程はなくなったものの、専攻科に美学美術史コースは残っていた。

学風および特色[編集]

  • もともとは、女子を対象としていたこともあり、その踏襲からか3度目の短期大学名の変更がなされるまで、実質上の女子短期大学であった。

沿革[編集]

基礎データ[編集]

所在地[編集]

  • 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1204[注釈 1]

象徴[編集]

  • カレッジマークについて、オリジナルデザインは右記資料より[3]
  • 初代マスコットキャラクターは「ハマビィ」と呼ばれ、学生によりデザインされた。

教育および研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

専攻科[編集]

別科[編集]

  • デザイン専修 入学定員40名[14]
取得資格について[編集]
教職課程
資格

附属機関[編集]

  • 1995年に生涯学習センターが設置された[13]

研究[編集]

  • 『トキワ松学園女子短期大学研究紀要』[42]
  • 『トキワ松学園横浜美術短期大学紀要』[43]
  • 『横浜美術短期大学教育・研究紀要』[44]

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

学園祭[編集]

  • 「アートフェスティバル」と称した学園祭が、おおむね10月下旬に催された[13]

大学関係者と組織[編集]

大学関係者一覧[編集]

歴代学長[編集]

出身者[編集]

施設[編集]

キャンパス[13][編集]

[編集]

  • 特に設置されておらず。

対外関係[編集]

系列校[編集]

関連項目[編集]

注釈[編集]

注釈グループ[編集]

  1. ^ a b 出典[1]。短期大学廃止後は、横浜美術大学所在地。
  2. ^ a b 平成22年度より学生募集停止[2]。ちなみに、最終募集年度における入学定員は、2004年度に設定変更されたときの300となっていた。
  3. ^ a b 出典[4][5]
  4. ^ a b c d e f のみ
  5. ^ 最終募集となった2009年における体制[39]
  6. ^ a b 最終募集となった2003年における体制[35]
  7. ^ 最終募集となった2009年における体制[41]

補足[編集]

  1. ^ ほか学科も参照のこと。
  2. ^ 出典[3]。余談だが、この年に設置された短期大学は56校(うち公立は1校で、山梨県立女子短期大学)と1950年の次に多い年となっている
  3. ^ 受験科目は実技に替えて、小論文が課せられていたことから、旧来の美学美術史コース、リベラルアートコースを踏襲していたことがうかがえる[7]
  4. ^ 現在の文部科学省
  5. ^ 出典[17][18]
  6. ^ 出典[13]
  7. ^ 出典[22]
  8. ^ 出典[23]。うち1回生 461[24]
  9. ^ 出典[26][27][28][29][27][30]
  10. ^ 出典[32]大学評価・学位授与機構に認定される[13]
  11. ^ 平成13年度より学生募集停止[34]
  12. ^ 平成16年度より専攻毎の学生募集停止[36]
  13. ^ 最終募集となった2000年における体制[40]

出典[編集]

参考文献[編集]

全国短期大学高等専門学校一覧[編集]

全国学校総覧[編集]

2011年度以降廃止[編集]

日本の私立短期大学[編集]

短期大学受験案内(晶文社)[編集]

全国短期大学受験要覧(廣潤社)[編集]

短期大学案内(梧桐書院)[編集]

全国短期大学案内(教学社)[編集]

蛍雪時代[編集]

短期大学入学案内冊子[編集]