コンテンツにスキップ

朝鮮人街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ZéroBot (会話 | 投稿記録) による 2011年11月16日 (水) 23:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: fr:Chōsenjin Kaidō)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

朝鮮人街道(ちょうせんじんかいどう)は、近江国滋賀県)に存在した近世の脇街道である彦根道(ひこねみち)、京道(きょうみち)および八幡道(はちまんみち)の異名である。中山道(上街道)との比較で下街道・浜街道、あるいは朝鮮人道、唐人街道などともいう。距離は約41km。滋賀県野洲市行畑で中山道から分岐し、琵琶湖沿いを八幡安土彦根を経由して、滋賀県彦根市鳥居本で再び中山道に合流した。

元は織田信長岐阜城から安土城を経由して京都に向かう道として整備したとされ、徳川家康関ヶ原の戦いに勝利し凱旋した街道で、将軍上洛に使われ、参勤交代での使用は認められていなかったが、唯一朝鮮通信使には通行が認められていたためこの名がある。

朝鮮通信使の通行は前後12回。宿泊地は彦根市の宗安寺で、「李朝高官の肖像」が残されている。昼食所として近江八幡市の本願寺八幡別院が使われ、現在も「副使の書」が残されている。

周辺の文化財

  • 野洲市
    • 御上神社 - 本殿(国宝)、拝殿、楼門ほか(重要文化財)
    • 大笹原神社 - 本殿(国宝)
    • 円光寺 - 本堂、九重石塔、大行事神社本殿(重要文化財)
    • 生和神社 - 本殿、末社春日神社本殿(重要文化財)
    • 大岩山古墳群(史跡)
    • 福林寺跡磨崖仏
    • 永原薬師堂 - 薬師如来坐像(重要文化財)
    • 菅原神社 - 神門(県指定文化財)
    • 永原御殿跡(徳川家康~家光までの将軍の宿泊所跡)
    • 春日神社 - 神門(重要文化財)
    • 来迎寺 - 聖観音立像(重要文化財)
  • 近江八幡市
    • 長命寺 - 本堂、三重塔ほか(重要文化財)
    • 大日堂 - 大日如来坐像(重要文化財)
    • 小田神社 - 楼門(重要文化財)
    • 生蓮寺 - 阿弥陀如来坐像(重要文化財)
    • 願福寺 - 薬師如来坐像(重要文化財)
    • 願成就寺 - 十一面観音立像、地蔵菩薩立像(重要文化財)
    • 本願寺八幡別院(朝鮮通信使の休憩所)
    • 八幡山城跡(豊臣秀次の居城跡)
    • 日牟礼八幡宮 - 木造神像、安南渡海船額(重要文化財)
    • 八幡重要伝統的建造物群保存地区 - 西川家住宅(重要文化財)など
    • ヴォーリズ建築群
  • 近江八幡市安土町
    • 浄厳院 - 本堂ほか(重要文化財)
    • 善徳寺 - 梵鐘(重要文化財)
    • 安土城趾(特別史跡)
    • 摠見寺 - 三重塔、仁王門ほか(重要文化財)
  • 東近江市
    • 伊庭御殿跡(将軍上洛用の宿泊所)
  • 彦根市
    • 彦根城跡(特別史跡) - 彦根城天守、附櫓及び多聞櫓(国宝)、天秤櫓、太鼓門及び続櫓、三重櫓及び続櫓、佐和口多聞櫓、馬屋(重要文化財)
    • 宗安寺 - 朝鮮通信使の宿泊所
    • 江国寺 - 寺の扁額が通信使によるもの
    • 佐和山城跡 - 石田三成の居城跡

関連項目

外部リンク