幸福のスイッチ
幸福のスイッチ | |
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監督 | 安田真奈 |
脚本 | 安田真奈 |
製作 |
東北新社 東京テアトル 関西テレビ放送 |
製作総指揮 | 二宮清隆 |
出演者 |
上野樹里 本上まなみ 沢田研二 中村静香 林剛史 笠原秀幸 石坂ちなみ 新屋英子 深浦加奈子 芦屋小雁 田中要次 寿美菜子 |
音楽 | 原夕輝 |
撮影 | 中村夏葉 |
編集 | 藤沢和貴 |
配給 | 東京テアトル |
公開 | 2006年10月14日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『幸福のスイッチ』(しあわせのすいっち)は、安田真奈原案・監督・脚本の映画。田辺市にあるフィルムコミッション・JTB西日本・松下電器産業(現:パナソニック)が製作に協力している。
概要
「イナデン」は地域の人達に親しまれている、『お客第一・儲けは二の次』がポリシーの小さな電器屋。三姉妹の真ん中・怜(上野樹里)は、母が亡くなるまでもそれから後も、家族よりお客からの修理依頼などのアフターサービスに尽くす父・誠一郎(沢田研二)の姿がどうしても我慢できず、反発して上京した駆け出しのイラストレーター。だが肝心の仕事でも上司と衝突し、とうとう会社を辞めてしまう。そんなある日、怜のもとに現在妊娠中の長女・瞳(本上まなみ)が倒れて入院したとの手紙が、三女の香(中村静香)から届く。あわてて和歌山に帰郷した怜だが、入院していたのは父の誠一郎だった。父は客の依頼で行なったアンテナの設置中に、屋根から落ちて骨折したのだった。そんな状態でも、お客と電話で話す父の姿にあきれる怜。父が退院するまでの1か月間の約束で、しぶしぶ店の手伝いをする怜だが、すっかり常連客の溜まり場となっている店の騒がしい日常や、配達・修理作業を手伝いにきている中学時代のクラスメイト・鈴木(林剛史)のお調子ぶりなどにうんざりする。さらに最悪なことに、父の過去の浮気疑惑まで再燃して、怜のイライラはピークに達する。だが、慣れない家業を地道に手伝っていく中で、あちこちに住む個性的なお客さんたちの依頼を受けたり、そこで父の仕事ぶりの評判を聞いたりするうちに、それまで意固地でかたくなだった怜の心も、少しずつほぐれていくのだった。
みどころ
本作品はいわゆる「ご当地映画」の一つとも呼べるが、田辺市を始めとした周辺地域のさまざまな場所でのロケ(天神崎など)や、徹底した地元の方言の再現が特色。特にこの映画では和歌山弁・とりわけ『田辺弁』を話せることが、キャスティングでの条件であった。そのため、主要なキャストは全員が関西圏出身者となっている。
またこの作品の作成に当たっては、監督でもある安田真奈が家電メーカー(松下電器産業)に勤務していた頃の体験を元に、退職後も実際に電器店(パナソニックショップ)で働いたりした経験や、綿密な取材を繰り返した成果が脚本に生かされている。
映画
2006年10月14日、全国公開。和歌山県では10月7日から先行公開。
キャスト
- 上野樹里 - 稲田怜
- 本上まなみ - 稲田瞳
- 沢田研二 - 稲田誠一郎
- 中村静香 ‐ 稲田香
- 林剛史 - 鈴木裕也
- 笠原秀幸 - 怜の彼氏・牧村耕太
- 石坂ちなみ - 怜の同級生・涼子
- 新屋英子 - 野村のおばあちゃん
- 深浦加奈子 - 橘優子
- 芦屋小雁 - イナデンの常連客・木山
- 田中要次 ‐ 澄川
- 宮田早苗 - 怜・瞳・香の母
- 寿美菜子 - 少女時代の瞳
- 下元年世
- 杉野じんべえ
- 谷口高史
- 楠年明
- 桂都んぼ
スタッフ
- 監督・脚本:安田真奈
- 音楽:原夕輝
- 主題歌:ベベチオ「幸福のスイッチ」
- 撮影:中村夏葉
- 照明:平良昌才
- 録音:甲斐匡
- 美術:古谷美樹
- 編集:藤沢和貴
- 助監督:武内孝吉
- 技術協力:オムニバス・ジャパン
- キネコ:IMAGICA
- タイトル:マリンポスト
- 製作支援:和歌山県、田辺市
- ロケ協力:パナット田辺、田辺商工会議所、南紀田辺世界遺産フィルムコミッション ほか
- 電器店技術指導:パナット田辺グループ、パナソニックコンシューマーマーケティング(LE 関西社和歌山支店)、近畿松下テクニカルサービス、パナソニック補聴器、中嶋デザイン事務所
- 製作者:林田洋(東北新社)/松下晴彦(東京テアトル)/岡林可典(関西テレビ)
- エグゼクティブプロデューサー:二宮清隆
- プロデューサー:伴野智/林哲次
- ラインプロデューサー:伊藤正昭
受賞
- 2007年 - エランドール賞 新人賞:上野樹里
- 2007年 - 第二回 大阪シネマフェスティバル 助演女優賞:本上まなみ
- 2007年 - 第二回 大阪シネマフェスティバル 脚本賞:安田真奈
- 2007年 - 第16回 日本映画批評家大賞 主演男優賞:沢田研二
- 2007年 - 第16回 日本映画批評家大賞 特別女性監督賞:安田真奈
その他・備考
- 安田真奈監督原案・石崎洋司執筆による、主人公・怜の高校時代を描いたノベライゼーション『幸福のスイッチ・高校編』(ピュアフル文庫、 ISBN 4-86176-338-X)がある。
- 2007年4月4日にDVDが発売された。
- 上野は初共演となった沢田について、音楽的なキャリアを全く知らなかったが「G.S.I LOVE YOU」(沢田の1980年のアルバム)を聴いて「かっこいい! 」と激賞し、「こんなすごい人と一緒に仕事をしていたのか」と撮影後に悟ったそうだ。
- この作品を制作した安田真奈監督はのちにパナソニックCM「パナソニックのお店・日栄電器編」の監督を務め、2015年1月より放映が開始されている。
外部リンク
- 映画公式サイト
- 映画「幸福(しあわせ)のスイッチ」監督Blog
- 映画「幸福(しあわせ)のスイッチ」インタビュー
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。