小野寺健
小野寺 健(おのでら たけし、1931年9月19日 - )は、英文学者、翻訳家、横浜市立大学名誉教授。
神奈川県横浜市生まれ。東京大学英文科卒、同大学院に学び、1958年茨城大学専任講師、1962年横浜市立大学助教授、1967年英国リーズ大学に留学。横浜市立大学教授を96年定年退官、日本大学教授、2002年退職。文化学院・文芸学科講師
英国20世紀小説を専門とし、ジョージ・オーウェル、アニータ・ブルックナー、E・M・フォースターなど翻訳多数、またエッセイ集もある。
著書
- 『イギリス的人生』晶文社 1983、ちくま文庫 2006
- 『英国文壇史 1890-1920』研究社出版 1992
- 『英国的経験』筑摩書房 1998
- 『E.M.フォースターの姿勢』みすず書房 2001
- 『覚えておきたい人生の言葉』河出書房新社 2002
編著
- 『イギリス気質の英語』筑摩書房(ラクーン英語読本) 1995
- 『心にのこる言葉』河出書房新社 全4巻 1992-99 & 河出文庫全3巻 1997-98
- 『心にのこる言葉 ベストセレクション』ちくま文庫 2010
翻訳
- P.H.ニュービー『薔薇と革命』弥生書房 1959
- モルデカイ・ロシュワルト『レベル・セブン 第七地下壕』弥生書房 1960
- ウィリアム・ヴァン・オコナー『現代小説のすがた』南雲堂(不安の時代)1961
- アーネスト・ガン『悲劇と脱出 一飛行士の回想』河出書房新社 1962
- C.M.ダウティ『アラビア砂漠』世界ノンフィクション全集 筑摩書房 1963
- ジェームズ・ミッチェナー『小説人間の歴史 第1 中野好夫、沢崎順之助共訳 河出書房 1967
- カイル・オンストット『マンディンゴ』第1・2 河出書房新社 1968
- アイリス・マードック『赤と緑』河出書房新社 1970
- リチャード・ヒューズ『ジャマイカの烈風』筑摩書房(世界ロマン文庫)1970
- マーガレット・ドラブル『碾臼』河出書房新社 1971 、河出文庫 1980
- レイモンド・ウィリアムズ『辺境』講談社 1972
- 『ハックスリー J.ブルック 英文学ハンドブックー「作家と作品」シリーズ50』研究社出版 1972
- ロレンス『息子と恋人』筑摩世界文学大系 1973 ちくま文庫、武藤浩史共訳 2016
- マーガレット・ドラブル『黄金のイェルサレム』河出書房新社 1974
- パール・バック『大地』世界文学全集 集英社 1975 、岩波文庫全4巻 1997
- イヴリン・ウォー『青春のブライズヘッド』世界文学全集 講談社 1977 岩波文庫全2冊 2009
- ミュリエル・スパーク『マンデルバウム・ゲイト』世界の文学 集英社 1977
- アラン・シリトー『ニヒロンへの旅』講談社 1979
- バーナード・マラマッド『ドゥービン氏の冬』白水社 1980
- V・S・ナイポール『暗い河』ティビーエス・ブリタニカ 1981
- 『オーウェル評論集』岩波文庫 1982
- マーガレット・フォースター『ジョージー・ガール』晶文社 1982
- カズオ・イシグロ『女たちの遠い夏』筑摩書房 1984、ちくま文庫、1994
- 「遠い山なみの光」ハヤカワepi文庫 2001
- エド・マクラナハン『少年の夏』河出書房新社 1984
- バーナード・マラマッド『コーンの孤島』白水社 1984
- ジョージ・ミケシュ『ふだん着のアーサー・ケストラー』晶文社 1986
- 『20世紀イギリス短篇選』岩波文庫 1987
- H・G・ウェルズ『白壁の緑の扉』国書刊行会(バベルの図書館) 1988
- アニータ・ブルックナー『秋のホテル』晶文社 1988
- アーノルド・ベネット『ヒルダ・レスウェイズの青春』国書刊行会 1989
- アニータ・ブルックナー『結婚式の写真』晶文社 1989
- ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン放浪記』岩波文庫 1989
- J.L.カー『ひと月の夏』白水社 1989、白水Uブックス 1993
- オズワルド・ワインド『ジンジャー・ツリー 愛と追憶の日本』河出書房新社 1990
- アニータ・ブルックナー『英国の友人』晶文社 1990
- アニータ・ブルックナー『異国の秋』晶文社 1992
- クリストファー・ド・ヴィンク『群衆のなかで、さよならと手をふる人』河出書房新社 1993
- ウィリアム・ボイド『アイスクリーム戦争』早稲田出版 1993
- アニータ・ブルックナー『嘘』晶文社 1994
- 『E.M.フォースター著作集 民主主義に万歳二唱』みすず書房 1994
- 『E.M.フォースター著作集 インドへの道』みすず書房 1995
- 『E.M.フォースター著作集 アビンジャー・ハーヴェスト』みすず書房 1995
- ジョージ・オーウェル『一杯のおいしい紅茶』朔北社 1995
- 『フォースター評論集』岩波文庫 1996
- アニータ・ブルックナー『招く女たち』晶文社 1996
- エマ・テナント『ペンバリー館』筑摩書房 1996 /「続高慢と偏見」ちくま文庫 2006
- クリストファー・ド・ヴィンク『そしてイルカは跳ぶ 人生の詩と真実』河出書房新社 1997
- エスタ・フロイド『郷愁のモロッコ』河出書房新社 1999
- E.M.フォースター『老年について』みすず書房〈大人の本棚〉 2002
- ヘンリ・J.M.ナウウェン『心の奥の愛の声 苦悩から自由への旅』女子パウロ会 2002
- アニータ・ブルックナー『ある人生の門出』晶文社 2004
- ロバート・ウェストール『青春のオフサイド』徳間書店 2005
- バーバラ・ピム『秋の四重奏』みすず書房 2006
- ケイト・アトキンソン『博物館の裏庭で』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2008
- エミリー・ブロンテ『嵐が丘』光文社古典新訳文庫(上下)、2010
- オリヴァー・ゴールドスミス『ウェイクフィールドの牧師―むだばなし』岩波文庫、2012