小川利弘
小川 利弘(おがわ としひろ、1941年2月3日[1] - )はCGデザイナー。東京現像所所属。東京都出身[1]。
来歴
1960年に東京現像所に入社[1]。焼付、現像マンを経てオプチカルによるフィルムの特殊合成を担当[1]。2009年時点では、同所のテクニカルアドバイザー兼ディレクター[1]。
1989年『ゴジラvsビオランテ』からゴジラシリーズに参加[1]。同シリーズは、川北紘一が特技監督を務めた同作品から合成量が増加し、合成の内容自体も複雑化していったことから一社ではまかなえないと判断し、複数社で合成作業を分担し小川がそれを管理するという体制を確立した[1]。
代表作
映画
公開年月日 | 作品名 | 制作(配給) | 役職 |
---|---|---|---|
1989年12月16日 | ゴジラvsビオランテ | 東宝映画 (東宝) |
コーディネーター |
1991年12月14日 | ゴジラvsキングギドラ | オプチカルスーパーバイザー | |
1992年12月12日 | ゴジラvsモスラ | ||
1993年12月11日 | ゴジラvsメカゴジラ | ||
1994年7月9日 | ヤマトタケル | 特殊視覚効果プロデュース | |
1994年12月10日 | ゴジラvsスペースゴジラ | ||
1995年12月9日 | ゴジラvsデストロイア | ||
1996年10月26日 | 八つ墓村 | ||
1996年12月14日 | モスラ | ||
1997年12月13日 | モスラ2 海底の大決戦 | ||
1998年12月12日 | モスラ3 キングギドラ来襲 | ||
1999年12月11日 | ゴジラ2000 ミレニアム | ||
2000年6月10日 | クロスファイア | 東宝映画 TBS (東宝) | |
2000年12月16日 | ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 | 東宝映画 (東宝) | |
2001年5月12日 | 降霊 | 関西テレビ ツインズジャパン (スローラーナー) |
デジタル合成 |
2001年12月15日 | ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 | 東宝映画 (東宝) |
特殊視覚効果プロデュース |
2002年12月14日 | ゴジラ×メカゴジラ | ||
2003年3月15日 | 青の炎 | 角川書店 アスミック・エースエンタテインメント ジェイストーム 東宝 博報堂 東芝 アップフロントグループ (東宝) |
デジタル合成 |
2003年4月5日 | 鏡の女たち | グルーヴコーポレーション 現代映画社 ルートピクチャーズ グルーヴキネマ東京 | |
2003年12月13日 | ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS | 東宝映画 (東宝) |
特殊視覚効果プロデュース |
2004年12月4日 | ゴジラ FINAL WARS | ||
2005年9月10日 | タッチ | 小学館 日テレ 東宝映画 オー・エル・エム (東宝) | |
2006年8月26日 | ラフ ROUGH | 小学館 日テレ 東宝映画 オー・エル・エム IMJエンタテインメント (東宝) | |
2008年12月13日 | 空へ-救いの翼 RESCUE WINGS- | 「空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-」製作委員会 (角川映画) |
VFXプロデューサー |
著書
- 西川タイジ、中野昭慶、桜井景一、宮西武史、小川利弘 、若狭新一、藤下忠男、杉村克之、市村昭弘、諏訪操旺、松尾和之、小形英正、髙澤公明、北條則明『トーク・アバウト・シネマ—「特撮・CG・VFX」から語る映像表現と仕事論』発行:シネボーイ/PAPER PAPER 発売:フィルムアート社、2017年4月1日。ISBN 4845916347。
受賞歴
- 1994年 - 第17回日本アカデミー賞協会特別賞[1]
脚注
参考文献
- 『平成ゴジラ クロニクル』川北紘一 特別監修、キネマ旬報社、2009年11月30日。ISBN 978-4-87376-319-4。