大杉雄太郎

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おおすぎ ゆうたろう
大杉 雄太郎
本名 大杉 雄太郎
別名義 大杉 雄二
生年月日 (1947-08-24) 1947年8月24日(76歳)
出生地 日本の旗 広島県安芸郡船越町
身長 179cm[1]
職業 俳優スーツアクター
ジャンル 映画テレビドラマ
配偶者 あり
主な作品
テレビドラマ
仮面ライダー
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大杉 雄太郎(おおすぎ ゆうたろう、1947年8月24日[2][3] - )は、日本の元俳優スタントマンスーツアクター。本名同じ[1]広島県安芸郡船越町出身[2][3]。元大野剣友会・丹波プロダクション所属。

略歴・人物[編集]

劇団青俳演技研究所卒業[1]。高校卒業後の1967年3月、役者を目指して上京し、赤坂にあった芸能事務所に籍を置く[2][3]。そこで殺陣を教えていた大野幸太郎にスカウトされ、1970年6月大野剣友会に入門[2][3]1971年、大野剣友会のメンバーとして特撮テレビドラマ『仮面ライダー』に参加。主に怪人のスーツアクターを担当したが、番組後半からは『超人バロム・1』へ異動した中屋敷鉄也(現・中屋敷哲也)に代わり、主人公・仮面ライダー1号(いわゆる「新1号」)のスーツアクターを務めた[4][注釈 1]

高校生の時にボクシングを始め、プロのジムに練習生として所属していたこともある[3]。『仮面ライダー』第12話ではボクサー役を演じ[3]、1号役でもパンチを多用した力強いアクションが特徴である[4]

『仮面ライダー』の終盤ごろに、丹波哲郎が代表を務める「丹波プロダクション」に移籍し[5][3]、番組を降板する。なお、移籍を機に芸名を「大杉 雄二」とするが、のちに本名に戻している。

丹波プロへの移籍後も『快傑ズバット』や『暴れん坊将軍』など、主に東映製作の特撮作品・時代劇にゲスト出演していたが、その後に俳優業を引退している[注釈 2]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 新1号が登場する53話から98話までのうち、大杉は68 - 96話を、中屋敷は53 - 67・97・98話を主に担当した。
  2. ^ 『ズバット』で共演した丹波プロの同僚の宮内洋によると、大杉はハワイで通訳を務めていた女性と結婚し、現地のKIKUテレビ[6]の社員になっているというが[7]、書籍『仮面ライダー怪人大画報2016』ではハワイでビデオ制作会社のマネージメントを務めていると記述している[3]
  3. ^ トカゲロン[9]、アマゾニア[9]、地獄サンダー[9]、ムカデラス[9]、アリガバリ[9]、ギリザメス[9]
  4. ^ オープニングクレジットでは「渋谷秀美」と誤表記。
  5. ^ 第16話以降にスーツアクターとしてクレジットされているが、実際はほとんど出演していない[10]
  6. ^ 「大杉雄二」名義。

出典[編集]

  1. ^ a b c 日本タレント名鑑'81』VIPタイムズ社、1980年、41頁。 
  2. ^ a b c d 『仮面ライダー冒険王 秘蔵写真で見る仮面ライダーの世界』秋田書店、2016年、103頁。ISBN 978-4253103787 
  3. ^ a b c d e f g h 仮面ライダー怪人大画報 2016, pp. 181–182, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
  4. ^ a b OFM仮面ライダー9 2004, pp. 27–29, 和智正喜「特集 大野剣友会 ライダーアクション影の主役たち」
  5. ^ 仮面ライダー大全集 1986, p. 156.
  6. ^ KIKUテレビ
  7. ^ 宮内洋の東映ヒーローネット Vol.16
  8. ^ 仮面ライダー怪人大全集 1986, p. 4, 「仮面ライダー14年の系譜 仮面ライダー1号(再改造)」.
  9. ^ a b c d e f 仮面ライダー怪人大全集 1986, pp. 10–47, 「ショッカー」
  10. ^ 岡田勝・監修 『大野剣友会伝 ヒーローアクションを生んだ達人たち』 (風塵社・1999年) 85頁。

参考文献[編集]